作成日
:2018.07.26
2021.08.31 15:22
サンフランシスコを拠点とし、デジタル資産管理を行うBitwise Asset Management(本社:300 Brannan Street Suite 201 San Francisco, CA 94107)【以下、ビットワイズと称す】は、米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】へ、初となる複数の仮想通貨インデックスをトラックするETF申請を行ったことが明らかとなった。
この度申請されたETFは、ビットワイズホールド10・クリプトカレンシー・インデックスファンド(Bitwise Hold 10 Cryptocurrency Index Fund)と名付けられ、ビットワイズホールド10プライベートインデックスファンドのリターンをトラックすることを目的としている。ビットワイズは、既に民間企業で世界初となる仮想通貨のプライベートインデックスであるビットワイズホールド10プライベートインデックスファンド(Bitwise Hold 10 Private Index Fund)を運用しており、オープンエンド型の私募ファンドは、2017年11月に公認投資家限定で公開されている。
また、時価総額上位10位の仮想通貨時価総額加重指数が含まれており、これにより仮想通貨市場の時価総額のおよそ80%をカバーすることになるという。なお、6月末時点でのホールド10インデックスの上位5通貨は、ビットコイン(55%)、イーサリアム(20%)、リップル(9.4%)、ビットコインキャッシュ(6.4%)、ライトコイン(2.6%)となっている。
ビットワイズのデジタル資産マネージャーによると、ホールド10インデックスは、5年間で希釈化された時価総額を使用しており、流動性、取引量の集中度、保管上の制限など、継続的に変化する仮想通貨市場の課題に対処するための適格な基準をもとに構成されているとのことだ。
ビットワイズのリサーチ部長であるMatt Hougan氏は以下のようにコメントしている。
我々のリサーチによると、複数の仮想通貨を含むインデックストラッキングは、単一通貨とは異なる動きをすることが分かっています。そのため、成長を続ける仮想通貨市場では、投資家たちは両方の種類のエクスポージャーを検討する必要があると考えます。10年~15年ほど前、コモディティETFが導入された際に、金、銀、原油などの単一商品をトラックするETFのほか、複数の商品を取り扱うETFが販売されましたが、これと類似性があると捉えています。
Matt Hougan, Global Head of Research, Bitwise Asset Managementl
現在、SECの承認待ちとなっているが、ETF関連では、米投資会社であるディレクシオンが、ビットコインETFを申請中であるが、SECは承認可否決定について、2018年9月に延期することを発表している。
release date 2018.7.26
作成日
:2018.07.26
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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