Select Language

先着50名!完走すれば

必ずアマギフGET

ESMA、エクイティ性商品に関するリアルタイムな統合テープの導入を推奨

ESMA、エクイティ性商品に関するリアルタイムな統合テープの導入を推奨

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.24 17:28
ESMA、エクイティ性商品に関するリアルタイムな統合テープの導入を推奨

update 2022.01.24 17:28

取引の透明性確保と市場データコストの削減を模索

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、第二次金融商品市場指令(Markets in Financial Instruments Directive Ⅱ)【以下、MiFIDⅡと称す】が導入されて約2年が経過したことを受け、エクイティ性商品の透明性ある市場データコストの開示及び、約定データを集約した統合テープ情報(Consolidated Tape)に関する第一回調査報告書を公表した。[1]

ESMAは同報告書において、取引施設や認可公表アレンジメント(Approved Publication Arrangements)【以下、APAsと称す】によって異なる市場データコストの削減を図ることを目的の一つとするMiFIDⅡが適切に運用されておらず、統合テープ情報も提供されていないと指摘している。そこでESMAは、欧州全域をカバーする、エクイティ性商品のリアルタイムな統合テープ情報の導入を推奨している模様だ。

ESMAは市場でエクイティ性商品の統合テープ情報の活用が進まない主な要因として、現行の規制フレームワークの下では、データ提供業者へのインセンティブが限定的であると共に、情報ベンダーなど未認可企業との競争が生じていることを挙げている。また、欧州当局はリアルタイムの統合テープ情報を導入するうえで、店頭(OTC)取引データなどの付加価値の高い情報が求められているほか、取引施設及びAPAsによる強制的な市場データの提供や情報提供企業間におけるレベニューシェアリングの導入及び、強固なガバナンス体制を構築する必要があると指摘している。なお、取引頻度及び取引全体に占める比率において相当量な投資を手掛ける際に、EU全域にわたるリアルタイムな統合テープ情報の導入と法体系の見直しが求められるという。

加えて、MiFIDⅡは取引施設やデータ提供業者に対し、市場データコストの削減を図るべく、合理的な取引基準に基づく市場データの公表と、データの公表後15分間は利用手数料を無料とするよう求めている。取引関係者のフィードバックによると、ほとんどの取引施設が市場データ価格は総じて安定的であると主張している一方で、ユーザーやベンダーは過度な手数料や複雑な市場データ体系及び市場データコストの高さに対して不満を抱いている模様だ。そこで、ESMAは透明性と合理性のある市場データの活用を図るために、法律の改正と監督上のガイダンスの策定を提案している。

新たな統合テープ情報の導入を推奨するにあたり、ESMAの局長を務めるSteven Maijoor氏は以下のようにコメントしている。

取引の透明性は、健全性と効率性を確保した公正な市場を形成していく上で重要なことであります。しかしながら、MiFIDⅡが導入されてから約2年が経ちましたが、EU全域で価格の透明性と流動性を担保できていないと認識しております。そのため、我々はEUの分断された市場を改善し、単一資本市場である資本市場同盟(Capital Markets Union)の形成に向け、エクイティ性商品のリアルタイムな統合テープ情報の活用を推し進めなければなりません。市場データへのアクセスは、証券市場においてその重要性が増していると共に、データを利用するユーザーが如何なるものに対してコストを負担しているのか認識するうえでも大切であります。今後、我々は市場データコストに関するガイダンスを公表する見通しであります。

Steven Maijoor, Chair of ESMA - ESMAより引用

今後、ESMAは今回公表した調査報告書を欧州委員会(European Commission, EC)の報告書に組み込み、欧州議会(European Parliament)及び欧州理事会(Council)に提出する見通しだ。また、MiFIDⅡはESMAに対し、監督指針の遵守状況をモニタリングすることを求めており、同局は合理的な取引基準に基づく市場データの提供と、店頭取引データのクオリティの改善を図るべく、監督上のガイダンスの策定に取り掛かる見込みである。

release date 2019.12.06

出典元:

ニュースコメント

ポストトレード分野のサービス強化を図る金融サービスプロバイダー

MiFIDⅡの導入後、ESMAが実態の伴った市場の透明性向上に向け本格的に動き出すなか、金融サービスプロバイダー各社は規制に対応したポストトレード分野のソリューション強化を図っている。ポストトレード業務とは、FXや株式などの証券取引の約定処理や照合確認、取引の記録、運用報告書などの規制レポーティングなど、約定後の広範な業務を指す。海外FXブローカー各社にとっては、目まぐるしく変化する規制に対して効率的且つ迅速に対応すべく、ポストトレード関連の様々なサービスの開発・導入を推し進めている状況だ。足元では、Advanced MarketsがTradeforaと提携し、取引コスト分析や最良執行機能の向上を模索している。また、Tools For Brokersが取引コスト分析ツールをリリースしたほか、Gold-iがSteelEyeと提携しコンプライアンス関連サービスの強化を図る意向である。今後も海外FXブローカー各社がポストトレード業務の効率化を実現させる画期的なソリューションを導入し、透明性の高い市場の形成に寄与することを期待したい。


Date

作成日

2019.12.06

Update

最終更新

2022.01.24

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXで出金できなくなる?2026年6月のクロスボーダー収納代行規制に伴いトレーダーがとるべき対策とは

海外FXで出金できなくなるリスクが高い人について説明します。2026年施行の「クロスボーダー収納代行規制」により、これまで通りの国内銀行送金による出金が難しくなるとみられています。本記事では出金リスクを抑える方法もご紹介します。
update2026.03.30 19:00

海外FXの国内銀行出金は6月以降も使える?改正資金決済法の施行で何が変わるのか

2026年6月1日に改正資金決済法が施行されたことで、ユーザーの間では「いよいよ出金できなくなるのでは?」と不安が広がっています。本記事では、改正資金決済法の施行が海外FXに与える影響や、6月以降も国内銀行送金が使えるのかを解説します。
update2026.06.10 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
update2026.06.02 19:00

「海外FXは終わり」は誤解!規制後もトレードを続けるには

海外FXが終わりといわれている背景には法改正によるクロスボーダー収納代行規制があります。たしかに規制によって国内銀行送金による入出金は難しくなるとみられていますが、海外FXというサービス自体が終わるわけではありません。本記事では、今後も海外FXを使い続けるために最低限やっておくべき準備について解説します。
update2026.06.01 19:00

HFMへ仮想通貨入金してみた!早い・安い・簡単の三拍子ルートを検証

HFMへ早く・安く・簡単に仮想通貨入金するならXRPがおすすめです。実際の操作画面の画像付きで最短1分・手数料数十円の入金方法を分かりやすく解説します。リアルな感想もぜひ参考にしてください。
update2026.04.16 19:00

PeskaがUSDTでの入出金に対応!仮想通貨取引所・個人ウォレットへの送金が可能に

PeskaがUSDTによる入出金に対応しました。2026年6月に改正資金決済法が施行されたことで、海外FXユーザーの間では規制によって、「国内銀行送金を利用できなくなるのでは」という懸念が広がっていました。PeskaがUSDTに対応した背景には、こうしたユーザーの懸念を払拭する狙いがあるとみられます。本記事では、PeskaでUSDT送金を利用する際の条件や注意点を解説します。
update2026.06.15 19:00

HFMがKATANA(カタナ)口座をリリース!Exnessキラーになるか?

HFMがハイスペック口座であるKATANA口座をリリースしました。最大の特徴は、無制限レバレッジと低スプレッドという、2つの要素を兼ね備えている点です。本記事では、KATANA口座のスペック・特徴を解説するほか、ExnessやXMTradingと条件を比較します。
update2026.05.07 19:00

XMTradingのアプリがなくなった!?独自アプリが利用不可に

XMTradingのスマートフォン向け独自アプリが、4月15日から利用できなくなりました。本記事では、今回のXMTradingの独自アプリ廃止に関する詳細のほか、代替手段について説明します。
update2026.04.17 19:00

USDTを日本円に換金する方法は?税金や手数料などの注意点も解説

海外FXの仮想通貨入出金ではステーブルコインのUSDTを使うケースが多く、利益などを出金する際はUSDTを日本円に換金する必要があります。本記事では、USDTを日本円に換金する方法に加え、税金や手数料などの注意点を解説します。
update2026.04.13 19:00

BitgetからSBI VCトレードに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、Bitget(ビットゲット)からSBI VCトレードに仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金した経験をもとに、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2026.06.19 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル