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JPモルガンチェース、シンガポールで新FX取引エンジンを投入

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update 2021.08.31 15:30
JPモルガンチェース、シンガポールで新FX取引エンジンを投入

update 2021.08.31 15:30

MASと連携しAPAC地域のトップブローカーを目指す意向

世界有数のFXプライムブローカーであるJPMorgan Chase & Co.(本社:270 Park Avenue New York, NY 10017[1])【以下、JPモルガンチェースと称す】が、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)【以下、MASと称す】のサポートを受け、2020年第1四半期に同国で新たな取引エンジンをリリースする予定であることが明らかになった。

2019年8月下旬にJPモルガンチェースが次世代型FXアルゴリズム取引ツールを開始したことが報じられており、ニューヨーク、ロンドン、東京に続き、同社にとって4つ目の取引ハブのリリースをきっかけとして、アジアパシフィック【以下、APACと称す】地域におけるトップブローカーとしてのプレゼンス拡大を目指す意向だ。また、FXスポット及び貴金属取引が可能な同ツールを活用することで、シンガポールを始めとするAPAC地域の顧客は、執行スピードの向上を図ることができるという。加えてMASにとっては、JPモルガンチェースと手を組むことで、シンガポールをFXに特化したグローバルなプライシング・リクイディティセンターへと発展させる戦略を推し進める狙いがある。

新FX取引エンジンの開発に際し、JPモルガンチェースのアジア通貨・新興市場トレーディング部門ヘッドを務めるSudhanshu Sanadhya氏とMASの金融市場開発部門エグゼクティブディレクターであるGillian Tan氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社はMASとのパートナーシップを通じて、FX取引時のレイテンシーの縮小と透明性の高いプライシングを提供していきます。APAC地域のFXハブであるシンガポールは、電子FX市場が長期的に発展する余地があるとみており、MASのサポートのもと開発を進めた新取引エンジンを活用することで、同国がアジアの有力なFXトレーディングセンターとしての地位を確立すると考えております。

Sudhanshu Sanadhya, Head of Asia Currencies and Emerging Markets trading at JPMorgan - JPMorgan Chase & Co.より引用

複数のトップクラスのグローバル金融機関が、シンガポールで電子取引及びプライシングエンジンを構築していることは、同国がグローバルFXセンターとしての地位を確立している証拠であると考えられます。アジア市場では効率的なプライシングエンジンを利用したFX取引需要が拡大していることから、今回JPモルガンチェースが低レイテンシーを実現させるコネクティビティサービスを提供することで、アジアの多くの投資家にメリットをもたらすでしょう。

Gillian Tan, Executive Director, Financial Markets Development Department, MAS. - JPMorgan Chase & Co.より引用

JPモルガンチェースにとっては、投資家からの需要が高いレイテンシーの縮小や透明性のあるプライシングを提供することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.08.30

出典元:

ニュースコメント

世界中の有力プレーヤーが集うシンガポール金融市場

アジアの高成長や規制整備を背景にグローバルマネーが流入するシンガポールでは、FX取引が活況を呈している。同国最大手の金融機関であるDBS銀行によると、同行のFXスポット取引高は2018年に年率45%も拡大したという。FX市場拡大の背景として、JPモルガンチェースの有力ライバルであるシティグループもシンガポールで新FXプラットフォームをリリース予定であり、多くのブローカーから同国金融市場への注目度が高まっている状況だ。また、シンガポールと並びAPAC地域のもう一つの金融ハブである香港では、政府に対するデモの激化の影響で金融市場が不安定な状態であることを受け、投資家の間でシンガポールを選好する流れになっていると推察される。更に、シンガポールはグローバルFXセンターとしての地位の確立を目指すだけでなく、仮想通貨やブロックチェーン分野の成長を促進する政策も打ち出しており、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスもシンガポールで仮想通貨取引サービスを開始している。有力なグローバルプレーヤーがこぞって同国でのビジネス拡大を模索しており、高付加価値の新サービスが提供されることで、シンガポールがニューヨークやロンドンといった世界の金融センターに伍するほどまでに発展することを期待したい。


Date

作成日

2019.08.30

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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