Select Language

リフィニティブ、ウェルスマネジメント向けのデジタルツールをリリース

リフィニティブ、ウェルスマネジメント向けのデジタルツールをリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
リフィニティブ、ウェルスマネジメント向けのデジタルツールをリリース

update 2021.08.31 15:29

金融情報コンテンツなどを迅速かつシームレスに利用可能

8月上旬にロンドン証券取引所グループ【以下、LSEGと称する】との合併交渉が合意に達した金融情報会社Refinitiv(本社:5 Canada Square London E14 5AQ United Kingdom[1])【以下、リフィニティブと称する】は、ウェルスマネジメント企業を対象にした次世代型デジタルツールをリリースしたことを発表した。

各ウェルスマネジメント業者は、リフィニティブが開発したHTML形式のウィジェットを活用し、同社が保有する金融情報コンテンツや市場データなどを迅速かつシームレスに利用することにより、エンドユーザーに対しカスタマイズ可能で最適なデジタルエクスペリエンスを提供できるようになるという。

新たなデジタルツールのリリースに際し、リフィニティブのデジタルソリューション部門グローバルヘッドを務めるChristopher Sparke氏と米国・ボストンを拠点とする金融リサーチ会社Aite GroupのリサーチディレクターであるAlois Pirker氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

多くのウェルスマネージャーが業務のデジタル化を推し進めるデジタル環境下において、スケーラブル、オープン、フレキシブルといった要素を満たし、かつ統一性のあるデータ関連ソリューションを求めています。ウェルスマネジメント業界がデジタル革命を推進させるなか、我が社はより良い投資意思決定や顧客獲得に寄与するデータ、テクノロジー、サービスを提供すべく、次世代型のウェルスマネジメントポータルの開発にコミットしております。

Christopher Sparke, Global Head of Digital Solutions at Refinitiv - Refinitivより引用

各ウェルスマネジメント業者は、ありきたりなサービスではなく、ユニークなエクスペリエンスを提供することで企業価値を示すことができ、競合他社との差別化にも繋がると考えております。そのようなソリューションの提供が求められているウェルスマネジメント企業にとって、リフィニティブのデジタルツールは、目まぐるしく移り変わる顧客ニーズに対し効果的に対応することが期待できるウィジェットといえるでしょう。

Alois Pirker, Research Director of Aite Group - Refinitivより引用

リフィニティブは2018年からウェルスマネジメント業界向けのツール開発に多額の投資を行い、最先端のソリューションを提供することにコミットしている状況だ。また、SigFigやMarketPsych、Appway、StoneCastle、Sberbankなどと戦略的提携を締結し、デジタルアドバイステクノロジー(Digital Advice Technology)や市場心理インデックス(MarketPsych Indices)、オートメイト・カスタマイズアドバイザリー(Automated and Customized Advisory)、エンドクライアントワークフロー(End-Client Workflows)などの効率的でシームレスな投資管理サービスを提供している。なお、リフィニティブを買収したLSEGはHKEXによる買収に備える意向を示し、有力コンテンツを保有するリフィニティブの取引データ関連ビジネスを成長の核と位置付けている模様である。そして今回、デジタル革命の波に押されるウェルスマネジメント業界から需要高まるデジタルデータ関連ソリューションを提供することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.10.24

出典元:

ニュースコメント

ウェルスマネジメント関連ビジネスを強化する金融サービスプロバイダー

今回、リフィニティブがデジタルツールを開発したように、デジタル化が進むウェルスマネジメント業界向けのサービスを強化する金融サービスプロバイダーが増加傾向にある。たとえば、ブロードリッジがFDSを買収し、ウェルスマネジメントのコンプライアンス分野などのサービスに注力するほか、FX Back OfficeがTradesocioと提携し、デジタル・ウェルスマネジメントなどの機能強化を模索している。監査法人アーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)が公表したレポート「ウェルスマネジメント・アウトルック2018」によると、世界の富裕層の投資可能資産は2016年から2021年まで年率4.7%の割合で拡大し、金額にして71兆米ドルに膨れ上がると見込まれている。また、ウェルスマネジメント業界にデジタル革命が押し寄せるなか、伝統的なウェルスマネージャーはビジネス構造の転換を図らなければ生き残ることができないであろうと指摘している。同業界は市場の拡大が見込まれる一方で、効率的な投資管理サービスを提供すべくデジタルツールに対する需要が急速に高まっており、今後も顧客ニーズを捉えた画期的なソリューションが提供されることを期待したい。


Date

作成日

2019.10.24

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル