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GAIN、11月期業績を発表、取引量は前月比26.9%減

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update 2022.06.07 10:50
GAIN、11月期業績を発表、取引量は前月比26.9%減

update 2022.06.07 10:50

前月からの取引量の回復モメンタムは続かず

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2019年11月期の業績を報告した。

1か月ほど前にGAINが10月期業績を発表した際には、取引量が13%増加し、モメンタムの回復を示唆していたが、11月期には競合他社と同様に、ボラティリティの低下を受け、前月比及び前年同月比ベースのいずれにおいても取引量が低下する軟調な結果に終わった。

GAINの2019年11月期の店頭(OTC)外国為替取引量は1,256億ドルとなり、2019年10月期の1,719億ドルから26.9%縮小すると共に、2018年11月期の2,072億ドルからは39.4%もの大幅減少となった。1日当たりの平均取引量(ADV)は60億ドルとなり、前月期の75億ドルから20%減少したことに加え、前年同月期の94億ドルからは36.2%減と低迷した。また、リテールFX部門アクティブ口座数は121,801口座と、前月期の120,807口座から微増したものの、前年同月期の123,932口座からは縮小した。このことから、GAINの2019年FX取引量は、一時的な回復は見られたものの、総じて減少傾向にあることがうかがえる。加えて、先物取引高に関しては477,916枚と、前月期の594,021枚から19.5%減少したほか、2018年10月期の654,077枚から26.9%の減少で着地した。

GAINの11月期業績は、OTC取引量、ADV、アクティブ口座数、そして先物取引高の全てが前年同月比で大幅な減少となったが、2019年も残り1か月となるなか、12月期においてもこの傾向が続くのか否か、業績動向を見守る必要がありそうだ。

release date 2019.12.11

出典元:

ニュースコメント

更なる付加価値の提供が求められるGAIN

米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した外国為替取引月間報告書において、Interactive BrokersのFXファンドが30%減少するなど、GAINの競合のなかにも苦戦を強いられている海外FXブローカーが存在する。しかしながら、2019年2月に米国市場に再参入を果たしたIG USは順調なスタートを切った。他にも、GAINの強力なライバルであるOANDAに関しては、10月期のFXファンド取り扱いシェアが38%と、これまで圧倒的なシェアを握ってきたGAINの39%に肉薄してきており、激化する競争環境のなかでもシェアを伸ばす海外FXブローカーが存在しているのも事実である。GAINは2019年度第3四半期決算を発表した際、純営業収益が前年同期比30%減となる一方で、顧客エンゲージメントが3四半期連続で増加する明るい兆しも示していた。しかし、GAINの11月期取引量が再び大幅に減少しており、顧客エンゲージメントの増加を効率的に取引拡大に結びつけられていないことが推察できる。このような環境下においては、先進的なテクノロジーを有するフィンテック企業との提携を通じた、取引環境の改善に繋がる新たな付加価値ソリューションの提供が求められているといえるであろう。取引量の低下という泥沼から抜け出せないGAINが、如何なる戦略を用いて苦境から脱するのか、今後の動向に注目したい。


Date

作成日

2019.12.11

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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