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コインベース、英国のEU離脱に備えて取引口座移管を検討

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update 2021.08.31 15:30
コインベース、英国のEU離脱に備えて取引口座移管を検討

update 2021.08.31 15:30

英国外の欧州企業とのパートナーシップ締結を模索

米国の大手取引所であるCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104[1])【以下、コインベースと称す】は、英国のEU離脱(Brexit)によるリスクに備えて、同社の取引口座を欧州連合(EU)内の別企業へと移管する可能性があることを対象のユーザーに通達した。

これまで英国のEU離脱による影響は幾度となく議論されてきたが、金融システムに多大な変更が必要となることが懸念として挙げられており、それは取引所などの仮想通関連企業も無関係ではないと言えるだろう。事実、欧州市場に進出して以来、英国を中心に多くの顧客獲得に成功したコインベースは、同国のEU離脱が現実味を帯び始めていることから、そのリスクに対する準備を進めているようだ。コインベースがユーザーに送付したメールによると、同社は欧州連合内で適切なライセンスを保有する別企業へ取引口座を移管しようと検討しているという。

欧州連合内での決済を処理するために、外国法人は現地の金融機関とのパートナーシップを確立する必要があり、今までコインベースは英国に本拠を置くCB Paymentsの協力を得てきた。1,000社を超える欧州企業が利用する金融パスポート制度の下、英国資本の企業は欧州連合に加盟する全ての国で同等の権利を享受できるが、英国がEU離脱を強行した場合、CB Paymentsは他国での決済能力を失うことになる。従ってCB Paymentsとのパートナーシップを継続できたとしても、コインベースは他の欧州連合諸国での決済に英国以外でライセンスを保有する企業との協業が必須になるという。

英国のEU離脱が不確実性を含んでいるため、コインベースは取引口座の移管がいつ最終決定となるのかは未定としているが、逐次ユーザーに進捗を報告することを約束している。最近、コインベースはバークレイズとの協業関係を解消するなど、欧州での事業展開に苦戦を強いられている印象があるが、今後も同社の動向には注目していきたい。

release date 2019.09.02

出典元:

ニュースコメント

活発な投資市場とは裏腹に英国企業に募る懸念

英国のEU離脱によるリスクを背景に投資市場の冷え込みが懸念されていたが、高いボラティリティが個人トレーダーや機関投資家の取引需要増加に貢献し、今年4月には英国のFXの取引高が過去最高を更新するなど、予想を裏切る展開を迎えているようだ。一方、仮想通貨市場では欧州を拠点とする取引所やウォレットサービスなどに一部混乱が生じているものの、大手企業を中心とした市場参入の流れは依然として続いている。例えば、コインベースと同じく世界的な取引所であるバイナンスは英国や欧州向けに仮想通貨取引サービスを開始するために、このようなリスクの中でも英国王室属領のジャージー領内への進出を実行した。しかしながら、英国の合意なきEU離脱は経済的な打撃をもたらすとの見方は変わらず、仮想通貨を含む金融市場や全体経済への影響が心配されている状況だ。その影響に関して15年後までにGDPが3.8%減少するとの試算もあるだけに、英国内の企業はコインベースのようなソフトランディングを見据えた対策が重要になると言えるだろう。


Date

作成日

2019.09.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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