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ビットコインキャッシュ、システム更新を目的としたハードフォークを完了

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update 2021.08.31 15:29
ビットコインキャッシュ、システム更新を目的としたハードフォークを完了

update 2021.08.31 15:29

大きな反発なくマイナーなアップグレードを施すことに成功

人気仮想通貨のビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)が、システムのマイナーアップグレードを目的としたハードフォークを今月15日に完了したことが明らかになった。[1]

今回のビットコインキャッシュにおけるハードフォークは、ビットコインSV(Bitcoin SV)を生み出すきっかけとなった昨年のものとは異なり、仮想通貨コミュニティでの論争もなく、ほとんどその事実に気付かれずに完了したという。BitMEX ResearchおよびForkMonitorではビットコインキャッシュのアップグレードが60万9,136番目に有効化され、同ブロックチェーンが安定的に動作していることが確認できる。通常、ハードフォークを行う際にはネットワークを正常に保つために、マイナーがクライアントソフトを更新する必要があるが、このアップグレードでは旧世代のソフトとの互換性が確保されているようだ。

ここ数ヶ月間、技術者の間では主要なトピックとしてこのハードフォークの実施に向けた議論が進められ、新しい運用ルールの実行とトランザクションの安全性を高めるためのアップグレードが施されることが決定した。ハードフォークが実施された結果、いくつかの取引所での入出金に短期的な影響があったことが報告されており、ビットコインキャッシュ価格は一時的に4%の下落を記録している。

次回のビットコインキャッシュにおけるハードフォークは今から半年後に予定されており、ビットコイン(Bitcoin)の半減期と同時期になる可能性が高いという。今年7月に競合のビットコインSVはブロックサイズの拡張に成功するなど、システムに大幅な変更を加えてきているが、ビットコインキャッシュはどのような動きに出るのか、今後も同仮想通貨の動向を見守っていきたい。

release date 2019.11.18

出典元:

ニュースコメント

大規模な無料配布で、価格高騰が期待されるビットコインキャッシュ

ビットコインの主要な派生通貨として人気を博しているビットコインキャッシュだが、更なる普及を目指してコミュニティを牽引するRoger Ver氏は、同仮想通貨の大規模な無料配布の実施を宣言している。過去に同じような目的でブロックチェーン社がステラをエアドロップしたのに対し、Ver氏はFacebook(フェイスブック)を通して1人当たり1ドルから5ドルのビットコインキャッシュを配布することを予定しているという。この無料配布がどの程度の影響を与えるかは明らかではないものの、Ver氏は将来的にビットコインキャッシュ価格が10万%の高騰を達成するとの強気な展望を呈しているようだ。今年中旬からビットコインなどの仮想通貨の値動きが停滞しているだけに、この施策がビットコインキャッシュおよび仮想通貨市場全体の活性化を促す起爆剤となることに期待したい。


Date

作成日

2019.11.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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