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仮想通貨デビットカードのシフトカードがサービス終了

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update 2021.08.31 15:27
仮想通貨デビットカードのシフトカードがサービス終了

update 2021.08.31 15:27

コインベースと提携も市場シェアを獲得できず撤退か

大手仮想通貨取引所であるCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104[1])【以下、コインベースと称す】のパートナーでもあるShift Card【以下、シフトカードと称す】は、自社で提供する仮想通貨に対応したデビットカードサービスを来月4月に終了することを発表した。

シフトカードは、2019年4月11日をもって、発行された全てのデビットカードを正式に無効化することを各ユーザーにメール通知しているようだが、詳細な理由は明記されていないようだ。しかし、一部コミュニティでは、VISAやMastercardが米国の加盟店に対して、決済手数料を上げようと計画していることが主な原因となったのではないかと推測されている。発表の中で、シフトカードは、近い将来、デビットカードの発行を再開させたいと述べているが、具体的な目処は立っていないようだ。

ニューヨークを拠点とするMetropolitan Commercial Bankが発行元銀行となっているシフトカードのデビットカードは、VISAとMastercard、両社の決済ネットワークに対応しており、仮想通貨ブームとなった2017年以降、様々な国のサービスプロバイダーを通して利用されていた。日常的な仮想通貨利用を広めるための有効なオプションとして普及が期待されたが、仮想通貨の高いボラティリティや割高なカード発行手数料などがネックとなって、シフトカードは思うように市場シェアを獲得できなかったとされている。

一方、2015年11月にシフトカードとの協業を開始したコインベースは、他のサービス分野の強化も進めており、最近では、自社ウォレットであるCoinbase Walletでビットコイン(Bitcoin)を新しくサポート対象に含めるとともに、コインベースは、ウォレットサービスに秘密鍵の情報をバックアップする機能を追加したことも発表している。また、コインベースは、アジアや欧州の機関投資家向けに国際間送金や仮想通貨トレーダーの確定申告をアシストするTurbTaxと呼ばれるプラットフォームとの機能統合なども新しく実施しており、積極的に自社サービスにおける利便性の向上を図っているようだ。

release date 2019.02.19

出典元:

ニュースコメント

開発が進むも課題も多い仮想通貨デビットカード

仮想通貨に対応した決済システムやデビットカード、ATMなどは、その方式に多少の違いはあるものの、リアルタイムに近い為替レートで仮想通貨と法定通貨を両替することで仮想通貨をより現金に近い形で利用するためのソリューションとして、近年では世界中で開発が進んでいる。特に仮想通貨デビットカードは、多くの事業者によって多様なサービスがリリースされており、中には昨年9月にビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)のサポートを発表したスペインのBitnovoが発行するBitcardのように、130以上の国と地域に展開するものも存在する。しかしながら、市場全体を見渡して見ると、仮想通貨デビットカードの普及は極一部に留まっていることから課題も少なくないことが伺えるが、これらのサービスは、ブロックチェーンの処理性能や信頼性、取引承認までのスピード、仮想通貨価格の変動などに依存するため、開発が難しいのも事実だ。今後、仮想通貨デビットカードがより完成されたソリューションとなるためには、業界全体の発展とサポートが必要になりそうだ。


Date

作成日

2019.02.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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