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IC Markets、豪国外の顧客サービスを停止する意向

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update 2022.05.23 10:52
IC Markets、豪国外の顧客サービスを停止する意向

update 2022.05.23 10:52

豪国外の顧客口座をセーシェルへ移管する計画

IC Marketsブランドを持つInternational Capital Markets Pty Ltd(本社:Level 6 309 Kent Street Sydney NSW 2000 AUSTRALIA[1])【以下、IC Marketsと称す】が、同社オーストラリア子会社による海外顧客向けサービスを6月末に停止する意向であることが明らかになった。

IC Marketsは、オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)【以下、ASICと称す】が規制を強化する方針であることを鑑み、今後豪国外トレーダーへのサービス提供を保証できない旨を顧客に対して電子メールで伝えたという。海外顧客口座に関しては、同社がセーシェルに拠点を置くTrue ECN Trading Ltdへ自動的に移管し、オーストラリア子会社より継続的にハイレバレッジサービスを提供する計画であるとのことだ。IC Marketsは、口座残高や未約定の注文、保有ポジション、取引履歴、ログイン情報等に影響を与えることなく顧客口座をスムーズにセーシェルへと移管するため、移管後も通常通り取引を行うことができると伝えている。

ASICは過去数か月間に亘り、オーストラリアを拠点とするブローカーに対し、中国人顧客を始めとする国外顧客向けのサービスを停止するよう圧力をかけている。当局の強い要請を受け、ACY Securitiesが中国人顧客口座を閉鎖した他、IFGMが海外顧客口座を閉鎖するなど、ブローカー各社は当局の規制への対応に追われている状況だ。また、2019年4月にはオーストラリア議会がASICの権限を強化しており、ASICは新規制強化策を2021年から開始することが見込まれている。今回IC Marketsは比較的規制の緩いセーシェルへ顧客口座を移すことで収益性の高いハイレバレッジサービスを継続的に提供する方針であり、今後事業の継続性を求める他のブローカーにも同様の動きが出てくる可能性がありそうだ。

release date 2019.06.21

出典元:

ニュースコメント

ASICの監視体制強化による影響

IC Marketsはシドニーに拠点を置く老舗の海外FXブローカーであり、約定の安定性や取引条件の良さから、オーストラリア国外の投資家から高い人気を集めている。現在日本在住者向けのサービス提供は行っていないものの、規制が厳しいアジア地域の市場開拓を避け、より良い取引条件の提供に注力しているとも言え、信頼性の高さや透明性をうかがうことができる。ASICは欧州証券市場監督局(ESMA)による新規制策と足並みを揃えるように規制強化策を打ち出しており、今年4月にASICは全ブローカーへ取引データの提出を要請するなど、国内FX市場の実態調査に乗り出している。各ブローカーに要求される報告項目は取引の細部にまで及ぶ膨大な量であり、体力の無いブローカーは国外規制当局の監視対象にもなる海外顧客の口座を閉鎖するなど、顧客数を減らす施策が目立っている。その中でIC Marketsは、強制的に顧客の口座を閉鎖せず別ライセンス下へ移管することにより顧客を守ったとも言え、今回のASIC規制への対応により、信頼に値しうるブローカーであると投資家へ印象付ける結果となった。他のブローカーへのASIC監視体制強化の影響については、引き続き注視していく必要があるだろう。


Date

作成日

2019.06.21

Update

最終更新

2022.05.23

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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