作成日
:2018.11.29
2021.08.31 15:27
Google LLC(本社:1600 Amphitheatre Parkway, Mountain View, CA, 94043, United States
)【以下、Googleと称す】が提供する分析ツール、Googleトレンドによると、「ビットコイン(Bitcoin)」をキーワードとした検索数が世界で急増していることが明らかになった。具体的な検索回数は不明とされているものの、週間検索数は今年4月1週目以来の高水準となっており、ここ3日間の検索数が、過去最高を記録した2017年12月17日から23日までの週間検索数の17%に相当するという。2017年末頃といえば、ビットコインが高騰し2万ドル近くまで上昇するなど、仮想通貨市場はピークの時期にあった。
今回、検索数が急増したのは、ビットコイン価格(BTC)が直近13ヶ月の安値を更新したことが要因だと考えられる。それを裏付けるように、価格が4000ドルを割り込んだ11月24日は、ビットコインの検索数が2倍以上に跳ね上がっているという。Googleトレンドのデータによると、過去1週間の国別の検索数は、ナイジェリア、南アフリカ、オーストラリアの順に多く、興味深いことに、巨大な仮想通貨市場を抱える米国からの検索数は世界でも19番目だった。
この事実は、ビットコインの価格変動と検索数が関連していることを示しており、逆にいうと、ビットコイン価格が上昇する前兆であるとも言われている。研究者のWilly Woo氏によって2017年に実施された調査によれば、Google検索のトレンドは、投機的な動きを検出することや価格変動を予測する有効な材料となる。言い換えれば、ビットコインの検索数が低い期間は投資の好機で、反対に検索数が異常に高い期間は大きな変動の前触れだといえる。このことから、今回も価格の揺り戻しが起こることが予測されている。
release date 2018.11.29
11月に入って発生したビットコインの下落は、数週間にわたって継続しており、24日以降は3,500ドルに迫る動きを見せている。その後、価格は4,000ドル台まで値を戻したことで、状況はひとまず落ち着いたものの、今後、再浮上のきっかけをつかめるかはわからない。すでに資産として社会的価値が確立されている株式などに投資する際は、底値を狙って逆張りする投資方法も有効とされているが、本質的な価値が明確になっていない仮想通貨においては、投資家も様子見に回るしかないだろう。特にビットコインは、マイニング資源の枯渇や下がり続けるマイニングの費用対効果などの懸念もあり、今後、通貨システムとして維持できるかも疑問視されている。ビットコインの通貨発行上限数は2,100万通貨に設定されており、2033年までにその99%が発行されるという。イーサリアムなどと同様に発行上限数を撤廃するか、取引手数料でマイニング報酬を補填することで、理論上はシステムを継続させることはできるようだが、一部では、ここがビットコインの限界となるだろうとの意見もある。
作成日
:2018.11.29
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー