Select Language

トランプ大統領が仮想通貨に否定的な発言

トランプ大統領が仮想通貨に否定的な発言

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
トランプ大統領が仮想通貨に否定的な発言

update 2021.08.31 15:26

Facebookのリブラに対して危機感を露わにする

2016年に就任して以来、ビットコイン(Bitcoin)および仮想通貨に対する見解を示してこなかったドナルド・トランプ大統領だが、先日、Twitter(ツイッター)で否定的な意見を述べた。[1]

トランプ大統領は仮想通貨が非常に不安定且つ価値の裏付けを持たないことを指摘し、更にそれが麻薬取引やその他の違法取引に利用されている現状を問題視している。また、トランプ大統領は、Facebookが開発中のリブラを批判しており、同社は既存の銀行法に準拠するべきだとの考えを示した。これに対して仮想通貨プロジェクトであるNEOの開発責任者を務めるJohn deVadoss氏は、米国政府が通貨発行権の優位性を保とうとする抵抗感が表面化していると分析しているようだ。

米国政府関係者が仮想通貨に対して否定的な行動に出たのはこれが初めてではなく、5月には民主党のBrad Sherman議員が議会で仮想通貨を禁止にするよう提案したという。今の所、この法案は本格的な議論の対象となっていないが、今後、反仮想通貨派の声が大きくなれば再び脚光を浴びる可能性がある。一方、ワイオミング州でブロックチェーンの普及活動を行うWyoming Blockchain Task Forceの代理人兼共同創設者のCaitlin Ling氏は、トランプ大統領の意見に対して、ワイオミング州で仮想通貨関連の法案が可決された事に代表されるように、同州の先進的な仮想通貨政策が銀行取引、株式発行、その他ビジネスを効率的なものにしていると例を挙げて反論した。

TechCrunchの創設者であるMichael Arrington氏によると、トランプ大統領の発言が民主党議員を仮想通貨賛成派に追いやり、この問題に関する政党間の対立構造が更に明確なものになると指摘している。トランプ大統領の最高支持率は67%と1937年のフランクリン・ルーズベルト大統領に次いで低いが、アメリカ人のおよそ8%が仮想通貨に投資していることを考えると、今回の発言は共和党政権にとっても致命的なものとなるかもしれない。次の大統領選挙は2020年11月に迫っており、仮想通貨に対する方針がひとつの争点となる可能性があるが、トランプ大統領はどのような対応を見せるのか、今後の動向を注意深く見守っていきたい。

release date 2019.07.12

出典元:

ニュースコメント

否定的な発言もビットコイン価格は微増

今回のトランプ大統領の発言は仮想通貨市場にとってネガティブな影響をもたらすと考えられたが、予想に反してこのツイートの1時間後、ビットコイン価格は1.3%の上昇を記録している。もちろん米国政府が具体的なアクションを起こしたわけではないため、それほど大きな衝撃とならなかった可能性もあるが、それ以上にビットコイン相場での強烈な上昇からの揺り戻しがひと段落しつつあることが重要だと言えるだろう。今週の仮想通貨市場では、シンガポールで仮想通貨を課税対象外とする法案が議会に提出されることが明らかになった他、英国では国内初となる金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)お墨付きの仮想通貨ヘッジファンドが誕生するなど、ポジティブなニュースも少なからずあった。これらの材料を背景に、ビットコイン価格は再び1万2,000ドル台を目指しているが、今後は更なる高値を更新することに期待したい。


Date

作成日

2019.07.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル