Select Language

イーサリアム、来年1月のハードフォーク実施に合意

イーサリアム、来年1月のハードフォーク実施に合意

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
イーサリアム、来年1月のハードフォーク実施に合意

update 2021.08.31 15:27

コミュニティの投票による可決を持って正式に決定

イーサリアム(Ethereum)の次期ハードフォーク計画であるコンスタンティノープル(Constantinople)が、7,080,000番目のブロックを持って有効化されることが開発者間で12月7日に合意された。[1] これが正式に実施されるまでには、イーサリアムコミュニティのメンバーによる投票によって可決される必要があり、現実のものとなれば、来年1月14日から18日の間でのアップデートとなることが予想されている。

今回のハードフォークに関しては、中心となる開発者によって隔週で開かれる会合で合意に至ったとされてる。本来、コンスタンティノープルへのアップグレードは、今年11月に予定されていたが、10月に行われたハードフォーク実装のテストネットワークであるロプステン(Ropsten)が停止したことにより、翌年へのスケジュール変更を余儀なくされている。イーサリアム財団のセキュリティ担当者であるMartin Holst Swende氏によると、コンスタンティノープルに関する、クライアントソフトのGo-Ethereumアップデートには、障害が発生した際に備えてコードベースの更新を延期する選択肢も用意されているという。

コンスタンティノープルは、以前から公表されている通り、イーサリアムの報酬などに関するポリシーの変更を含んでおり、アイスエイジと呼ばれるブロックチェーン停滞現象の要因となる、難易度調整アルゴリズム「Difficulty Bomb」の見直しなどが行われるという。更に、1ブロックあたりのマイニング報酬を3ETHから2ETHへと低減する大胆な変更も盛り込まれている。また、会合では、既存のコンセンサスアルゴリズムのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)から、ProgPowへの変更する案についても議論されたことも明らかになった。ProgPowは、ASICなどの専用機によるマイニングへの対策として検討されており、現在開発中のステータスながらも、安定的な動作を見せているようだ。これについてSwenden氏も、有効なオプションとして認識しているものの、正式な採用や有効化される時期については未定となっている。

また、2019年中旬に新しいアップデートとなるEthereum 1xが計画されているが、今回の会合でも別途議論が繰り広げられている。このEthereum 1xには、4つのワーキンググループが存在するが、それぞれのイーサリアムブロックチェーンにおいて性能効率の改善を模索しており、その中には、スマートコントラクトの高速化実現や、その他重要な検討事項が含まれているようだ。

release date 2018.12.10

出典元:

ニュースコメント

ハードフォークにより予測される大幅な価格変動

ハードフォークは、仮想通貨価格に大きな影響を与えるイベントとなることが考えられるが、今回のコンスタンティノープル実施でも波乱が起こることが予測されている。コンスタントティノープルは、イーサリアムが予定する4段階アップデートの3段階目で、セキュリティや効率面での機能向上が主な目的となっているという。現在のコンセンサスアルゴリズムであるPoWからPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へと移行するための前段階と位置付けられており、コミュニティの注目度も高い。コンスタンティノープルでの最大の変更点として、マイニング報酬の低減があげられるが、これによりシステムを維持できなくなる危険性なども懸念されており、結果がどう出るかは不透明だ。ビットコインキャッシュのハードフォークが実施された直後には、歴史上最大レベルの仮想通貨価格の急落が起こったことから、今回も投資家やトレーダーは、十分にリスク対策を講じることが必要となるだろう。


Date

作成日

2018.12.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル