Select Language

仏ユニセフが9つの主要仮想通貨による募金の受け付け開始

仏ユニセフが9つの主要仮想通貨による募金の受け付け開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
仏ユニセフが9つの主要仮想通貨による募金の受け付け開始

update 2021.08.31 15:22

マイニングを行うことで参加できる募金キャンペーンも登場

国際連合児童基金、ユニセフ(UNICEF)フランス支部(本部:3 rue Duguay-Trouin 75282 Paris Cedex 06 [1])は、ウェブサイトから9つの主要仮想通貨による寄付を受け付けることを明らかにした。対象の仮想通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litocoin)、リップル(Ripple)、イオス(EOS)、モネロ(Monero)、ダッシュ(Dash)、ステラ(Stellar)となっている。

ユニセフは、前々から仮想通貨関連の活動に取り組んでおり、今年2月にはシリアの内戦に苦しむ子供達のために募金キャンペーンを立ち上げている。ゲームチェンジャーと題されたこのキャンペーンは、ゲーマーを対象としており、参加者は、自身のコンピューターに独自のソフトウェアをインストールしてマイニングを行い、採掘したイーサリアムを寄付する仕組みとなっている。

また、今年5月にもユニセフはオーストラリアで、The Hopepageと呼ばれる似たようなキャンペーンを立ち上げている。[2]The Hopepageは、特設ウェブサイトにて、マイニングを行うためのコンピュータリソース(処理能力)の提供による寄付を募っており、来訪者はマイニングに同意するだけで、ネットサーフィンを楽しむ間に採掘した仮想通貨を募金することが可能となる。この画期的なキャンペーンは、従来の募金などよりも手間がかからないことから、仮想通貨マイニングによる募金の参加者は、現時点ですでに22,000人を超えるという。

ユニセフフランスの理事であるSebastien Lyon氏は、仮想通貨による募金受付について以下のようにコメントしている。

慈善活動を目的に、仮想通貨やブロックチェーンを取り入れることは世間への良いアピールとなり、支援国での活動を拡大していくための手助けとなるでしょう。

Bill Ready, chief operating officer, PayPal - Mediumより引用

ユニセフは、仮想通貨やその基礎となるブロックチェーン技術の利用を革新的な募金方法と認識しており、仮想通貨の流行に対してポジティブな印象を持っていることが伺える。一方で、他の機関を見渡してみても、多くがこのような流れに対応できていないのが現実のようだ。柔軟に仮想通貨を取り入れるユニセフを通じて、今後も多くの子どもたちが救われることを期待したい。

release date 2018.9.24

出典元:

ニュースコメント

ユニセフの仮想通貨による募金

ユニセフフランスの仮想通貨による募金は、事務局のウェブサイトから寄付することが可能となっており、仮想通貨を指定してQRコードに送付するという、とても簡単な方法となっている。また、リップル、イオス、ステラを除く6つの仮想通貨においては、 直接的な寄付に加え、パソコンのリソースを貸し出すことで、間接的な寄付を行うことも可能となっている。なお、フランスの仮想通貨税率は19%であるが、仮想通貨による寄付は課税の対象外となっており、領収書は発行されない。
一方ユニセフオーストラリアが5月に行ったThe Hopepageについては、専用ウェブページを開き、自身のコンピューターリソースのシェアを許諾するという、至って手軽な仕組みになっている。一方で、クレイモアなど脅威的なマルウェアの仕組みを活用しているため、セキュリティの面で議論を呼んでいた。しかし、オーストラリア事務局がウェブページ訪問者へ意思確認を行った後にマイニングを実施することや、 寄付参加者自身がパソコンのコンピューティング能力をどの程度貸し出すか設定できること、また、 寄付した金額の確認が可能であることなどから、現在、多くの人が安心してマイニングに参加しているという。まだまだ仮想通貨とブロックチェーン技術をチャリティーに活用する組織は数少ないが、仮想通貨が子供たちの支援事業の発展に貢献することを願ってやまない。


Date

作成日

2018.09.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル