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IG GroupとForest Park FXが提携

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update 2022.07.04 14:23
IG GroupとForest Park FXが提携

update 2022.07.04 14:23

大きな潜在価値を秘める米国市場の顧客開拓を模索

英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーであるIG Group(本社:Cannon Bridge House 25 Dowgate Hill London EC4R 2YA UNITED KINGDOM[1])が、約8年ぶりに再参入を果たした米国市場にて、Forex Park FX【以下、FPと称す】と2月28日に提携したことが明らかとなった。IG Groupにとっては、最高水準のサービスを提供するイントロデューシング・ブローカー(IB)であるFPと手を組むことで、米国市場開拓の動きを加速させる狙いがある模様だ。

2019年2月1日に、FX取引サービスを展開するため、IG Groupは米国法人を設立したことを発表しており、足元までの数年間で見ると米国市場に参入する一番手のブローカーとなる。一方でFPは、IG Groupを通じた市場アクセスの提供や個人投資家向けのキャッシュバックプログラムの実施、アルゴリズム取引サービスやヘッジファンド向けリクイディティソリューションの提供、そして年金基金などのマネー・マネージャーの運用サポートなどを手掛ける見通しである。

IG GroupとFPとの提携に際し、IG Groupの米国子会社IG USのCEOであるRupert Osborne氏とFPのCEOを務めるJustin Hertzberg氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

米国FX市場に参入を果たせたことは、我が社にとって非常に大きな機会をもたらすと考えております。そして、我々のみで市場開拓を行うのではなく、トップクラスのイントロデューシング・ブローカーと協働して、我が社の商品・サービスの普及に努めたいと望んでおりました。FPはお客様に付加価値の高いサービスを提供することで高い評価を得ていることに加え、欧州でも我々と協働した経験があることから、我が社としては米国市場においてもFPとの提携を期待しておりました。

Rupert Osborne, CEO of IG US - Finance Magnatesより引用

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority, ESMA)による規制強化を受け、欧州を拠点とする多くのブローカーが、開拓余地があると見込まれる米国市場に新たに参入を検討していると思われます。米国市場はリーマンショックの再発防止を目的としたドット・フランク法が制定され規制強化が推し進められたことを受け、市場が縮小してはいますが、依然世界最大級の市場であり、最も洗練された投資家を抱えております。小売外国ディーラー(Retail Forex Exchange Dealer, RFED)として当局から承認を得ることは、資本や法的規制など高いハードルをクリアしなければなりませんが、米国には非常に多くのビジネス機会が存在しております。例えば米国の1口座当たりの平均預かり資産は約6,000ドル、我が社のお客様の平均は11,000ドルほどになります。そして米国市場は、これまで数々の合併買収や事業売却などを通じ、Gain CapitalとOandaとの取引に限られてきましたが、数年ぶりにIG Groupという新たな選択肢が加わりました。IG Groupは強固なブランドを構築し、豊富な経験と高機能なプラットフォームやポータルサイトを提供する有力FXブローカーであります。

Justin Hertzberg, CEO of FP - Finance Magnatesより引用

なおIG Groupは既に、RFED及び全米先物協会(National Futures Association, NFA)の外為ディーラー登録に関して規制当局より承認を得ており、米国市場の開拓を図るべく粛々と万全な体制整備を進めきている状況だ。またIG Groupは2016年9月、大手海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLCよりFX関連ニュースやリサーチ情報配信を行うポータルサイトを運営するDailyFXを4,000万ドルで買収しており、顧客により付加価値の高い情報を提供することでIG Groupの米国市場でのプレゼンス拡大に寄与することが期待されている。

IG Groupの米国市場再参入は、競争が不活発な米国の個人投資家向けFX市場にとって数年ぶりの新顔のブローカー参入であることから、市場が歓迎する形で受け入れられると見られている。IG Groupが画期的なサービス提供を望む米国の投資家に対し、今後如何なるソリューションを提供していくか注目されよう。

release date 2019.03.01

出典元:

ニュースコメント

米国市場の顧客基盤拡大を図るIG Group

オンライントレーディングのリーディングプロバイダーであるIG Groupは世界に延べ19万人以上もの顧客を持ち、日本を含む世界13か国で事業展開しているグローバルな金融機関である。イギリスで40年以上の歴史を誇るIG Groupは、ロンドン証券取引所に上場している信頼性の高いFX会社として評価を受けており、2008年からは日本市場に参入し、日本国内で初めてバイナリーオプションを提供したことでも高い評判を得ている。また、昨年10月には全米先物協会のライセンスを取得するなど、米国市場進出に向け着々と準備を進めていたが、FXの規制が世界で最も厳しいと言われる全米においても先月、米国法人を設立し、ビジネスの拡大や顧客基盤拡大の推進を図っている。世界三大外国為替市場と呼ばれているロンドン、東京、ニューヨークは最も流動性の高い市場だと言われていることから今回のパートナーシップ協定締結は米国市場を重視したものと考えられるが、米国市場においても利用の高まりに期待が集まることだろう。


Date

作成日

2019.03.01

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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