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Bybitの資産変換(旧両替)とは?手数料や使い方をチェック

Bybitの資産変換(旧両替)とは?手数料や使い方をチェック

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update 2024.03.07 23:25
Bybitの資産変換(旧両替)とは?手数料や使い方をチェック

update 2024.03.07 23:25

Bybit(バイビット)では、仮想通貨(暗号資産)を別の仮想通貨に直接交換できる「資産変換」サービスを提供しています。ステーブルコインなどを介さずに別の仮想通貨に変えられるため、手軽に交換したい人には便利なサービスです。

この記事では、Bybitの資産変換の特徴や手数料、類似サービスとの違い、使い方、注意点などを解説します。

Bybitの資産変換(旧両替)とは

Bybit(バイビット)の資産変換とは、仮想通貨(暗号資産)を別の仮想通貨に直接交換できるサービスです。

従来は、デリバティブアカウントで一部の仮想通貨を直接交換できる両替サービスが提供されていました。現行の資産変換は、対象となるアカウントや仮想通貨を拡張して、より使いやすくなっています。

資産変換サービスなら、現物取引のようにUSDTやBTCなどの基軸通貨を介さずに、手軽に仮想通貨同士の交換が可能です。

なおBybitでは、資産変換と現物取引のほかに「少額残高をBITに変換」という仮想通貨交換サービスも提供されています。

Bybitの資産変換(旧両替)の特徴

Bybit(バイビット)の資産変換のおもな特徴は以下の4点です。

  • 手軽に直接仮想通貨を交換できる
  • 手数料無料
  • 複数のアカウントに対応
  • 対象銘柄が豊富

それぞれの内容を見ていきましょう。

手軽に直接仮想通貨を交換できる

資産変換のもっとも大きな特徴は、手持ちの仮想通貨(暗号資産)を手軽に別の仮想通貨に交換できる点です。

例えば、持っているXRPをMATICに交換したい場合を考えてみましょう。通常の現物取引では、XRPを一度USDTやBTCなどの基軸通貨に替えてから、MATICを取引する必要があります。

一方、資産変換サービスなら、XRPからMATICに1度の操作で簡単に交換可能です。

資産変換のイメージ

この手軽さが、資産変換の最大の魅力です。

手数料無料

資産変換で仮想通貨を交換する際の手数料は無料です。

また、表示されている交換レートと実際の交換レートが0.5%以上乖離する場合には、注文がキャンセルされます。そのため、スリッページにより大きな損失が発生する心配はありません。

point スリッページとは

スリッページとは、注文時のレートと異なるレートで約定すること、またはその際に生じた価格のずれを指します。例えば、米ドル/円が105.000円のときに成行注文を出したものの、実際には105.003で約定したとします。この場合、0.3pipsのスリッページが発生したといいます。

ただし、資産変換では現物取引と同じレートが適用される訳ではありません。Bybitによると、資産変換のレートは「現在のインデックス価格に基づいて複数のマーケットメイカーから提示された最適価格」とされています。

ある時点で、資産変換と現物取引の交換レートを比較したところ、下記のとおりでした。

資産変換 現物取引
USDT→BTC 100 USDT = 0.003688 BTC 100 USDT = 0.003737 BTC
MATIC→XRP 1 MATIC = 1.334 XRP 1 MATIC = 1.352 XRP(*1)

USDT→BTC

資産変換 100 USDT = 0.003688 BTC
現物取引 100 USDT = 0.003737 BTC

MATIC→XRP

資産変換 1 MATIC = 1.334 XRP
現物取引 1 MATIC = 1.352 XRP(*1)

(*1)MATIC→USDT→XRPの順に交換

どちらのケースも資産変換の交換レートの方が、現物取引よりも1.3%ほどユーザーに不利になっていました。この分が実質的な手数料と考えて良いでしょう。なお、現物取引の手数料は一般ユーザーで片道0.1%です。

資産変換を使う際は、この実質的な手数料を考慮に入れて利用しましょう。

複数のアカウントに対応

資産変換は、以下のアカウントに対応しています。

  • 資金調達アカウント
  • 現物アカウント
  • デリバティブアカウント

現物取引を行う場合、現物アカウントへの振替が必要になります。しかし、資産変換なら振替をしなくても、資金があるアカウント内で別の仮想通貨に交換可能です。

なお、現物アカウント、デリバティブアカウント、USDCデリバティブアカウントを1つにまとめた「統合取引アカウント(UTA)」では、資産変換は利用できません。

point 統合取引アカウントとは

Bybitの統合取引アカウント(UTA)とは、2023年1月にサービス開始された、あらゆる種類の仮想通貨取引を一括で管理できるアカウントです。統合取引アカウントでは、1つのアカウントで「現物取引」「USDT無期限契約」「USDCオプション」など合計6つの商品を取引できます。

対象銘柄が豊富

2023年6月23日現在、資産変換の対象銘柄は160銘柄以上と豊富に揃っています。Bybitで取り扱う全銘柄に対応しているわけではありませんが、十分なラインナップだといえるでしょう。

例えば、国内取引所から手数料の安いXRPをBybitに送金し、すぐにUSDTに交換したい場合などに便利です。また、送金したXRPを、国内取引所で取り扱っていない別の仮想通貨に交換したい際にも手軽に利用できます。

ただし、アカウントによって交換できる銘柄数が異なっているので、利用する際には注意してください。

「BITに変換」や現物取引との違い

Bybit(バイビット)で仮想通貨(暗号資産)を交換するには、資産変換のほかに下記の方法もあります。

  • 少額残高をBITに変換
  • 現物取引

両サービスと資産変換の違いを見てみましょう。

「少額残高をBITに変換」との違い

「少額残高をBITに変換」とは、その名のとおり、残高の少ない仮想通貨をBITに交換するサービスです。

point BITとは

BITはDAO(自立分散型組織)である「BitDAO」のガバナンストークンです。また、BybitはBitDAOの筆頭の支援者であり、Bybitの提供する「ローンチパッド」などの一部サービスでは、BITの保有が参加条件となっています。

資産変換と比べて、下記のような特徴があります。

  • 交換先の仮想通貨はBITのみ
  • 対象は現物アカウントのみ
  • 1回に交換できる残高は0.001BTC(約4,000円)相当まで
  • 交換は6時間に1回のみ
  • 2%の手数料がかかる

仮想通貨の売買や資産運用をしていると、最低取引数量に満たないような端数が残ってしまう場合があります。「少額残高をBITに変換」は、そうした端数残高をBITに交換して有効活用するための機能です。

現物取引との違い

現物取引は、市場で仮想通貨を売買する機能です。

基本的にUSDT建て(一部、USDCやBTCなども可)で売買します。そのため、MATICをXRPに直接交換するといったことはできません。別の仮想通貨に交換する場合には、一度USDTに交換してから、目当ての仮想通貨を購入する必要があり、この点が資産変換との大きな違いです。

また、現物取引には下記の特徴もあります。

  • 取引手数料がかかる(一般ユーザーで片道0.1%)
  • 売買が成立しない場合もある(指値の場合)
  • 想定と異なる価格で売買が成立する場合もある(成行の場合)

市場での取引に慣れている人は、手間はかかるものの資産変換よりも現物取引を使った方がトータルのコストは安く済むでしょう。

Bybitの資産変換(旧両替)のやり方

PCとスマホアプリでの資産変換の手順を紹介します。

  • PCでの資産変換のやり方
  • スマホでの資産変換のやり方

PCでの資産変換のやり方

まずはPCでの資産変換の手順です。

手順1

以下からBybit(バイビット)へログインします。

手順2

上段の「現物」の中の「資産変換」をクリックします。

Bybitトップ画面 Bybitトップ画面

また、上段の「資産」の画面から「資産変換」のページにアクセスすることもできます。下記のように、資産変換したい銘柄の「変換」をクリックして移動できます。

資金調達アカウント画面 資金調達アカウント画面

手順3

資産変換したいアカウントを選びます。

資産変換画面(アカウント選択)

手順4

振替元と振替先の銘柄を選びます。

資産変換画面(銘柄選択)

手順5

振替元の数量を入力します。保有する残高をすべて変換したい場合には、「すべて」をクリックします。振替先の仮想通貨(暗号資産)の数量は自動で入力されます。

手数料や受取り予定の数量を確認し、「交換」をクリックします。

資産変換画面(数量入力)

手順6

確認画面の内容を確認し、問題なければ「確定」ボタンをクリックします。画面の表示から15秒経過すると、振替先の仮想通貨の数量が更新されるため注意が必要です。

確認画面

手順7

交換完了画面が表示されたら、資産変換は完了です。

交換完了画面

スマホでの資産変換のやり方

続いて、スマホアプリでの資産変換の手順です。

手順1

Bybitのスマホアプリを開き、トップ画面の下段にある「資産」アイコンをタップします。

スマホトップ画面

手順2

「変換」アイコンをタップします。

マイ資産画面

手順3

資産変換画面に移動したら、PCと同じようにアカウントと銘柄を選び、数量を入力して交換を実行します。

資産交換画面

Bybitの資産変換(旧両替)の注意点

手軽に仮想通貨(暗号資産)を交換できる資産変換ですが、下記の注意点があります。

  • 仮想通貨ごとに限度額がある
  • ボーナス残高は変換できない

仮想通貨ごとに限度額がある

資産変換では仮想通貨ごとに、1度に交換できる数量の下限と上限が定められています。主要な仮想通貨の限度額は下記のとおりです。

銘柄 下限 上限
BTC 0.001 BTC(約4,000円) 10 BTC(約4,000万円)
ETH 0.01 ETH(約2,700円) 100 ETH(約2,700万円)
USDT 1 USDT(約140円) 1,000,000 USDT(約1億4千万円)
XRP 3 XRP(約210円) 500,000 XRP(約3,500万円)

BTC

下限 0.001 BTC(約4,000円)
上限 10 BTC(約4,000万円)

ETH

下限 0.01 ETH(約2,700円)
上限 100 ETH(約2,700万円)

USDT

下限 1 USDT(約140円)
上限 1,000,000 USDT(約1億4千万円)

XRP

下限 3 XRP(約210円)
上限 500,000 XRP(約3,500万円)

(*1)2023年6月22日のレート

大きな金額を交換する場合には、複数回に分ける必要があります。また、交換レートを考えると、大きな金額を交換したい際には、現物取引を利用する方がよいでしょう。

ボーナス残高は変換できない

資産変換では、キャンペーンなどで受け取ったボーナスをほかの仮想通貨に交換することはできません。ボーナスは、取引マージン、取引手数料、資金調達料、Bybit(バイビット)での取引で発生した損失の補填に充当することができます。

手軽に仮想通貨を交換できて便利

Bybit(バイビット)の資産変換(旧両替)は、手軽に仮想通貨(暗号資産)を交換したい際に便利な機能です。現物取引のように、一度USDTに交換するといった手間を省くことができます。

手数料も無料であり、交換レートが0.5%以上乖離する場合には自動で注文をキャンセルしてくれます。しかし、現物取引よりは交換レートが悪いため、場面によって使い分けるのがよいでしょう。


Date

作成日

2023.06.23

Update

最終更新

2024.03.07

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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