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中国上海にてアジアトレーディングサミット2019が開催

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update 2021.08.31 15:26
中国上海にてアジアトレーディングサミット2019が開催

update 2021.08.31 15:26

アセットアロケーションなど多岐に亘るテーマを議論

アジア最大の投資イベントの1つであるアジアトレーディングサミット(Asia Trading Summit)【以下、ATSと称す】2019が、3月24、25日の2日間の日程で上海エキシビションセンターにて開催された。[1]

ATS2019では、多くの著名な講師がアセットアロケーションについて議論を交わしたほか、債券投資手法やプラチナ投資の将来展望、シンガポール証券取引所のFX先物やオプション取引動向などについての講演も行われた模様だ。また規制やコンプライアンス分野も重要テーマとして浮上し、金融機関が非居住者に係る金融口座情報を税務当局へ報告する仕組みである共通報告基準(Common Reporting Standard, CRS)の中国における規制状況や、グローバル化への対応を目指す香港の金融ライセンス動向、そしてクロスボーダー(多国間で行われる)のコンプライアンス実施に向けた効果的プロセスの構築といったテーマについても徹底的な議論がなされたという。

更に、多くの来場者は、注目度の高いテクノロジー分野でブロックチェーン企業とのウィンウィンな関係の構築法や、第5世代移動通信システム(5G)のビジネス機会獲得、AI(Artificial Intelligence,人工知能)を活用した金融デリバティブ取引などに関する将来の見通しや洞察を得ることができたようである。

尚、ATS2019には、アジア地域をフィンテックや投資業界における有力プレーヤーとして考え、地位確立を目指す企業の経営層が多く集まったようだ。そのような経営層が抱く課題を解決すべく、注目度の高いテーマに関する基調講演やパネルディスカッションなどが様々な切り口から催されたという。

ATS2019の開催を受け、ATSの主催者であり、世界的に金融取引ニュースなどの提供を行うFinance MagnatesのCEOを務めるMichael Greenberg氏は以下のようにコメントしている。

中国と東南アジア地域において、これまでとは比較にならないほど多くのビジネス機会が生まれております。そのためATS2019のような画期的な大規模イベントの開催は、グローバルなトレーディングエコシステムが直面する課題を効率的に把握するうえで非常に有益なものであると考えております。そして我々のパートナーであるFX168が来場者、スポンサー、出展者といった全ての関係者に対し素晴らしい環境を提供し、多大なる貢献をして下さったことに感謝申し上げます。

Michael Greenberg, CEO of Finance Magnates - ForexMillより引用

足元までのところ、ブローカーやイントロデューシング・ブローカー(IB)、テクノロジープロバイダー、ヘッジファンド、フィンテック関連の新興企業、証券取引所、リクイディティプロバイダー(流動性供給業者)、ポートフォリオマネジャー、中国の金融メディア等、多岐に亘る業界のプロフェッショナルから良好なフィードバックを得ているようだ。そして、3年連続で中国にて催されたATS2019には2,000名以上の来場者が一堂に会しており、金融業界における中国の影響が増大していることも伺い知ることができよう。

release date 2019.03.26

出典元:

ニュースコメント

規制下での成長に期待高まるブロックチェーン企業

サミットが開催された中国では海外取引所へのアクセスをブロックする等、依然として仮想通貨取引やサービスの提供を、厳しい規制のもと全面的に禁止としている状態が続いている。ただし、中国政府がブロックチェーン技術の将来性を高く評価していることも事実であり、仮想通貨やブロックチェーンの根絶を目指しているわけではないといえる。実際に今回のATS2019においてもブロックチェーン企業とのウィンウィンな関係の構築法についての講演にも注目が集まっていたようだ。中国における仮想通貨取引の中止に伴い、香港のブロックチェーン関連の投資ファンドに買収され、中国を追われる形となったBTCChinaの共同創立者が同社株式を再取得したことも今年に入って話題となった。一度衰退してしまった中国の仮想通貨関連企業も、今後はブロックチェーン企業との協働によって事業を拡大するチャンスは十分にあると言えるだろう。


Date

作成日

2019.03.26

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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