Select Language

リフィニティブ、Tradesocioのマーケットプレイスに加入

リフィニティブ、Tradesocioのマーケットプレイスに加入

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
リフィニティブ、Tradesocioのマーケットプレイスに加入

update 2021.08.31 15:29

情報サービス分野の市場シェア拡大を模索

8月上旬にロンドン証券取引所グループ【以下、LSEGと称する】との合併交渉が合意に達した金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称する】は、シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるTradesocio(本社:38-01, Suntec Tower Three, 8 Temasek Boulevard, Singapore, 038988[2])のマーケットプレイスに加入したことを発表した。

リフィニティブの機関投資家を対象とするプラットフォームとTradesocioのエコシステムが融合することで、同エコシステムに加入する金融サービスプロバイダー各社は、全てのグローバル証券取引所の為替レートやマルチアセットクラスの金融商品のチャート機能を活用できるようになるとのことだ。また、キャッシュフローや市場予測、競合分析などグローバル株式のファンダメンタルズ分析に寄与する情報にアクセスすることができるようになるという。更には、リフィニティブが有するETFや投資信託に関する投資リターンやリスクなどの膨大なデータに基づく先進的な投資分析も可能になる模様だ。

リフィニティブの加入に際し、TradesocioのCEOであるWael Salem氏は以下のようにコメントしている。

リフィニティブとのパートナー契約は、我が社のエコシステムの発展に向けた大きな前進であり、インフラ機能を向上させると共に、市場データや経済ニュースなどを利用した先進的なファンダメンタルズ分析を実践することが可能になります。また、機能のアップグレードに加え、マネージドアカウントやETF、投資信託などへの投資機会も提供できるようになります。

Wael Salem, CEO of Tradesocio - FinanceMagnatesより引用

なお、TradesocioはGlobal Primeと機能統合したほか、Tradesocioはサクソバンクとの提携などを通じて、自社のエコシステムの拡大を模索している。一方で、リフィニティブは多くの金融サービスプロバイダーが集うTradesocioのマーケットプレイスに加入することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.29

出典元:

ニュースコメント

LSEGの中核事業を担うリフィニティブ

元々、トムソンロイターの傘下であったリフィニティブは、質の高い金融情報を提供することで定評があり、現在は世界を代表する証券取引所の一つであるLSEGとの合併交渉がまとまり、2020年後半に買収手続きが完了する見込みだ。LSEGの2018年12月期のアニュアルレポートにて収益構造を確認すると、証券取引所とはいえ証券売買収益で構成される市場部門は19%ほどに留まるのに対し、リアルタイムの取引データなどを提供する情報サービス部門は40%を占めており、部門間で成長の勢いに差が生じていることが推察される。そして、同社の主力事業に成長した情報サービス部門において、リフィニティブはその中核を担う存在として期待が高まっている状況だ。また、リフィニティブはウェルスマネジメント向けデジタルツールをリリースし、自社が誇る良質な金融コンテンツの有効活用を積極的に推し進めている。LSEGとの合併が正式に完了したのち、同社の経営資源を活用しつつ、リフィニティブが如何なるソリューションを提供するか、今後の動向に注目したい。


Date

作成日

2019.11.29

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル