Select Language

GAIN、2019年度第2四半期業績を発表

GAIN、2019年度第2四半期業績を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.07 11:15
GAIN、2019年度第2四半期業績を発表

update 2022.06.07 11:15

店頭外国為替取引量は前年同期比31.7%減

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2019年度第2四半期決算を発表した。2019年4月に発表されたGAINの2019年度第1四半期業績に続き、軟調な決算内容で着地した。

GAINの2019年第2四半期の純営業収益(米国会計基準、US GAAP)は7,550万ドルとなり、2018年第2四半期の8,420万ドルから10%減少した。店頭(OTC)外国為替取引量に関しては4,643億ドルと、前年同期の6,796億ドルから31.7%の大幅な減少となり、1日当たり平均取引量(ADV)も前年同期の106億ドルから33%減の71億ドルに落ち込んだ。また、2019年6月末時点のリテールFX部門アクティブ口座数は118,320口座となり、前年同月の130,018口座から9%減少した。加えて、2019年第2四半期の先物取引高は、前年同期の2,073,684枚から4.6%減の1,978,251枚に縮小しており、FXと先物の両部門において前年同期と比較して苦戦を強いられたことがうかがい知れる。

ただし、2019年第2四半期の純営業収益が前期の3,840万ドルからは約2倍増加すると共に、継続事業ベースの純利益は90万ドルとなり、前期の2,840万ドルに上る純損失から黒字転換に成功したことから、足元でGAINの業績は回復の兆しを示しているといえるであろう。また、同社は220万ドルに上る自社株買いと配当を通じた株主還元を強化している一方で、2019年7月に入ってGAINに対する買収観測が浮上し、売却先に複数の有力ブローカーが候補として挙がっていることから、引き続きGAINの業績及び買収動向に注目が集まりそうだ。

release date 2019.07.26

出典元:

ニュースコメント

純利益は減少も、会社の成長に期待

GAINの業績は長期にわたり下降傾向が続いていたが、先日、Plus500、IG、CMC、ジェフリーズなど、世界的な有力ブローカーから買収提案を受けたとの観測が浮上したためGAINの株価は急騰し、一時約30%も株価が上昇した。このことから、業績悪化を辿っていたGAINではあったものの、同社に対する市場の注目度は依然衰えていないことがうかがえよう。また、今回の業績発表についてGAINの最高経営責任者であるGlenn Stevens氏は、第2四半期の結果は様々な要素が混在しているが、顧客エンゲージメント増加の前向きな兆候を示しており、このことは今後市場のボラティリティが回復し、取引収益が増加することにより、GAINに利益をもたらす可能性が大いにあることを言及した。買収観測について憶測が飛び交っている状況のGAINだが、着実に回復の兆しをみせている同社の今後の動向を注目して見守っていきたい。


Date

作成日

2019.07.26

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル