Select Language

ジンバブエ政府、金融機関へ仮想通貨関連業務禁止を命じる

ジンバブエ政府、金融機関へ仮想通貨関連業務禁止を命じる

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:23
ジンバブエ政府、金融機関へ仮想通貨関連業務禁止を命じる

update 2021.08.31 15:23

国内の全ての金融機関に対し、仮想通貨全面禁止の内容を通達

ジンバブエ中央銀行が、国内の全ての金融機関に対して、仮想通貨の使用・取引・所有を禁止する通達を出したことが明らかとなった。

過去にも何度か警告を行ってきたジンバブエ政府であるが、今回の通達では、金融機関に対して、仮想通貨関連の取引におけるリスクを認識し、厳しく徹底したリスクマネジメントの構築を確立させる必要があることを改めて強調した上で、規制の具体的な内容が伝えられる流れとなった。この通達には、国内の金融機関が仮想通貨関連の業務を行うことを全面的に禁止する内容に加え、60日以内に仮想通貨取引所とのやり取りを停止し、関連する口座の清算を命じる内容も含まれていたとのことである。

ジンバブエでは、通貨の流動性における深刻な危機に見舞われており、米ドルの確保は困難な上、コスト面においても非常に割高となっている。ジンバブエでは、米ドルの現金売買は違法扱いとされ、外貨を取得するには、ブラックマーケットに頼らざるを得ない状況となっている。これらを背景に、国民が仮想通貨に新たな貨幣価値を見出し、仮想通貨に注目するのは必然的な流れであると言えるだろう。

ジンバブエの主要仮想通貨取引所となるBitfinance(Private)Limited(Golix)は、先月、ビットコインとドルの交換が可能なATMを設置しており、Golixの代表であるTawanda Kembo氏によれば、ATMを設置して以来、1日に10~20人がATMの様子を見に来たり、利用しに来るといった状況が続いているという。

昨年の秋には、Golixの別のスポークスマンが以下のように、コメントしている。

国内の公的な銀行を通じて国際送金ができなくなったという理由から、国民のビットコインへの関心はピークに達し、現在ビットコインに対する需要は供給を上回っています。国民は、これまで銀行送金に代わる別の送金方法を模索し、Amazonで商品の購入が可能であったり、あるいは海外のサプライヤーやディーラーから乗り物を購入できるビットコインが、国民にとって便利な支払方法となっているのが現状です。

Golix spokesperson

ジンバブエでは、ハイパーインフレーションにより、自国の法定通貨が十分に機能していないという背景から、仮想通貨への関心が高まったが、経済回復に向けた兆しが見受けられない中での、政府の仮想通貨の全面禁止は、国民にとって納得のいくものではないことは明白だ。

release date 2018.5.14


Date

作成日

2018.05.14

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
口座開設で15,000円のボーナス 口座開設で15,000円のボーナス

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル