作成日
:2018.12.10
2021.08.31 15:27
イーサリアム(Ethereum)の次期ハードフォーク計画であるコンスタンティノープル(Constantinople)が、7,080,000番目のブロックを持って有効化されることが開発者間で12月7日に合意された。
これが正式に実施されるまでには、イーサリアムコミュニティのメンバーによる投票によって可決される必要があり、現実のものとなれば、来年1月14日から18日の間でのアップデートとなることが予想されている。今回のハードフォークに関しては、中心となる開発者によって隔週で開かれる会合で合意に至ったとされてる。本来、コンスタンティノープルへのアップグレードは、今年11月に予定されていたが、10月に行われたハードフォーク実装のテストネットワークであるロプステン(Ropsten)が停止したことにより、翌年へのスケジュール変更を余儀なくされている。イーサリアム財団のセキュリティ担当者であるMartin Holst Swende氏によると、コンスタンティノープルに関する、クライアントソフトのGo-Ethereumアップデートには、障害が発生した際に備えてコードベースの更新を延期する選択肢も用意されているという。
コンスタンティノープルは、以前から公表されている通り、イーサリアムの報酬などに関するポリシーの変更を含んでおり、アイスエイジと呼ばれるブロックチェーン停滞現象の要因となる、難易度調整アルゴリズム「Difficulty Bomb」の見直しなどが行われるという。更に、1ブロックあたりのマイニング報酬を3ETHから2ETHへと低減する大胆な変更も盛り込まれている。また、会合では、既存のコンセンサスアルゴリズムのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)から、ProgPowへの変更する案についても議論されたことも明らかになった。ProgPowは、ASICなどの専用機によるマイニングへの対策として検討されており、現在開発中のステータスながらも、安定的な動作を見せているようだ。これについてSwenden氏も、有効なオプションとして認識しているものの、正式な採用や有効化される時期については未定となっている。
また、2019年中旬に新しいアップデートとなるEthereum 1xが計画されているが、今回の会合でも別途議論が繰り広げられている。このEthereum 1xには、4つのワーキンググループが存在するが、それぞれのイーサリアムブロックチェーンにおいて性能効率の改善を模索しており、その中には、スマートコントラクトの高速化実現や、その他重要な検討事項が含まれているようだ。
release date 2018.12.10
ハードフォークは、仮想通貨価格に大きな影響を与えるイベントとなることが考えられるが、今回のコンスタンティノープル実施でも波乱が起こることが予測されている。コンスタントティノープルは、イーサリアムが予定する4段階アップデートの3段階目で、セキュリティや効率面での機能向上が主な目的となっているという。現在のコンセンサスアルゴリズムであるPoWからPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へと移行するための前段階と位置付けられており、コミュニティの注目度も高い。コンスタンティノープルでの最大の変更点として、マイニング報酬の低減があげられるが、これによりシステムを維持できなくなる危険性なども懸念されており、結果がどう出るかは不透明だ。ビットコインキャッシュのハードフォークが実施された直後には、歴史上最大レベルの仮想通貨価格の急落が起こったことから、今回も投資家やトレーダーは、十分にリスク対策を講じることが必要となるだろう。
作成日
:2018.12.10
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー