Select Language

Interactive Brokers、4か月間でFXファンドが30%減少

Interactive Brokers、4か月間でFXファンドが30%減少

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.02 14:25
Interactive Brokers、4か月間でFXファンドが30%減少

update 2022.06.02 14:25

FXファンド全体と市場シェアは前月比で大きな変化はなし

米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】が発表した外国為替取引月間報告書にて、米国・コネチカット州を拠点とする海外FXブローカーであるInteractive Brokers LLC(本社:One Pickwick Plaza, Greenwich, CT 06830 USA[1])【以下、Interactive Brokersと称す】の2019年10月期リテールFX部門のFXファンドが7,000万ドルに縮小し、前月比では500万ドル以上減少した。年初来のピークとなる6月期の1億300万ドルと比較すると、約30%落ち込む軟調な結果に終わったことが明らかになった。

米国にて小売外国為替ディーラー(Retail Foreign Exchange Dealer, RFED)として登録している先物取引業者(Futures Commission Merchant, FCM)を含む米国内認可ブローカーが保有する2019年10月期のFXファンドは、6億3,400万ドルと前月の6億2,440万ドルと比較して2%の微増となった。

2019年10月期のFXファンド動向を海外FXブローカー別に見ていくと、GAIN Capital【以下、GAINと称す】が390万ドル拡大し前月比約2%増となったほか、OANDAは1,030万ドル増、IG USは694,000ドル増となった。一方で、Interactive BrokersはFXファンドの減少が続いており、顧客取引の低迷から抜け出せていないことが推察される。

また、FXブローカー別の市場シェアを確認すると、GAINが39%のシェアを握りトップの座を維持しているものの、46%のシェアを確保していた2018年と比較すると縮小傾向にある。続いてOANDAが前月から1%上昇となる38%で2番手に着き、Interactive Brokersが11%、TD Ameritradeが10%と続いている。

2019年10月期のFXファンド及び各社の市場シェアは、いずれも前月比ベースでは大きな変化が見られなかったが、11月期以降に大きく業績を伸ばすFXブローカーが出てくるのか、今後の動向に注目したい。

release date 2019.12.06

出典元:

ニュースコメント

抜本的な経営改革が求められるInteractive Brokers

Interactive Brokersの業績低迷が鮮明化している。CFTCが公表した10月期の外国為替取引月間報告書によると、調査対象とする5社(GAIN、IG US、OANDA、TD Ameritrade、Interactive Brokers)のうち、同社は最も業績が悪化したブローカーとして再び名を連ねる結果となった。米国リテールFX市場が拡大局面に入る兆しを示すなか、Interactive Brokersの業績低迷が続いていることから、抜本的な経営改革を打ち出さなければならない時期にあるといえそうだ。競合他社のFXファンド動向を見ると、2019年2月に米国法人を設立したIG GroupがFXファンド及び市場シェアを拡大させているほか、不安定な業績推移となっているGAINのFXファンドも市場平均並みに増加している。他方で、取引手数料無料サービスを開始し、収益悪化懸念が浮上しているTD Ameritradeはチャールズ・シュワブと合併の道を選択したほか、ロビンフッド(Robinhood)やレボリュート(Revolut)などの勢いに乗る新興勢力との競争も激化している状況である。Interactive Brokersが業績の巻き返しを図るべく如何なる決断を下すのか、今後の動向を見守る必要がありそうだ。


Date

作成日

2019.12.06

Update

最終更新

2022.06.02

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル