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INTL、プライムブローカレッジ業務の人員拡充

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update 2021.08.31 15:27
INTL、プライムブローカレッジ業務の人員拡充

update 2021.08.31 15:27

的確に需要を満たし、早期に顧客獲得を模索

米国にて幅広い金融事業を展開しているINTL FCStone Inc(本社:708 Third Avenue, 15th Floor New York, NY 10017[1])【以下、INTLと称す】が、1日に5兆ドル規模の取引がなされるグローバルFX市場において、FXプライムブローカレッジ業務に精通した人材の拡充を図っていることが明らかとなった。

金融に特化した転職サイトを運営するeFinancialCareersによれば、INTLは元ゴールドマンサックス証券プライムブローカレッジ部門シカゴオフィスの支店長を務めていたLindsay Sine氏を迎え入れ、2018年に米国で新たに参入したプライムブローカレッジ業務の拡充を図っている模様だ[2]。INTLは足元までの数か月間以上に亘り、様々な地域よりプライムブローカレッジ業務において経験豊富な人材を採用し、銀行やヘッジファンド、他のバイサイド(買い手)機関投資家向けに既存のリクイディティプール(流動性の集約、多様化)機能を強化すると共に、コラテラル(担保)や資金調達サービスなどを提供していく意向である。特にFXプライムブローカーへのアクセスがなかったり、高い流動性や優れた売買執行サービスを求め、追加のクレジットラインを必要とする顧客向けに、これらのサービス展開を図るという。

銀行業界は、最低資本金の引き上げや取引レポーティング関連費用の増加など規制を強化している状況だ。そのような環境下では多くの金融機関がプライムブローカレッジ業務を手掛けなくなってきており、INTLが充実したプライムブローカレッジサービスを提供することでバイサイド機関投資家のニーズを的確に満たし、早期に顧客を獲得することに狙いがあると伺えよう。

昨年末、INTLはGMP Securities LLCを買収し、債券関連商品の商品ラインナップ拡充も図っている。INTLが様々な顧客ニーズにマッチした包括的な金融サービスを提供することで、顧客の一層の取引拡大が期待できそうだ。

release date 2019.03.13

出典元:

ニュースコメント

世代交代の機運が高まるプライムブローカー

プライムブローカレッジ業務とは、日常的な金融取引において高いレバレッジや流動性を必要とするヘッジファンドや機関投資家等に対して、非常に多様で、かつ高度なサービスを提供するものであり、主に投資銀行が手掛けている。 記事本文で登場したゴールドマンサックス以外では、投信銀行として著名なJPモルガンやモルガン・スタンレー、ドイツのメガバンクであるドイツ銀行等が手掛けるプライムブローカレッジ業務が有名で、プライムブローカレッジ業務に力を入れている競合としては、1月に香港に新オフィスを開設したInvast Globalがあげられよう。しかしここにきて、伝統的にプライムブローカレッジ業務を手掛けてきた大手金融機関にとって同業務は美味しいビジネスではなくなってきているとのこと。記事本文にあるような金融機関を取り巻く環境面の悪化はもちろん、競合のプライムブローカーに負けないために、ITや人的リソースなどにも継続的に高額な投資が必要とされる点もネックになっているようだ。このようにプライムブローカーを取り巻く状況に厳しさが現れ始めた昨今において、積極的に人材確保や企業買収に乗り出し、プライムブローカレッジ業務を強化する方針を打ち出しているINTLは一見ハイリスクな意思決定を行ったように見えなくもない。しかし、これまでも多くの合併や買収を行い、取扱商品や提供地域の幅を広げてきたINTLだからこそ、見事に虎穴から虎児を持ち帰り、次世代プライムブローカーの主役に躍り出てくれるものとエールを送りたい。


Date

作成日

2019.03.13

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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