作成日
:2018.01.31
2021.08.31 15:23
先日、韓国金融監督当局(Financial Services Commission)は、仮想通貨が犯罪やマネーロンダリング、脱税などの違法行為に利用される可能性を軽減する対策として、全ての投資家とトレーダーに対し、仮想通貨取引に実名登録の銀行口座の利用を定める、仮想通貨の取引実名制を施行することを発表していたが、同制度の適用が開始された。
先日の発表を受け、ビットコイン(BTC/USD)は11,000ドルを下回り、イーサリアム(Ethereum)も1,174ドルに下落したが、アナリストや専門家の多くは、仮想通貨に対して攻撃的との見方ではなく、顧客確認プロセスにより投資家や仮想通貨市場のセキュリティ強化につながるとの見解を示している。
実名制度を開始した韓国の仮想通貨取引所のBithumbの代表は、仮想通貨取引に関しては何も変化がなく、新サービスはスムーズに利用されている、と述べている。
一方で、韓国の市場は、ビットコインなどの仮想通貨市場の一部であるとはいえ、この度の規制は、仮想通貨全体の価格や投資家の理論的解釈や感情に影響を与える可能性が考えられる。多くのトレーダーは、大手銀行や政府による度重なる規制により、仮想通貨市場の成長が抑制されることを恐れているようだ。
また、最近は、イニシャルコインオファリング(デジタル通貨やトークン発行による資金調達、ICO)の人気が高く、Initial Public Offering(IPO, 新規公開株や株式取得による資金調達)の利用を上回っているという。本年も様々な企業がICOによる資金調達を目指すことが予想されるが、規制を受ける仮想通貨と、ICOの勢いやボリュームによる矛盾が、近い将来、問題になるかもしれない。
なお、アジアでは、日本のヤマダ電機新宿店がビットコインによる支払いを受付しているほか、韓国でも大手ソーシャルコマースのWeMakePriceがビットコインの決済システムを採用したばかりである。
release date 2018.1.31
作成日
:2018.01.31
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー