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JFD、ACONの買収が完了

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update 2022.07.06 12:03
JFD、ACONの買収が完了

update 2022.07.06 12:03

買収をきっかけに、幅広い商品・サービス展開を図る

JFD Brokersの運営会社であるJFD Brokers Ltd.(本社:Kakos Premier Tower Kyrillou Loukareos 70 4156 Limassol, Cyprus[1])【以下、JFD Brokersと称す】は11月6日、約1年前に発表されていたドイツ・ミュンヘンを拠点とする投資銀行のACON Bank(本社:Siegfriedstr. 8 80803 Munich Germany[2])【以下、ACONと称す】の買収がドイツ規制当局により承認されたとの声明文を公表した。

JFD Brokersは、ACON買収に関して2018年1月に詳細を明らかにしており、ACON株式の過半数に当たる51%保有を目指し、将来的には更に20%の株式を取得するオプションも付けられていた。

公表された声明文によると、JFD Brokersは、ドイツ連邦金融監督庁(Die Bundesanstalt für Finanzdien stleistungsaufsicht, BaFin)とドイツの中央銀行であるドイツ連邦銀行(ブンデスバンク, Bundesbank)より買収の承認印を受領しており、ドイツ規制当局からは特段買収に関する厳密な調査は行われず問題なく承認が下ったとのことだ。

JFD BrokersはACONの買収によりドイツの投資銀行ライセンスを活用できるようになり、これにより取扱い商品と提供サービスの拡大を図る狙いだ。欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority, ESMA)が個人投資家向けの新規制を導入し、バイナリーオプション取引が禁止されたり、CFD取引の最大レバレッジが10倍に規制されたことにより今後の事業展開に苦しんでいるブローカーが多い中、JFD BrokersにとってACONの買収は幾分価値ある判断を下したと言えるかもしれない。

また、JFD BrokersはACONの買収をきっかけに、ウィーン証券取引所とドイツ取引所会員として、デジタル資産の管理から上場株式トレーディング、投資アドバイザリーに至るまで幅広いサービスの提供が可能となる。加えてJFD Brokersは、今後資本とリクイディティの面で機関投資家向けサービスに注力する意向を持つと共に、今後成長が見込まれる戦略地域としてラテンアメリカと東南アジアをターゲット市場とする計画であると声明文の中で述べている。

JFD BrokersによるACON買収に際し、ACONのCEOであるMichael Hasenstab氏は以下のようにコメントしている。

我々はJFD Brokersの一員になれたことを喜ばしく感じております。今後はJFD Brokersの傘下として、投資銀行業務やトレーディングサービス、そして機関投資家向けM&Aやデッドファイナンスのアドバイザリー業務に関して傑出した経験・ノウハウを活かし、積極的にグローバル展開を推し進めていくことができます。

Michael Hasenstab, CEO of ACON -
FinanceMagnates
より引用

JFD Brokersは2011年に設立され、キプロス証券取引委員会(CySEC)とバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)からの許認可のもと、取引の公平性と透明性にコミットしたエージェンシーモデルを採用している。ティア1銀行(Tier1 banks)を含む20以上のリクイディティプロバイダーと提携することで高い流動性を供給すると共に、FXやCFD、上場現物株式、仮想通貨といった8つのアセットクラスの中から、1,000を超える金融商品を1つの口座にて取引を行うことができる。JFD Brokersが独自機能を追加したプラットフォームMT4+や、MT4+の全てのアドオンを移行したMT5+といった取引プラットフォームを提供し、全てのトレーディングサービスはDMA(Direct Market Access、取引所に直接注文を出す形態)/STP方式により注文執行され、非常に透明性の高いトレードを実現させている。2018年には、Best Execution GermanyやBest OTC Brokerage Western Europeなど数多くの賞を獲得している。[3]

release date 2018.11.07

出典元:

ニュースコメント

JFD Brokersの今後の発展に期待

JFD Brokersは、オンラインでマルチアセットの取引サービスを提供しているドイツ市場のリーダー的存在であり、2011年に設立されて以来、世界金融100企業として上場され多くの国際賞を受賞しているブローカーである。現在、キプロス、ドイツ、ブルガリア、中国など世界130カ国以上に顧客を抱え、取引の公正とすべての顧客の透明性を重視したエージェンシーモデルを運営しているのが特徴的だ。今回の買収により、銀行部門にACONを加えることで、自らの資本市場、資産運用部門を持つ金融機関としてのJFD Brokersが、グローバルレベルでこれまで以上に事業を拡大し業界のリーダーになるべくさらに発展していくことが期待できるだろう。ACON買収後のJFD Brokersは、デジタル資産管理、株式交換取引、投資顧問サービスを提供することで、投資銀行業務、トレーディングおよびアドバイザリー・サービスを充実させ、中南米および東南アジアを新たなターゲット市場とし開拓していく予定となっている。


Date

作成日

2018.11.07

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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