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イーサリアム、次期ハードフォークの実装日が決定

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update 2021.08.31 15:29
イーサリアム、次期ハードフォークの実装日が決定

update 2021.08.31 15:29

12月4日にメインネットへの実装が完了する予定

今月25日に開催された開発者会議でイーサリアム(Ethereum)の次期ハードフォークであるイスタンブール(Istanbul)が、12月4日頃に同仮想通貨のメインネットに実装されることが決定した。[1]

この会議の中ではイスタンブールが905万6,000番目のブロックで有効化されることに加え、不測の事態に陥った場合、1カ月後の1月8日にその実装を延期することが合意された。前回のハードフォークであるコンスタンチノープル(Constantinople)実装の際には、直前で脆弱性が発見されたため、1カ月延期された経緯がある。しかしながら、イーサリアム財団の開発者であるPiper Merriam氏は現時点で懸念する材料はないと断言すると同時に、必要に応じて柔軟に対応できると述べている。

今回、イスタンブールには6つの主要な変更点が盛り込まれているが、その中でもEIP(Ethereum Improvement Proposal)1884はイーサリアムのブロックチェーン上でデータ呼び出しコストおよびトランザクションの手数料を増加させることから、物議を醸しているという。これに併せて、別のEIPではブロックチェーン上のコスト調整機能を強化するコード変更が採用されており、アプリケーションの迅速なデータ利用が可能になることがわかっている。先月、イーサリアムのテストネットで分岐が発生するなど、クライアントソフトのアップデートに関する問題が露呈したが、イスタンブールではEIP2124を導入することでその改善が進められているようだ。本来であればマイナーはクライアントソフトの更新を手動で確認する必要があるが、これからはフォークIDを設けることで正しいバージョンのソフトがインストールされているか簡単に識別できるようになる。

これらの他にも、イーサリアムのスタートアッププロジェクトであるETHSignalsの指揮をとるJames Hancock氏がイスタンブールによるアップデート活動を支援することが公表された。Hancock氏はEIPの準備に集中したいと述べているが、果たしてイスタンブールの実装は予定通りに行われるのか、今後もイーサリアムの動向に注目していきたい。

release date 2019.10.28

出典元:

ニュースコメント

主要通貨のハードフォークに投資家の注目が集まる

ハードフォークは対象となる仮想通貨価格に大きな影響を与える重要なイベントだと認識されており、特に主要な仮想通貨のアップデートは将来的なブロックチェーン開発の運命を左右するため、投資家の注目が集中する傾向にある。今年5月にはビットコインキャッシュのハードフォーク後にバグが発覚するなど、失敗に終わる例も確認されているが、総じて仮想通貨関連の技術的な進歩は市場全体にポジティブな印象を与えることが多いと言えるだろう。ハードフォークを前にイーサリアムクラシック価格が高騰した際には、その期待感から同仮想通貨の流動性が瞬間的に高まり、結果として一時的に19%もの上昇を記録する事態を招いた。先日、ビットコイン(Bitcoin)価格の歴史的な急騰に引っ張られる形でイーサリアム価格も直近の高値を更新したが、このイスタンブールの実装がどのように作用するのか、今後も仮想通貨市場の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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