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FXCM、FXCM Proウェブサイトを再リリース

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update 2022.05.30 10:47
FXCM、FXCM Proウェブサイトを再リリース

update 2022.05.30 10:47

機関投資家向けビジネスのプレゼンス向上を図る

大手海外FXブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom[1])【以下、FXCMと称す】は、機関投資家向けビジネスを運用するFXCM Proのウェブサイトを再リリースしたことを発表した。

FXCMは、FXCM Proの新たなウェブサイトの立ち上げに伴い、Prime CFDsと呼ばれる新商品のリリースに向け準備を進めており、数週間後には詳細を公表する見通しとなっている。

また、FXCMはこれに先立つ2018年2月に、元々FXCMの大株主であり、現在はJefferies Financial Group Inc.(本社:520 Madison Avenue NewYork, NY 10022[2])【以下、ジェフリーズと称す】へと社名変更を行っているLeucadia National CorporationのLeucadiaをブロンドロゴに追加し、企業イメージの向上も図っている。

FXCM Proウェブサイトの再リリースに際し、FXCM Proセールス部門のグローバルヘッドであるMario Sanchez氏は、以下のようにコメントしている。

我々は、ここ数か月の間に経営陣の強化や、商品の拡充、また新商品の投入など、機関投資家向けビジネスの促進に向け、体制の立て直しを図って参りました。刷新されたウェブサイトでは、Leucadiaグループの一員であることを示し、我々が提供する商品に投資するうえで重要となる情報や、リアルタイムの平均スプレッド、板情報を掲載しております。

Mario Sanchez, Global Head of Sales at FXCM Pro -
GlobeNewswire
より引用

FXCMは、1か月前の2018年10月に、FXCM Proセールス部門のグローバルヘッドにMario Sanchez氏を昇格させ、機関投資家向けビジネスにコミットする姿勢を示している。2018年5月には、最先端のアグリゲーションソフトウェアの提供とリクイディティプロバイダーへのアクセスサービスを手掛けるPrimeXM(本社:First Floor, Kaminion 1, 4100, Agios Athanasios, Limassol Cyprus[3])のXCoreシステムと統合し、XCoreをインターコネクションおよびデータセンターサービスをグローバルに展開するエクイニクス(本社:One Lagoon Drive, Redwood City, CA 94065[4])のデータセンターにおくことで、極めて低いレイテンシー(遅延)とプライスエンジンを提供できるようになることから、FXCM Proが提供する商品・サービスの大幅刷新を行う準備段階に入っていることを伺わせていた。

加えて、FXCMはジェフリーズとプライムブローカー事業にて提携したことを今年4月に発表しており、FXCM、ジェフリーズそれぞれがシナジーを発揮して、機関投資家向けビジネスの立て直しに注力していく意向を示している。FXCMが拠点を置くロンドン、香港、シドニーのオフィスが密に連携して打ち出された戦略が数か月後には実りを見せ、機関投資家向けビジネスのプレゼンスが向上していくことが期待される。なおFXCMでは、CurrenexやEBS、Fastmatch、Hotspot、Integral、FXall、SolidFX、そしてSpotexに接続してECN/DMA(direct market access、取引所に直接注文を出す形態)方式による注文執行を行い、非常に透明性の高いトレードを実現させている。

release date 2018.11.08

出典元:

ニュースコメント

債務完済に苦戦するFXCM

FXCM経営陣は今回のウェブサイト更新に伴い、改めてLeucadiaの一員であることを強調しているが、このことからFXCMがLeucadiaから大きな恩恵を受けていることが伺える。事実、Leucadia は2015年1月のスイスフランショックで存命の危機にあったFXCMを救った救世主といっても過言ではなく、その後も順調に運営が継続できているのも、Leucadiaが後ろ盾になり、顧客からの信頼維持につながってることが大きいといえよう。先日公表されたジェフリーズの第3四半期の報告書によると、2019年1月に延長された返済期間が真近となる中、依然7,060万ドルの債務残高を抱えており、今後2ヶ月間で7,000万ドルの資金調達をして期限内に完済できる可能性は極めて低いといえる。一方、融資側となるジェフリーズは、FXCMの返済に伴う利子収益の他、融資条件変更により、FXCMの議決権付き普通株式を50%保有し、さらに75%まで引き上げる権利を持つなど、優位な立場にある。先日には、FXCMとジェフリーズがプライムブローカー事業にて提携したことが明らかになったが、ジェフリーズはFXCMへの影響力を強めることで、将来的に連結子会社として吸収する準備を始めているのかもしれない。こうした状況の中、FXCMは仮想通貨CFDに注力し、今後商品を拡大していくことで顧客増加を狙っているようだが、今はLeucadia、およびジェフリーズの恩恵に預かり、できるだけ早く完済にこぎつけ、新たなスタートを切りたいというのが本音であろう。


Date

作成日

2018.11.08

Update

最終更新

2022.05.30

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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