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CLS、FX先物取引決済のボリュームデータセットをリリース

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update 2021.08.31 15:29
CLS、FX先物取引決済のボリュームデータセットをリリース

update 2021.08.31 15:29

主要な33通貨ペアの市場全体における総取引高を提供

多通貨同時決済(Payment versus Payment)【以下、PvPと称す】の専門機関であるCLS(Continuous Linked Settlement)は11月14日、取引決済データ関連商品の一つとしてFX先物ボリュームデータセットをリリースしたことを発表した。[1]

CLSはこれまでにFXスポット取引のデータ関連商品を提供しているが、今回同社初となるFX先物取引に関連したソリューションを開発したことになる。CLSがリリースしたFX先物ボリュームデータセットは先物とスワップ取引に分類され、主要な33通貨ペアの市場全体における総取引高を提供し、プライシングモデルの検証や新たな取引分析手法の構築及び効率的なFXトレーディング戦略の実践などに寄与するという。なお、先物取引のボリュームデータは、市場参加者が匿名且つダイレクトに市場全体の取引データにアクセスできるCLSMarketDataを通じて提供されるとのことだ。

新商品のリリースに際し、CLSの情報サービス部門ヘッドを務めるMasami Johnstone氏は以下のようにコメントしている。

CLSはグローバルFX市場の取引高ベースで50%以上に関与し、1日当たり50万件、金額にして1.55兆米ドル規模の決済取引を行っております。我々は独自に、FX先物関連のそれぞれの期日に対応した詳細な取引データを提供していきます。FX市場では全ての取引所を通じた全取引量を示すデータが欠けており、我が社が今回リリースするデータセットを活用することで、市場全体の取引高を把握することができると共に、プライシングモデルの検証や取引パフォーマンスの分析、先物取引モデルの構築などに寄与すると考えております。

Masami Johnstone, Head of Information Services, CLS - LeapRateより引用

なお、CLSにはアセットマネージャーや主要なグローバルカストディアン(証券保管や受渡決済などを提供する金融機関)など70社を超える決済メンバーが加入している。今回、同社初となるFX先物関連データセットをリリースし、決済取引環境を改善することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.15

出典元:

ニュースコメント

革新的なソリューションの開発が進む金融取引決済市場

CLSは取引決済データ関連の商品ラインナップを拡充したほか、同社の主力PvPツールであるCLSSettlementコミュニティにCNCBIが加入したことに加え、新たなPvPツールのリリースなど、高付加価値商品の提供を通じた積極的な業容拡大を図っている状況だ。金融取引決済市場においては、CLS以外にも多くの金融サービスプロバイダーが革新的なソリューションの提供を試みている。足元では、FacebookがFacebook Payのローンチを発表し、同社のコンテンツであるMessenger(メッセンジャー)での個人間決済サービスなどを導入する意向だ。また、MUFGがSRCを主導し、ブロックチェーン技術を活用した証券及び資金決済の自動化に向けたインフラの構築を目指すなど、各企業が先端テクノロジーを活用した決済ソリューションの開発を推進している。伝統的な金融機関のみならずIT大手なども巻き込み、新たな決済ソリューションの開発競争が激しさを増すなか、今後も投資家にとって快適な取引環境の構築に寄与するサービスが生み出されることを期待したい。


Date

作成日

2019.11.15

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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