Select Language

ビットコイン価格が10月の高値から2,000ドル以上の下落

ビットコイン価格が10月の高値から2,000ドル以上の下落

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
ビットコイン価格が10月の高値から2,000ドル以上の下落

update 2021.08.31 15:29

S&P500は6週連続の上昇で過去最高値を記録

中国政府が国内市場でブロックチェーンの採用を促す旨の発言を受け、ビットコイン価格は7,293ドル付近から10月の高値となる10,350ドルまで高騰したが、ここ3週間半の下落でその上げ幅の75%近くが消失し、1通貨あたり8,070ドルの水準に後退した。[1]

今月18日、中国関連の熱狂が冷め、ビットコイン価格が暴落したことが確認されたが、その勢いは止まらず、ついに8,000ドル台での攻防に突入している。一方、米国の代表的な株価指数であるS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)500は、連邦準備制度(Federal Reserve System)【以下、FRSと称す】のバランスシートが改善したことにより、先週、心理的な抵抗線となっていた3,000ドルを超え、6週連続の上昇で過去最高となる3127.6ドルを記録した。セントルイス連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)【以下、FRBと称す】によると、金利を引き下げるために量的緩和が実施された結果、FRSのバランスシートでは資産が2,700億ドル以上増加し、その保有資産額は4兆400億ドルに達したという。この大胆な量的緩和を不安視する見方もあるものの、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)の理事長であるJeremy Powell氏は、FRBが継続的に行なっている債券購入のオペレーションが金融市場の正常化を促すと繰り返し強調した。

S&P500の展望としては、米上院が香港での人権運動を支援する法案を可決したことが影響し、米中関係の冷え込みが短期的な下落を誘導する恐れがある。それに伴い、リスクオフ資産のビットコインに投資が流入することもあり得るが、投資家が仮想通貨市場をどの程度信頼できるか次第と言えるだろう。しかしながら、中国政府が人民元の切り下げを行なった場合、中国内でビットコイン需要が高まることは目に見えている。例えば、今年8月5日に人民元レートが7CNY/USDを超えた際には、それがビットコイン価格を7%押し上げる要因となった。

現在、ビットコイン価格の日足チャートは下降トレンドに差し掛かっていることを示唆しており、MACD(移動平均収束拡散法)およびRSI(Relative Strength Index)も弱気な流れが加速する様子を表している。3日足チャートでもRSIが50を下回ると同時に、MACDも弱気なクロスオーバーを示し、7,850ドルの支持線をテストする方向で動き出していることが見受けられる。月次チャートでは今月初めに10カ月平均移動線(Moving Average)を下回ったが、7,700ドルの支持線が下支えしている状況だ。4時間足チャートではRSIが売られ過ぎのシグナルを出し、8,400ドルラインにリバウンドする可能性があることを示しているが、今後もビットコイン価格の動向に注目していきたい。

release date 2019.11.21

出典元:

ニュースコメント

ここ半年で安定性が増した仮想通貨市場

米中貿易摩擦の影響で株式市場におけるリスク要因が拡大しているが、反対に仮想通貨市場ではBakktがビットコイン先物の提供を開始するなど、機関投資家の参入が活発になったことでその安定性が高まっているようだ。特に6月以降はFacebook(フェイスブック)によるリブラ(Libra)に関する発表が多数あったにも関わらず、ビットコイン価格は約1万2,000ドルから7,500ドルのレンジで継続的に推移している。ビットコイン価格が過去最高の約2万ドルに到達した後、3,000ドル台にまでの急落を見せた2017年末からの値動きと比較すると、ボラティリティが減少したことは明白だと言えるだろう。最近ではGoogleの量子コンピュータが仮想通貨に与える影響が報道され、ビットコイン価格が一時暴落したものの、長期的な下降トレンドに直結することはなかった。これは仮想通貨がひとつの資産クラスとして社会に浸透しつつあることを意味するが、投資家はこの状況をどう評価するのか、今後も仮想通貨市場の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.11.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル