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タイ初となるSEC承認のICOポータルが誕生

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update 2021.08.31 15:29
タイ初となるSEC承認のICOポータルが誕生

update 2021.08.31 15:29

ASEANで最も先進的な市場環境の構築を目指す

タイのSeamico Securiteis Pcl【以下、セアミコ証券と称す】の子会社であるSE Digital Co., Ltd.【以下、SEデジタル社と称す】が、タイ証券取引委員会(Thailand's Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】の承認を受け、国内初となるICO(イニシャルコインオファリング)ポータルを開設したことが明らかになった。[1]

発表によると、SEデジタル社は20億バーツ(約6,580万ドル)から30億バーツ(9,870万ドル)のトランザクションサイズを目処に仮想通貨をリスティングすることを計画しているという。今回、セアミコ証券の戦略的パートナーとなっているElevated ReturnsがSECに仮想通貨ライセンスを申請し、SEデジタル社のICOポータルでのサービス提供を可能にしたようだ。このオペレーションに加えて、SEデジタル社はICOポータルを通じて戦略的なアドバイザリーや仮想通貨市場へのアクセスなど、総合的なサービス展開を視野に入れている状況だ。

SEデジタル社のCEOであるJesadavat Priebjrivat氏は、これに関して以下のようにコメントしている。

我社はICOポータルとしての認可を正式に得てタイの資本市場を新たなステージへと導けることを喜ばしく思っています。タイは政府が規制したICOサービスを提供するASEANで最初の国となるでしょう。SECの承認を得たSEデジタル社は資産のトークン化を促進し、非流動的でアクセスが困難であった商業不動産や投資商品などの活発な取引を可能とします。ブロックチェーンでのデジタル化によってコスト削減を実現するのと同時に、幅広い資本調達の選択肢を企業に与えることができるのです。

Jesadavat Priebjrivat, CEO of SE Digital - Bangkok Postより引用

タイ政府は仮想通貨に対して前向きな姿勢を示し、同分野の積極的な規制を試みており、国内の仮想通貨取引所が営業するためにはSECからのライセンス取得が義務化されている。SECを管轄するタイ財務省は仮想通貨関連業者にライセンス発給を行なったことを今年1月に発表したばかりだが、先月、タイ国内最大規模の大手取引所であるBitcoin Co.がサービスを終了するなど、タイの仮想通貨市場は波乱の展開を迎えているという。それでもタイ政府の仮想通貨に対する関心は高く、国内市場は成長に向かおうとしているだけに、今後も同国の動きには注目していきたい。

release date 2019.10.14

出典元:

ニュースコメント

躍進を見せるタイの仮想通貨市場

中国資本企業のインフラ開発や観光業の需要を受けてタイでは、電子決済ネットワークの構築が進んでおり、人気仮想通貨のゼットコイン(Zcoin)がQR決済システムのプロンプトペイ(PromptPay)と統合されて店頭での支払いに利用可能となった。その他にも銀行系の決済アプリケーションが広く普及し、タイ国内ではキャッシュレスの流れが加速しているが、中にはリップル(Ripple)を国際送金ソリューションとして採用する企業も現れ始めている状況だ。このタイにおける仮想通貨市場の拡大に目をつけたHuobi(フォビ)は、SECからライセンスを正式に取得したことを発表しており、今年中の営業開始を目指すと公言しているという。2018年2月にタイ中央銀行が仮想通貨に関する規制を金融機関に通達して以来、タイ財務省が仮想通貨取引に対し課税を発表するなど、同国の仮想通貨市場は日進月歩の成長を見せているが、この躍進はいつまで続くのか、今後も当局および国内の仮想通貨関連企業の働きに期待しながら展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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