作成日
:2018.05.15
2021.08.31 15:23
先月、インドに続いて仮想通貨取引を禁止したパキスタンでは、禁止後も仮想通貨の取引量が増加傾向にあることが明らかになった。
パキスタンの中央銀行であるパキスタン国立銀行(State Bank of Pakistan,SBP)は、4月上旬に銀行やその他金融機関に対し、ビットコイン等の仮想通貨取引の禁止を命じる通達を行っている。パキスタン国立銀行からの発表は、インドが仮想通貨取扱い禁止の決定を発表した直後に行われており、規制導入までに3カ月の猶予を与えたインドとは異なり、直ちに禁止するよう命じる厳しい内容となっていた。
さらに、パキスタンの情報技術省と通信省の関係者によると、パキスタン政府は、不法な仮想通貨を正式に公表する予定で、あらゆる形態の仮想通貨取引を禁止し、適切な法律の策定を準備しているという。
パキスタンの仮想通貨市場は、急成長を遂げているインドの規模には匹敵しないものの、仮想通貨取引禁止令による影響はそれほど少ないと言えるものではない。発表直後、仮想通貨の取引量は一時的に落ち込みを見せていたものの、現在徐々に取引量が増加している。パキスタンの仮想通貨取引量は、4月最終週にピークを迎え、140万ドル相当に達している。
トレーダー達は、パキスタン国立銀行は、銀行等の金融機関による仮想通貨取引を禁じているのであり、それらを介していなければ、仮想通貨を所有することや、取引することは可能だと認識の元、取引を行っているとのことである。
また、パキスタンで発行された最初の仮想通貨であるPakcoinの価格も、仮想通貨取引禁止令の発表後、60%以上も急騰している。これについて、Pakcoinの創設者であるAbu Shaheer氏は、パキスタン国立銀行の措置により、Pakcoinの名前が公開されたことによって多くの人々の興味を集める結果となり、予想とは逆に有利に働いたのではないかとの見解を示している。
禁止令発表後も、楽観的な見方が優勢であるようだが、新たに仮想通貨取引の禁止に関する法律が制定された場合、仮想通貨の取引量に打撃を与える可能性は高いだろう。
release date 2018.5.15
作成日
:2018.05.15
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー