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仮想通貨HONEYの将来性は?Hivemapperの仕組みや評判を解説

仮想通貨HONEYの将来性は?Hivemapperの仕組みや評判を解説

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update 2024.01.12 15:37
仮想通貨HONEYの将来性は?Hivemapperの仕組みや評判を解説

update 2024.01.12 15:37

仮想通貨(暗号資産)HONEYは、分散型ネットワークを利用して世界地図を作成しているHivemapperの独自トークンです。Hivemapperはプロジェクトに協力してくれるコミュニティメンバーに対して、報酬としてHONEYを提供します。

2024年1月4日、大手仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)がHONEYを上場検討リストに組み入れたことで、話題となっています。当記事では、仮想通貨HONEYの評判や将来性、使い道、Hivemapperのプロジェクトの特徴などを解説します。

仮想通貨HONEYとは

仮想通貨HONEYとは

画像引用:Hivemapper

仮想通貨(暗号資産)HONEYは、DePINプロジェクトであるHivemapperの独自トークンです。2022年11月1日にSolana(ソラナ)ブロックチェーン上で発行されました。

Hivemapperは分散型の世界地図をつくるためのプロジェクトであり、「Web3.0版Googleマップ」とも呼ばれています。

point DePINとは

DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)とは、ブロックチェーン技術を活用した分散型物的インフラネットワークを指す言葉です。世界中に散らばった個人や企業によってインフラネットワークが構築・維持されており、仮想通貨を報酬として配布する特徴を持っています。

Hivemapperの誕生経緯

地図アプリは人々の日常生活などに欠かせない存在ですが、世界地図の最新データを維持するには莫大なコストがかかります。実際、世界地図を作成している企業は大きなコストを払い、専用車両を世界中で走らせてデータを収集しています。

その結果、地図作成はGoogleなどの資本力を持った少数の大企業によって寡占されている状況となっています。

コミュニティで協力して地図を作成

その一方で多くの人々は日々、様々な目的を持って自動車を運転しています。この状況を利用して「世界中の人たちで協力してデータを集めれば、世界地図をつくれるのではないか」と考えたのがHivemapperです。

具体的には世界中のコミュニティメンバーが、自家用車などに専用のダッシュカムを取り付けて道路画像を記録し、地図作成に協力していきます。

なお、Hivemapperというプロジェクト名は、beehive(蜂の巣)を由来としています。「世界中に散らばるコミュニティメンバー(蜂)が協力して地図(蜂の巣)を構築し、仮想通貨HONEY(蜂蜜)を得る」というイメージから名付けられたようです。

ダッシュカムでデータ収集

Hivemapperのダッシュカム

画像引用:Hivemapper

Hivemapperは、世界中のコミュニティメンバーが収集した道路画像を取り込んで、世界地図を作成しています。

コミュニティメンバーは、Hivemapper専用のダッシュカムを購入して、自家用車などに取り付けます。カメラに記録された道路の画像を、Hivemapperのネットワーク上にアップロードし、地図作成に協力していきます。

報酬は仮想通貨HONEY

Hivemapperのコミュニティメンバーは、道路画像を取得し、Hivemapperのネットワーク上にアップロードすることで、報酬として仮想通貨HONEYを入手できます。

また、Hivemapperは高品質な地図を作成するために、地図AIを構築しています。コミュニティメンバーはこのAIをゲーム形式で訓練することでも、HONEYを獲得することが可能です。

なお、HONEYを受け取るには、Solanaブロックチェーン対応のPhantom(ファントム)ウォレットを用意する必要があります。

1億km分の地図を作成済み

Hivemapperの地図作成状況
Hivemapperの地図作成状況

画像引用:Hivemapper

Hivemapperのコミュニティメンバーは、Uberドライバーや配送ドライバー、また日常的に自動車を運転する人が多いと考えられます。普段利用する自動車にダッシュカムを取り付けるだけで、HONEYを報酬として得られるからです。

Hivemapperは、全世界のコミュニティメンバーから集めた道路画像を地図に変換していきます。当記事執筆時点(2024年1月8日)では、約1,500の地域で3万人以上のメンバーが活動しており、約1億km分もの地図を完成させている状況です。

日本でも地図作成が進行中

Hivemapperは、日本でも地図作成を進めています。

当記事執筆現在(2024年1月8日)、東京では約90人がHivemapperのコミュニティメンバーとして活動をしており、合計約3万kmの地図をカバーしています。また、千葉や神奈川ではそれぞれ約70人ほどが活動を行なっているようです。

Hivemapperの日本における地図作成状況
Hivemapperの日本における地図作成状況

画像引用:Hivemapper

その他の地域でもコミュニティメンバーが活動しており、Hivemapperの地図作成に参加しています。

SNS上での評判

仮想通貨(暗号資産)HONEYは、大手取引所Coinbaseの上場候補リスト入りしたこともあり、X(旧Twitter)で注目を集めています。

なかには「Hivemapperは、すべての仮想通貨プロジェクトの中で最も革新的かつ過小評価されているプロジェクトだ」と投稿するユーザーも見られました。

仮想通貨HONEYの価格チャート

仮想通貨HONEYの価格チャート
仮想通貨HONEYの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

当記事執筆現在(2024年1月8日)、仮想通貨(暗号資産)HONEYの価格は約28円です。上場以降、しばらくは停滞を見せていましたが、2023年11月後半に急騰を見せました。

2023年12月中旬には、過去最高値となる約41円を記録しています。直近では急落からの反発を見せている状況であり、今後の動向に注目です。

仮想通貨HONEYの将来性

仮想通貨(暗号資産)HONEYの将来性に影響する項目として、以下の点が挙げられます。

  • 1,800万ドルの資金調達に成功
  • 開発経験が豊富なチーム
  • 世界地図の10%を作成済み

1,800万ドルの資金調達に成功

2022年4月、HivemapperはシリーズAラウンドで1,800万ドルの資金調達に成功したことを発表しました。同投資ラウンドは、Multicoin Capitalが主導し、Solanaブロックチェーンの創業者やApple Mapsの元幹部なども参加しています。

point 投資ラウンドとは

資金調達ラウンドとも呼ばれ、プロジェクト開始直後のベンチャー企業などによる資金調達を指します。規模が年々拡大し、1回の投資ラウンドで100億円を超える資金調達をする例もあります。ベンチャーキャピタルなどが資金提供に応じています。

さらに、同社はGoogle Venturesからも過去に出資を受けており、合計の調達金額は2,100万ドルに上ります。

開発経験が豊富なチーム

HivemapperのCEOであるAriel Seidman氏は、Yahooでプロダクトマネジメントを5年経験しています。Hivemapperの前には、位置情報ベースのデータを収集する「Gigwalk」というスタートアップを創業しています。

また、Hivemapperのプロダクト責任者は、大手クラウドサービスのServiceNowで管理職として実績を積んでいます。

Hivemapperは、ソフトウェア開発の経験が豊富なチームで構成されていることがわかります。

世界地図の10%を作成済み

2024年1月8日、Hivemapperは公式X(旧Twitter)にて、世界中の道路の10%を地図化したことを投稿しています。コミュニティによる活動開始以降、1年でこれだけの進捗を見せているのは特筆すべき点だといえるでしょう。

今後、仮想通貨市場全体が盛り上がりHONEYの価格が高騰すると、報酬目的のメンバーが参加し、地図作成がさらに加速するかもしれません。

仮想通貨HONEYのトークノミクス

2024年1月8日時点で、仮想通貨(暗号資産)HONEYの時価総額はおよそ127億円、FDV(完全希薄化後時価総額)はおよそ2,800億円です。総供給量のうち、現在市場に流通している割合は4%程度です。

HONEYのトークン配分比率はコミュニティが40%を占めており、地図作成に貢献したメンバーへのインセンティブを重視しているようです。

HONEYの分配先と比率

HONEYの分配先と比率は、下の表のとおりです。

項目 数量(単位:億枚) 割合(%)
コミュニティメンバー 40 40%
初期投資家 20 20%
開発チーム 20 20%
プロジェクト費用 20 20%

数量(単位:億枚)

コミュニティメンバー 40
初期投資家 20
開発チーム 20
プロジェクト費用 20

割合(%)

コミュニティメンバー 40%
初期投資家 20%
開発チーム 20%
プロジェクト費用 20%

初期投資家のトークンは、2023年11月より1年間かけて徐々にロック解除されていきます。開発チームのトークンに関しては、同時期より2年間かけて徐々にロック解除されます。

これらのベスティングスケジュールからは、チームが長期的にプロジェクトを運営する意向を持っていることがわかります。

一般ユーザーについては、ロック期間はありません。報酬等でトークンを得た直後に売却することも可能です。

HONEYの使い道

仮想通貨HONEYには、以下の使い道があります。

  • 地図の利用
  • 他のトークンとの交換

地図の利用

ユーザーはHONEYを消費して、Hivemapperの地図を利用することができます。具体的には、HONEYをバーン(焼却)してMap Credits(マップクレジット)を生成することで、地図が利用できるようになります。

ユーザーは保有しているMap Creditsが多いほど、より多くの地図データを利用できます。なお、Map Creditsは他人に譲渡することはできず、価格は0.005ドルに固定されています。

point バーン(焼却処理)とは

バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指します。仮想通貨を特定のウォレットに送ることで、実行できます。そのウォレットの秘密鍵は、開発者を含めて誰も知りません。すなわち、送金したら最後、その中の仮想通貨は二度と使えなくなるため、あたかも紙幣が焼却(バーン)されたのと同様になります。

他のトークンとの交換

HONEYは、仮想通貨取引所や分散型取引所(DEX)で、他のトークンと交換することができます。例えば、地図作成の報酬としてHONEYを受け取った後、SOLやUSDCなどに交換するといったことが可能です。

point 分散型取引所とは

分散型取引所とはブロックチェーン上で仮想通貨を売買できる取引所であり、中央管理者が存在しません。分散型取引所を意味する「Decentralized Exchange」の頭文字をとってDEXとも呼ばれます。

当記事執筆時点(2024年1月8日)でHONEYの上場先は少ないですが、2024年1月4日に大手取引所Coinbase(コインベース)の上場検討リストに追加されています。

Hivemapperの特徴

Hivemapperの運営は長期的にプロジェクトを運営するため、サステナブルなエコシステムの構築を目指しています。これを達成するために、以下の施策を実施しています。

  • トークンバーンと再配布
  • コミュニティが地図AIを訓練

トークンバーンと再配布

ユーザーがHivemapperの地図を利用するために消費したHONEYは、バーン(焼却)されます。バーンされたトークンは再度ミントされ、コミュニティメンバーへの報酬プールに追加されます。

つまり、ユーザーがHivemapperの地図を使えば使うほど、コミュニティメンバーの報酬に割り当てられるトークンが増加する仕組みとなっています。

トークンバーンと再配布の仕組み

画像引用:Hivemapper Foundation

コミュニティの地図作成へのモチベーションが高まることで、より良い地図が構築され、結果的にユーザーも増えていくという好循環を目指しています。

コミュニティが地図AIを訓練

Hivemapperは高品質な地図を作成していくために、地図AIを構築しています。コミュニティメンバーはこのAIをゲーム形式で訓練することで、報酬としてHONEYを獲得できます。

地図AIの訓練の例

画像引用:Hivemapper

例えば、「この中から『止まれ標識』ではない画像を選びなさい」という質問や、「この画像には、道路工事の跡が見えるか」といった質問に回答していきます。

コミュニティメンバーがクイズに答える度にMap AIは賢くなり、Hivemapperはより効率的に地図作成を進めることが可能になります。また、コミュニティメンバーはAI訓練の報酬として、HONEYを受け取ることができるため、一石二鳥です。

仮想通貨HONEYの買い方

2024年1月12日現在、仮想通貨(暗号資産)HONEYは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるHONEYの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

×

×

(バイナンス)

×

×

(ゲート)

×

×

(メクシー)

×

×

(ビンエックス)

×

(ビットゲット)

×

×

(コインイーエックス)

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
× ×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ
× ×

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
× ×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
× ×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

分散型世界地図の可能性

地図アプリは、世界中で毎日数十億人が利用しています。今後、自動運転が広く普及すると考えられており、それに伴い「より新鮮な地図」の需要が高まるという意見もあります。

Hivemapperは仮想通貨(暗号資産)をインセンティブとして利用することで、低コストで世界地図を作成・更新できると期待されています。分散型の世界地図を作成するHivemapperは、大きなポテンシャルを秘めているかもしれません。


Date

作成日

2024.01.11

Update

最終更新

2024.01.12

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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