Select Language

CHAMPがPepperstone株を売却

CHAMPがPepperstone株を売却

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.30 17:44
CHAMPがPepperstone株を売却

update 2022.05.30 17:44

Pepperstoneは想定を上回る成長を遂げる

オーストラリア最大のリテールFXブローカーの1つであるPepperstone Group Limited(本社:Level 5, 530 Collins Street Melbourne VIC 3000 AUSTRALIA[1])【以下、Pepperstoneと称す】と、同社株を保有するオーストラリア拠点のプライベートエクイティ企業のCHAMP Private Equity【以下、CHAMPと称す】が、株式売却に関して合意に至ったことが明らかとなった。

CHAMPは最初に機関投資家から資金調達を行ってから30年の年月を経て、オーストラリアで最も豊富な投資実績を誇るプライベートエクイティ企業である。90社以上への投資を実現し、35億ドル以上の株式価値を創出してきた。そして現在は、Gourmet Food HoldingsやContainerchain、Strait NZ、Dutton Garage、Jaybro、Axieo、Shelf Drillingなどをポートフォリオに組み込むCHAMPファンドⅣの投資を行っている。

尚、今回のPepperstone株の売却についての詳しい条件は機密事項となっているものの、CHAMPファンドⅣが過去2年半にわたり7つの買収を手掛けてきた最初のエグジット(株式売却)となる。CHAMPの経営下でPepperstoneは、新商品の開発、英国を含む新市場の開拓、新たな顧客の創造、利益の拡大といった面で大きな成長を遂げ、高い収益性を誇る企業体へと変貌することができた。

またPepperstone株の売却に伴い、CHAMPのManaging DirectorであるFiona Lock氏は、引き続きCHAMPファンドⅣの組み入れ企業数社の経営と新規の投資案件に関わっていくが、既に株式売却の決まったPepperstoneの経営に携わることはないとみられる。

CHAMPのCEOであるJohn Haddock氏は以下のようにコメントしている。

Pepperstoneが想定を上回るペースで成長を遂げたことから、CHAMPにとってのPepperstoneへの投資はとても満足のいくものとなりました。CHAMPファンドⅣが早期にエグジットを成功させたことは、我々のお客様にとっても大変喜ばしいことだと感じております。我々がこれまで投資してきた全ての企業と同様に、Pepperstoneのますますのご成功をお祈りします。私は長年、Fiona氏が投資先企業の経営に直接関与し、更なるリーダーシップを発揮していきたいと考えていることを認識しておりました。そしてこの度のPepperstoneへの投資によりその機会を得て、CHAMPの代表としてPepperstoneの会長に就任することができました。これからは、引き続きCHAMPで共に働くことを楽しみにするとともに、Pepperstoneの一員としての更なる成功を期待しています。また、Fiona氏がCHAMP、ひいてはオーストラリアのプライベートエクイティ業界の代表として、女性がプライベートエクイティ業界で活躍する機会を増やすために高い貢献をしてきたことに多大なる感謝をしております。

John Haddock, CEO of CHAMP - The Australian Financial Reviewより引用

Fiona Lock氏はプライベートエクイティ業界で約18年の経験を積み、オーストラリアの一流プライベートエクイティ企業のManaging Directorであることから、国を代表するプライベートエクイティ業界の女性経営者とみなされている。このことは、プライベートエクイティ業界が歴史的に見てもほぼ男性が経営者であることを考えると、快挙と呼ぶに値するとJohn Haddock氏は述べている。

release date 2018.9.14

出典元:

ニュースコメント

Pepperstoneの成長

かつて日本のトレーダーからも非常に人気の高かった海外FXブローカーであるPepperstoneは、2014年に日本在住の顧客におけるサービス提供を停止したことは日本でも大きな話題となった。日本からの撤退理由は、業績悪化などの理由によるものではなく、日本金融庁が無登録海外FX業者に対して規制強化を行い、ASIC(オーストラリア証券委員会)へ圧力をかけた末のサービス停止である。
しかしながら、日本を撤退したPepperstoneは、その後も様々な戦略を打ち出し、常に新しいサービスを顧客へ提供している。最近では、EUの顧客へChasing ReturnsのPlayMaker(リスク管理プラットフォーム)の無料提供の発表、FXニュースや分析、教育リソースなどを提供する新サイト、FXラウンジのリリース、さらには、オートチャーティストのTrade Nowのリリースなど多くの新商品の開発を行ってきた。また、新市場を開拓し新たな顧客を獲得するなど、利益や業績の面でも大きな成長を遂げている。今回Pepperstone株をCHAMPが売却したことにより、今後Pepperstoneの経営はどのように変化していくのか、さらなる成長を期待したい。


Date

作成日

2018.09.14

Update

最終更新

2022.05.30

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル