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BrightwinとNanshan Jinchuangが米国FXライセンスを申請

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update 2022.07.06 11:48
BrightwinとNanshan Jinchuangが米国FXライセンスを申請

update 2022.07.06 11:48

登録申請は審査中だが、審査期間は未定

ニュージーランドを拠点とする海外FXブローカーであるBrightwin Securities and Finance(本社:2 Matakana Valley Road Office B Matakana, 0985, New Zealand[1])【以下、Brightwinと称す】と、台湾を拠点とするNanshan Jinchuang Co.【以下、Nanshanと称す】が、米国にて個人投資家向けFXブローカレッジサービスを提供すべくライセンス申請を行ったことが明らかになった。

全米先物協会(National Futures Association)【以下、NFAと称す】が公表した文書によると、Brightwinは2019年5月に小売り外国ディーラー(Retail Foreign Exchange Dealer)【以下、RFEDと称す】登録の申請を行った他、NFAの外為ディーラー(Forex Dealer Member)【以下、FDMと称す】登録も申請中とのことだ。なお、同社の創業者であるMarcus Lau氏とJerome Fan氏は共にシンガポールを拠点に活動している。

一方のNanshanに関しては不明瞭な事項が多く、2019年2月にNFAの商品投資顧問業者(Commodity Trading Advisor)及び商品ファンド運用業者(Commodity Pool Operator)【以下、CPOと称す】の登録申請を行っていたものの、5月にCPO登録申請を取り下げ、その後1週間経たずしてFDMとRFEDの登録申請を行った模様である。また、同社の経営者及び主力事業は不明で、NFAの企業情報データベース内に掲載されている内容と実際の住所地が一致していないようだ。なお台湾政府の登録企業データベースによると、会社名にNanshanがつくのは中国企業のNanshan Group1社のみが該当する。Nanshan Groupの本店所在地もNFAのデータベース掲載の住所とは異なる都市であるが、同社はアルミニウム精錬事業で巨万の富を築き、子会社を通じて多岐に亘る事業を展開していることから、NFAに登録申請した企業は同社の数ある子会社の1つとみるのが妥当であろう。

NFAのコンプライアンスチームに所属するエグゼクティブによると、明確な審査期限は設けていないものの、両社がFXライセンスの申請を行ったことは事実であり、現在申請書類などを基に登録基準を満たすか審査中とのことである。なお、米国リテールFX市場は拡大局面に入る兆しを示しており、キプロスを拠点にXMブランドを運営するTrading Point傘下のTrading.comが認可申請中である他、2019年2月にはIG Groupが米国法人を設立するなど、ブローカー各社が米国市場開拓を虎視眈々と狙っている状況だ。多くのブローカーが米国リテールFX市場に進出し、健全な競争環境が生まれることで、更なる市場活性化に繋がることを期待したい。

release date 2019.06.18

出典元:

ニュースコメント

新興ブローカーの米国進出

Brightwin Securities and Financeは2010年に設立されたブローカーで、顧客数は約10,000人程度と比較的小規模のブローカーである。当初のサービスは主要通貨ペアと株式CFDに限っており、入金方法もクレジットカードのみと限定的であったが、現在ではマイナー通貨やコモディティを提供するほか、入出金方法を拡大するなど徐々に提供サービスを広げ、今回NFAのライセンス取得に名乗りを上げたようだ。現状、ドッド・フランク法の規制により、米国内の金融当局に登録・認可を受けていない金融機関は顧客対象に米国居住者を取り込むことができない。仮にこのような金融機関で米国居住者が取引を行った場合は厳罰に処されるため、米国内に拠点を置いてFX取引サービスを提供している企業は数社しか存在していない状況だ。規制の内容は、米国内でサービスを提供する企業は最低2,000万ドルの資本を維持しなければならない等、投資家保護を目的としているが、国内外のFX業者にとって参入への障壁となっている。2016年、米国のドナルド・トランプ大統領が選挙期間中に掲げた公約の中に、ドッド・フランク法の緩和または完全排除がある。大統領選挙を翌年に控えた今年、規制緩和を狙って米国進出を図る海外ブローカーが増加していくだろう。


Date

作成日

2019.06.18

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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