Select Language

GAIN、2019年度第1四半期業績を発表

GAIN、2019年度第1四半期業績を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.07 11:49
GAIN、2019年度第1四半期業績を発表

update 2022.06.07 11:49

厳しい市場環境を受け赤字に転落

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2019年度第1四半期の業績を報告した。GAINは良好な2018年度通期業績を発表していたものの、2019年度は困難な市場環境下において軟調なスタートとなった。

GAINの2019年度第1四半期の純営業収益は3,840万ドルとなり、前年同期の9,840万ドルから61%の大幅減収で着地した。店頭(OTC)外国為替取引量が4億8,730万ドルと2018年度第1四半期の7億9,540万ドルから38.7%減少し、1日当たり平均取引量(ADV)も770万ドルと2018年度第1四半期の1,240万ドルから37.9%縮小する結果で終わった。損益面に関しては、2018年度第1四半期に1,190万ドルの黒字を確保していたものの、2019年度第1四半期は2,840万ドルの純損失、1株当たり0.76ドルの赤字に転落し、GAINにとっては厳しい内容の業績発表となったことが伺い知れる。

2019年度第1四半期業績の発表に際し、GAINのCEOであるGlenn Stevens氏は以下のようにコメントしている。

2019年度第1四半期は、ユーロ/米ドルのCVIX(Currency Volatility Index, 通貨ボラティリティ)が過去5年間で最低水準に落ち込み、非常に狭いレンジでの価格推移となるなど厳しい市場環境下であったため、我が社の取引高やRPM(Revenue Per Mille, 広告を1,000回表示した際の見積もり収益額)に影響を与えました。しかしながら我々が実践してきた成長戦略が実を結び始めており、マーケティング投資を増加させたことで、困難なマクロ経済環境下においても新規口座開設数は38%増加しております。我々は長期目標の達成に向けて、有力顧客へ重点的にサービスを提供すると共に、顧客獲得および維持のために投資を実行していく考えであります。また、我が社が誇る資産の有効活用を図り、お客様に対して革新的なトレーディング環境を提供していく意向でもあります。そして市場環境が正常に戻る過程において利益を拡大させるべく、我が社は十分な競争力を有していると考えております。

Glenn Stevens, CEO of GAIN - The Industry Spreadより引用

昨年、自社株公開買付を実施したGAINだが、足元の厳しい局面においても、新規口座開設数を伸ばしていることから、今後の継続的なマーケティング戦略の実行による、業績の巻き返しに期待したい。

release date 2019.04.26

出典元:

ニュースコメント

業界大手のブローカーGAIN、打開策はあるか

ウォール街のインターバンク出身者らが創設したGAIN Capital Groupは、外国為替証拠金取引において世界的なリーディングカンパニーとして広く知られている。2013年に英経済紙のFinancial Timesで読者投票によりベストFX企業賞を受賞し、2015年には米ビジネス情報誌のFORTUNEで、「急速に成長している企業 トップ100」ランキングに選ばれたほか、世界各国で数々の受賞歴を誇る。日本国内ではゲインキャピタル・ジャパン株式会社としてサービスを提供している。同社が運営するForex.comでは、導入しているプラットフォームのMetaTrader4に関する基本的な使い方、マーケット分析手法、取引ツールのヒントなど取引初級者から上級者まで幅広いニーズに対応したオンラインセミナーを開催するなど国内顧客の満足度向上を図っているようだ。今回のGAINの業績発表は好調とは言えなかったが、今後、顧客獲得に向けてどのような革新的サービスが提供されていくかに注目していきたい。


Date

作成日

2019.04.26

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル