Select Language

シンガポールの仮想通貨取引所がハッキング被害を報告

シンガポールの仮想通貨取引所がハッキング被害を報告

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
シンガポールの仮想通貨取引所がハッキング被害を報告

update 2021.08.31 15:26

解決へ向けて各国政府や取引所等に協力を要請

シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所のDragonExは、ハッカーの攻撃よる仮想通貨の盗難被害を受けたことを同社の公式テレグラムチャンネルを通して今月25日に明らかにした。

実際にDragonEXがハッカーによる攻撃を受けたのは、前日24日の出来事で、同取引所によると、不正に盗み出された仮想通貨は、既に外部のウォレットアドレスに送金されているという。DragonEXは、これらの仮想通貨を取り戻すためにエストニア、タイ、シンガポール、香港などの政府機関に協力を要請しており、併せて警察組織への情報提供も開始した。[1]現在、DragonEXのサービスは、全面的に停止されているが、1週間以内には、事件の調査報告が公開される見通しだ。

今回被害にあった仮想通貨は、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ライトコイン(Litecoin)、イオス(EOS)などを含む全20種類におよんでおり、DragonEXは、これらの送金先アドレスを一般公開することで、捜査の手がかりを掴もうとしているようだ。また、DragonEXは、テレグラムの自社チャンネルで、他の取引所や業界関係者、コミュニティに協力を依頼する文言を掲載している。

このような被害は、ニュージーランドのCryptopia取引所のハッキング被害に続いて今年2件目の出来事となったが、DragonEXは被害の責任を負うことを公言しておりその対応について、コミュニティからは賛辞を浴びている。しかしながら、被害の原因は明らかになっておらず、同日にDragonEXが実施したメンテナンスで入出金の遅れなどの問題が発生したことが、何らかの影響を与えたのではないかと疑われているようだ。

release date 2019.03.27

出典元:

ニュースコメント

ユーザー参加型の経営を展開するDragonEX

シンガポールで人気の取引所となっているDragonEXは、仮想通貨市場全体で30位前後の取引量を誇り、特にイオスにおいては、世界最大の取引量を記録している。DragonEXは、ユーザーを巻き込む形で事業を展開しており、例えば、同取引所が発行する独自トークンのドラゴントークン(Dragon Token)は、経営を支える重要な資金源となる一方、取引所の収益を配当金として分配することで購入者のユーザーにメリットを与える。コミュニティにおけるロイヤリティ向上を狙うDragonEXとは対照的に、2019年1月に2度のハッキング被害を受けたCryptopiaは、事件後の報告や不十分な対応が批判の的となっているようだ。数千万ドルの総被害額を記録したCryptopiaのハッキング事件は、いまだ解決の糸口は見えず、仮想通貨盗難の解決が如何に困難であるかを暗示しているが、責任を負うことを公言したDragonEXは、今回のハッキング事件にどのような決着をつけるのか注目していきたい。


Date

作成日

2019.03.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル