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イオス価格、協業や新法人設立の発表を背景に急騰

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update 2021.08.31 15:26
イオス価格、協業や新法人設立の発表を背景に急騰

update 2021.08.31 15:26

急落から一転して20%以上の上昇を見せる

時価総額で全体の5番目に位置する仮想通貨のイオス(EOS/USD)は、大手仮想通貨取引所のコインベースや世界最大のステーブルコインであるテザー(Tether)との協業、新法人設立などの複数の発表が報じられたことで20%以上の価格上昇を記録した。

先月31日、イオス価格は、5時間で8.54ドルから6.78ドルにまで20%以上の急落を見せていたが、コインベースへの上場が発表されたことで、翌日にかけてその損失分をほぼ回収する大幅な上昇を示している。現在、イオスは目先8.30ドル前後での取引が続き、時価総額は76億1,000万ドル、過去24時間の取引量は前日から12.01%の増加となる55億1,000万ドルにまで達した。

また今回は、大手取引所ビットフィネックスのCTOであるPaolo Ardoino氏が、イオスのブロックチェーン上でステーブルコインのテザーを発行することも発表した。これまでにテザーは、オムニ(Omni)やイーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンを利用し、テザーの流通を拡大することに成功しており、イオスでも同様の成果をあげることが期待されているようだ。これらの発表に続き、テレビ番組で司会者を務めるRan NeuNer氏は、イオスがBlock oneと呼ばれる新法人を設立して、Twitter(ツイッター)の競合となるサービスをローンチする計画があることをSNSを通して仮想通貨コミュニティに報告した。NeuNer氏によると、このサービスでは、広告の視聴と引き換えに仮想通貨を獲得することができるという。[1]

ここ最近、ポジティブな相場観が構築されており、過去7日間でイオスは、28.72%も価格を伸ばし、好調を維持していることが伺える。昨年、新たに4つのステーブルコインを上場したビットフィネックスは、今年2月にEosfinex(イオスフィネックス)と呼ばれるイオスのプロトコルに準じた新しい取引所の立ち上げを発表するなど、同プロジェクトは長期的にも他社との協業関係を強めていく方針を示している。KYC(顧客確認)を必要としない分散型取引所で、ステーブルコインが取引されることは懸念されてはいるが、これら一連の流れがどのように価格に影響するのか、今後の展開にも注目していきたい。

release date 2019.06.03

出典元:

ニュースコメント

高い視聴完了率につながる動画リワード広告

仮想通貨におけるユースケースのひとつとして、SNS企業は広告視聴にリワードシステムを導入し、広告に対するエンゲージメントやユーザーの滞在時間を向上させる方法を検討しているようだ。特に市場が飽和状態にある先進国市場では、これが収益性を取り戻す起爆剤となることが期待されており、実証実験が盛んに行われているという。ある調査によると、このような、動画リワード広告が85%以上の視聴完了率を記録したことから、通常の動画よりも遥かに効率的であることが明らかになっている。現在は、アプリケーション内のアイテムやサービスの付与など、換金性が低いものがリワードに利用されているケースも多いが、これらが消費や両替が可能な仮想通貨に置き換われば、更に効果的なプロモーション手法として確立される可能性もある。大手SNSのFacebooKは仮想通貨関連広告のポリシーを緩和するなど、今後、業界全体でもこの流れが加速していくことに期待したい。


Date

作成日

2019.06.03

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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