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ビットコイン価格が2,500ドルの急騰

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update 2021.08.31 15:29
ビットコイン価格が2,500ドルの急騰

update 2021.08.31 15:29

1万ドルを突破も直後に暴落に見舞われる

先日、ビットコイン(BTC/USD)価格は約2,500ドルの急騰を見せ、24時間で歴史上3番目に大きい上げ幅を観測しており、1通貨あたり1万350ドルの値を付けたことで今年9月24日ぶりとなる高値を更新した。[1]

これまでビットコイン価格は7,500ドルで4カ月ぶりの安値を更新するなど、弱気な展開を示していたが、今月25日の段階で8,800ドルまで上昇し、その日の終値は前日比で16.51%プラスとなる8,662ドルを記録した。その後、週明けにかけて一気に1万ドルを超える上向きのブレイクアウトが発生しており、継続的なビットコイン価格の上昇が期待されたものの、その直後に1,000ドル以上の暴落に見舞われている。現在、ビットコイン価格は9,320ドル付近を推移しつつ、次の出方をうかがっているようだ。

ある専門家によると、今回ビットコイン価格が急騰したのは、中国の習近平国家主席が行なったブロックチェーン技術の受け入れを示唆する発言、いわゆるチャイナパンプが原因だという。中国がブロックチェーン技術を普及する動きを加速させれば、米国をはじめとする他国もそれに追従せざるを得ないだけに、これがビットコイン価格を後押しするとの期待が高まっている状況だ。しかしながら、中国人民銀行が独自仮想通貨を開発しているため、一部コミュニティではこの中国の方針が同国で禁止されているビットコインやその他仮想通貨に好影響をもたらすか判断するには時期尚早だとの議論が展開されている。

これに対してアナリストのAlex Krüger氏は、テクニカル分析に基づいてビットコイン価格の弱気トレンドが終了したと主張し、しばらくは8,000ドルから9,000ドルの範囲で次のブレイクアウトが発生するまでもみ合いが続くと予想した。また、Krüger氏は直近の抵抗線である8,374ドルラインを超えた場合、ビットコイン価格が再び上昇トレンドに突入する可能性があると述べている。今回の大規模な価格変動に伴って先物市場の動きも活発になっており、Bakktのビットコイン先物は取引量が1,179件まで拡大し、BitMexでは1億5,000万ドル以上のショートポジションが決済された。

日足チャートでビットコイン価格は既に8,352ドルおよび8,820ドルの抵抗線をブレイクアウトしているが、6月26日と8月6日の高値、7月17日と9月26日の安値を結ぶ下向きのトレンドラインからは未だ脱していない。これからビットコイン価格が1万3,880ドルの高値を試しに向かえば、日足チャート上でも上昇トレンドがより確定的なものとなる。年末にかけて仮想通貨市場は更に流動的になると考えられるが、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2019.10.28

出典元:

ニュースコメント

ビットコインの高騰を受けてアルトコイン価格が上昇

このビットコインの強気な動きを受けて仮想通貨市場全体が活気付いており、主要なアルトコインはその価格を大幅に上昇させているようだ。2番目の規模の時価総額を誇るイーサリアム(Ethereum)は、ビットコイン価格が高騰した2時間以内に161ドルから191ドルまで値を上げ、ライトコイン(Litecoin)に至っては最大20%以上の強烈な価格増加を示した。これに加え、リップル社がブランド認知向上キャンペーンを展開していたこともあり、同社が発行するXRPは目安となる0.3ドルを突破している。多くの投資家は仮想通貨市場の強気な流れを歓迎しているものの、仮想通貨を原資産とする先物商品の建玉が増加することに対する懸念も存在する。機関投資家の参入や様々な仮想通貨関連商品のローンチで市場環境は変異しつつあるが、それが仮想通貨価格の動きにどのような影響をもたらすのか、今後もその行く先を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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