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MT5、SumsubとKYCサービス機能を統合

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update 2021.08.31 15:29
MT5、SumsubとKYCサービス機能を統合

update 2021.08.31 15:29

オンボーディングの自動化やマニュアル作業の削減に寄与

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、MetaTrader5【以下、MT5と称す】取引プラットフォームと、英国・ロンドンを拠点にレグテックソリューションを提供するSum And Substance Ltd(UK)【以下、Sumsubと称す】のKYC(本人確認)サービス機能を統合したことを発表した。[1]

今回の機能統合により、MT5を導入する海外FXブローカー各社は、ワンクリックで顧客の個人データ及び文書の確認が可能となり、オンボーディングの自動化やマニュアル作業を削減できるようになるとのことだ。また、新サービスを活用することで、文書提出から口座認証に至るデータチェックプロセスは、平均して2分ほどで完了するという。具体的には、トレーダーがデスクトップもしくはモバイル端末から予備口座の開設申し込みを行う際、登録フォームを記載のうえ、その文書のアップロードを行う。顧客が提出した関連文書とリンクさせた予備口座はサーバー上に記録、保管される。そして、個人データ及び文書はSumsubのシステムに自動的に送信され、本人として認証されると、予備口座はリアル口座に移管され、入金やトレードを行えるようになる仕組みだ。

Sumsubは、一連のKYCプロセスにおいて、コンピュータービジョンやAI、機械学習などの最先端テクノロジーを活用し、即座に個人の特定を可能としている。また、同社はEU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation, GDPR)を遵守のもと、暗号化されたデータのモニタリングや安全なチャネルを経由したデータ送信手法を用いて、個人情報を厳格に保護するインフラを構築しているという。

Sumsubは、KYCやKYB(事業確認)、AML(アンチマネーロンダリング)などの多岐にわたる機能を統合したオールインワンのレグテックソリューションを提供し、顧客の認証プロセスの迅速化やコスト削減、デジタル犯罪の発見に寄与している。同社は世界200か国以上の規制や最新のテクノロジー動向を把握し、WebPayやFXOpenなどの顧客が、英国金融行動監視機構(FCA)やキプロス証券取引委員会(CySEC)などグローバル当局によって求められる金融規制基準を満たすと共に、新市場の開拓を図るうえで、コンプライアンス面のテクニカルサポートを行っている。

MetaQuotesは、MT5上でより安全で迅速なKYCプロセスを実現させることで、更なる利用拡大が期待できそうだ。

release date 2019.12.17

出典元:

ニュースコメント

拡大するレグテックソリューション関連ビジネス

今回、MT5とKYC機能を統合したSumsubはExnessと提携するなど、Sumsubが誇るコンプライアンスプロセスの効率化ソリューションに対し、多くの海外FXブローカーから注目が集まっている。その背景として、欧州を始めとする世界各国で、めまぐるしく規制が変化するなか、各企業は数々の規制に対応したコンプライアンス体制の構築に腐心していることが挙げられる。また、FCAがBucketlistを詐欺業者とみなし警告を行うなど、グローバルに金融犯罪が多発しているため、より安心・安全な取引環境の整備が求められているといえるであろう。そのため、Sumsub以外にも、m-FINANCEがData Zooと提携したほか、サクソバンク証券がTorstoneと提携するなど、多くの海外FXブローカーがレグテックソリューションの強化を図っている状況だ。海外FXブローカー各社が、新たな金融商品サービスの開発に繋がるフィンテックの活用に加え、最先端のレグテックソリューションを利用することで、より効率的で透明性の高い金融サービスを提供することに期待したい。


Date

作成日

2019.12.17

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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