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バイナンス、ハッカー情報提供に25万ドルの報奨金を用意

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update 2021.08.31 15:23
バイナンス、ハッカー情報提供に25万ドルの報奨金を用意

update 2021.08.31 15:23

長期間にわたる入念な計画でのハッキング攻撃

3月11日、世界最大手の仮想通貨取引所であるBinance (本社:Suite 603, Tower 2, Lippo Centre, 89 Queensway, Admiralty, Hong Kong)【以下、バイナンスと称す】は、先週の3月7日に起きたハッキング騒動を受けて、仮想通貨の盗難を試みたハッカーを逮捕するために、情報提供者に対し25万ドルの報奨金を用意していることを明らかにした。

3月7日、バイナンスの顧客の31口座にて、顧客の意思とは関係なく、ビアコイン(Viacoin,VIA)の購入が突如行われた。これによりビアコイン(VIA/BTC)の価格は急騰し、その後最高値で、ビアコインは売却される。その直後、31口座から資金の出金が試みられたものの、バイナンスのリスク管理システムによって、資金は不正流出せず、盗難は未遂で終わった。

今回ハッキングの被害を受けた顧客の口座は、1月から不正アクセスを受けていた可能性があり、ハッカーは、長期間にわたって、ユーザーの口座情報の収集を行っていたことが判明している。また、価格の安い仮想通貨として、ビアコインを狙ったことからも、ハッカー達は、専門知識をもつ、組織的なグループであり、念入りに計画された犯行であったことが伺える。

バイナンスを通して運用される金額は、1日あたり2兆ドル以上であり、今回のハッキング騒動では、資金の不正流出を防ぐことができたものの、多くのユーザーからセキュリティ面での危惧を抱かれることとなった。

バイナンスは、メディアを通じて、ハッカー逮捕に繋がる情報提供を呼び掛けており、情報提供者が複数現れた場合には報奨金を分配するとしている。また報奨金はバイナンスが発行するバイナンスコイン(Binance Coin)で支払われるという。更に、バイナンスは、将来的なハッキングに備えて1000万ドルの報奨金を用意していることも明らかにしている。

同社の対応の在り方には、様々な声が上がっているものの、バイナンスを利用する顧客にとっては、わずかではあるものの安心材料となるだろう。尚、バイナンスは、セキュリティチェックを行った上で、既に、通常通りの営業を再開している。

release date 2018.3.11


Date

作成日

2018.03.11

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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