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Global Brokerage 財務支援先を検討

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update 2021.08.31 15:24
Global Brokerage 財務支援先を検討

update 2021.08.31 15:24

ナスダック上場廃止になれば、債務不履行の危機に

旧FXCM Inc.として知られる、 Global Brokerage Inc.【以下、 GLBRと称す】は、先週2017年の第1四半期の決算書を報告した。

決算書によると、今期収益は4,590万ドルで、前年同期比22%減、純利益においては、前年同月値の6,190万ドルに対して、今期はマイナス2,450万ドルの損失となったことを明かしている。これには、2015年のスイスフランショック時、Leucadia National Corporation(本社:520 Madison Ave, NY 10041 USA)【以下、Leucadiaと称す】 から受けた緊急支援に関連する損益が含まれているとのことである。

GLBRは、米国市場撤退に伴い、顧客口座をGain Capital Holdings Incへ移管しており、米国での活動は非継続事業として分類される。今期非継続事業の収益は1,260万ドルであり、前年同期比27%減であった。純損失は540万ドルであり、継続事業と非継続事業を含めた調整済EBITDAは、前年同期比45%以上も減少している。

GLBRは、先日ナスダックから上場基準を満たしていないことで上場廃止に関する警告の通知を受けている。これによりGLBRは、今年10月30日以降の上場維持が危うく、Leucadiaとの間での債務取り決め条件が不履行となることが懸念されている。

GLBRは、ナスダックからの上場廃止の警告通知について、以下のコメントを発表している。

ナスダック上場廃止への警告によって、今後我々の事業継続に対して不安や疑念が強まっています。我々は財務や法律顧問と協働し、現在資金の借り換えを検討しています。

Global Brokerage 2017.05.15 official websiteより一部翻訳

GLBRの業績については、1月2月における為替市場のボラティリティの低さが、取引量の減少へと繋がったことが主な要因とされている。今期のGLBRにおける1日の平均取引量は106億ドルであったことが報告されており、前年の同期間と比べると約26%も低下している。唯一の好材料となり得るのは、収益率が前年の100万ドルあたり64ドルから66ドルに増加していることである。

release date 2017.05.15

ニュースコメント

新CEOに就任したKenneth Grossman氏への期待

Drew Niv氏の辞任後、GLBRの新たなCEOとしてKenneth Grossman氏が就任したことが発表された。Drew Niv氏の辞任は、米商品先物取引委員会(CFTC)による処分後、ある程度予想されていたようである。

Grossman氏はFXCMの創業メンバーの一人であり、1999年から2007年まで最高財務責任者を務めた後、取締役会兼、上層部経営陣の両方の役割を担ってきた人物である。Grossman氏は、最初の契約期間を約1年とし、年収60万ドル、雇用期間終了時に100万ドルの報酬を受け取る内容で契約を締結している。

新CEOとしてのGrossman氏の課題は多く、まず注目される課題は、ナスダック上場の維持であろう。GLBRが上場を維持するためには、10月30日までに10日間連続で、時価総額が1,500万ドルを超えなくてはいけない。


Date

作成日

2017.05.15

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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