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世界の仮想通貨ATM設置台数が2018年に倍増

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update 2021.08.31 15:27
世界の仮想通貨ATM設置台数が2018年に倍増

update 2021.08.31 15:27

ビットコイン対応ATMが最多で北米に設置が集中

仮想通貨関連のデータ分析を生業とするDataLightは、2018年の世界の仮想通貨ATMの設置台数が去年の2倍である4,000台を突破したことを示す調査結果をTwitterで公開した。[1]

これまで仮想通貨市場は、激しい価格変動を繰り返してきたが、広く普及が進んだことは明らかで、仮想通貨ATMの設置台数は増加傾向にあるという。2018年は、1日平均6台の仮想通貨ATMが設置された計算となり、大衆向けに仮想通貨の可用性が高まっていることが伺える。これらの仮想通貨ATMの多くは、まだビットコイン価格が高い水準にあった2018年初めの数カ月間で設置されている。

今回のDataLightの調査では、現在、世界中に設置されている合計4,051台の仮想通貨ATMのうち、ほとんど全てでビットコインの利用が可能で、2,421台がライトコイン(Litecoin)、約半分の2,000台がイーサリアム(Ethereum)に対応していることがわかっている。また、比較的マイナーな仮想通貨向けのATMも設置されており、モネロ(Monero)は128台、ドージコイン(Dogecoin)は79台、ジーキャッシュ(Zcash)は67台で利用できるという。

別の仮想通貨ATMに関する情報サイトであるCoin ATM Radarでは、現時点で計76カ国に設置される4,085台の仮想通貨ATMがリストアップされている。[2]地域別では、約3,150台の北米が最大となっており、特に米国内には、1,258台のビットコインATMと1,000台以上のビットコインキャッシュに対応したATMが設置されていることがわかる。また、米国に次いで、ドイツなどを中心とする中欧には約750台、英国には約200台、南米には65台、オーストラリアには54台の設置が確認できる。

2018年の仮想通貨ATMの大幅な増加は、仮想通貨が社会へ浸透しだした兆候ともとれるので、沈みがちな市場にとっては朗報と言えるだろう。

release date 2018.12.24

出典元:

ニュースコメント

通貨危機が仮想通貨ATMの普及を後押し

世界中で進む仮想通貨ATMの普及は、仮想通貨と法定通貨の互換性を更に強化することが考えられる。ベネズエラを初めとする国々が既存の通貨システムに不安を抱える南米では、仮想通貨ATM開発・運用を行う企業が既に事業を展開しており、成長著しい市場となっている。今年10月には、米国のAthena Bitcoin, inc.が、自国通貨のインフレ率が40%に達しているアルゼンチンでビットコインATMを導入する計画を打ち出した。また、同社は、チリ、ブラジル、メキシコなどの周辺国への拡大も図っており、南米市場での仮想通貨需要の高さが伺える。一方で、はるかに大きい仮想通貨市場を抱える日本では、仮想通貨ATMの設置は、全国でも10台ほどにとどまっている。その背景には、日本での仮想通貨利用は多くが投機的なもので、南米とは対照的に安定した通貨システムがある国内では、実需がほとんどないという現状があると考えられる。それは、経済全体にとっては非常に喜ばしいことだが、規制当局の強い締め付けと相まって普及の足かせ的な要因となるため、仮想通貨業界はジレンマを感じているだろう。


Date

作成日

2018.12.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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