作成日
:2023.09.19
2023.09.21 10:52
2023年6月30日、海外FX業者GEMFOREX(ゲムフォレックス)の支援を受けて設立されたWeb3団体「GEM Web3 Vision」が、「Sky Web3 Vision」に名称を変更しました。
Sky Web3 VisionはGEM Web3 Visionと同様、分散型金融(DeFi)を中心とするさまざまなサービスのリリースを目指しています。Sky Web3 Visionでは、Sky Web3 Visionが発行するNFT「Sky Membership Pass」の販売が開始されています。
Sky Membership Passを購入するとエアドロップやステーキングによる報酬などさまざまな特典が提供される予定です。
2023年9月7日にSky Membership Passの最後のセール販売が終了し、現在はOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで取引されています。OpenSeaでは、いくつかのSky Membership Passが流通しているものの、執筆時点(2023年9月14日)における販売実績はゼロです。
GEMFOREXは、サービスを2023年5月31日時点で一時停止すると発表しました。これを受けて当サイトMyforexでは、当面の間、同ブローカーの関連サービスの推奨を控えさせていただきます。
2023年6月30日、「GEM Web3 Vision」というWeb3団体が「Sky Web3 Vision」に名称を変更しました。Sky Web3 Visionに名称を変更した現在も、プロジェクトの目的は変わっておらず、NFTや分散型取引所(DEX)の提供など、分散型金融(DeFi)を中心とするさまざまなサービスのリリースを目指しています。
画像引用:Sky Web3 Vision
分散型金融(DeFi)とは、銀行や仮想通貨(暗号資産)取引所などの金融サービスの分野でブロックチェーンを活用した、分散型金融と呼ばれる金融エコシステムです。
Sky Web3 Visionの旧名称である「GEM Web3 Vision」は、2023年8月にGalaxy DAO(ギャラクシーダオ)に買収された海外FX業者GEMFOREX(ゲムフォレックス)の支援を受けて設立されました。
GEM Web3 Visionは立ち上げ当初から、GEMFOREXの支援は受けているものの、独立した運営を行っており、GEMFOREXとは資本関係を持っていないとしていました。Sky Web3 Visionの公式Discordチャンネルによると、Sky Web3 Visionも同様にGalaxy DAOと一切関係のないことが再度強調されています。
事業を引き継いだGalaxy DAOは、独自のトークンで未出金になっている資金を返還する方針を示していますが、執筆時点(2023年9月14日)では未だに返還されていません。Sky Web3 Visionは独立した運営を行っておりGalaxy DAOとは資本関係を持っていないとしているので、Sky Web3 Visionの計画に影響はないようです。
Sky Web3 Visionのプロジェクトは、大きく3段階で進められる予定です。
最初の段階は、Skyヘッジファンドの設立とメンバーシップパスの発行です。
Skyヘッジファンドとは、Sky Web3 Visionが生み出した収益の管理・運用を行う組織、メンバーシップパスとはSky Membership Passのことです。
Skyヘッジファンドが出した利益は、Sky Membership Passの購入者や保有者に分配される仕組みであり、ユーザーのエコシステム参加を促しています。
第2段階目は、SKY STOCKSの立ち上げです。SKY STOCKSは分散型取引所(DEX)であり、取引や資産の預け入れを可能にします。
SKY STOCKSでは、ポリゴンチェーン上の独自仮想通貨のSKYトークン(SKY)が活用される予定です。例えば、SKYトークンをロック状態にするとガバナンスへ参加するための投票で活用できるveSKYが得られます。
分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーンを活用することで、中央管理者が不在でも仮想通貨(暗号資産)の取引を行うことができる取引所のことです。
DeFi(分散型金融)の一種です。
また、SKY STOCKSはSKY Membership Passの購入者や保有者に特典を付与する役割も担います。
将来的には独自ステーブルコインが発行され、さまざまなサービスの実装を目指すとされています。
ステーブルコインを発行するのはSky Dollarであり、ステーブルコインの名前はSkyUSDです。
ステーブルコインとは、価格の安定性を確保するため、特定の資産と価値が連動するように設計された仮想通貨(暗号資産)のことです。ステーブルコインの中で時価総額が最も大きいのは、米ドルに連動するUSTD(テザー)です。USTDは、1USTDが1米ドルの価値にほぼ固定されていますが、市場での需給関係の変化により乖離が発生する場合もあります。
Sky Membership Pass(スカイメンバーシップパス)は、Sky Web3 Visionが発行するパスカードです。物理的なカードではなくNFTであり、その発行枚数の上限は5,000枚となっています。
NFT(Non Fungible Token)とは、非代替性トークンのことで、ブロックチェーン上で発行されるトークンの一種です。デジタルデータやデジタルアートなど、固有の価値を持っていて、別のもので代替できない性質のものを指します。
Sky Membership Passを購入・保有すると、GEMFOREXの支援で設立されたWeb3団体「Sky Web3 Vision」より、さまざまな特典が提供される予定です。
またNFTのSky Membership Passには、レアリティ設定があります。
レアリティによって、発行数と報酬分配率も変化します。
レアリティ | 発行数 | 報酬分配率 |
シルバー | 4,750枚(95%) | 1倍 |
ゴールド | 200枚(4%) | 1倍 |
プラチナ | 50枚(1%) | 1倍 |
シルバー
発行数 | 4,750枚(95%) |
---|---|
報酬分配率 | 1倍 |
ゴールド
発行数 | 200枚(4%) |
---|---|
報酬分配率 | 1倍 |
プラチナ
発行数 | 50枚(1%) |
---|---|
報酬分配率 | 1倍 |
プラチナ、ゴールド、シルバーで報酬分配率が一律となっていますが、サービスリリース時に配布されるトークン量に対して、レアリティボーナスが設けられる予定です。また購入したSky Membership Passのレアリティは、販売終了後に確認できるようになります。
Sky Web3 Visionが発表している現時点でのSky Membership Pass(スカイメンバーシップパス)の特典をご紹介します。
特典は初回購入者向けと保有者向けに分かれています。
Sky Web3 Visionが開発中のSKY STOCKSというサービスで活用されるトークン「SKY COIN」が、エアドロップで付与される予定です。特典のエアドロップでは、合計900万枚のトークンが配布されます。
エアドロップとは、仮想通貨(暗号資産)を開発した事業者等が、無料でその仮想通貨を配布することを指します。英語の「air drop」は空中投下という意味を持ち、それが転じて「仮想通貨の無料配布」という意味で用いられます。
分配されるトークンは、GEM Membership Passの発行枚数によって変化します。900万枚をGEM Membership Passの発行数で除算して、パス1枚あたりのトークンの分配数が決まります。
例えば、パスが5000枚全て売れた場合、パスカード1枚あたり受け取れるGEMCは、1800枚(900万枚÷5000枚)となります。
Sky Membership PassをSKY STOCKSに預けると、パスの売買時に発生する手数料を配当(4%)として受け取れます。また、SKY STOCKS全体で得た収益の一部も配当として受け取れるとされています。
Sky Membership Pass(スカイメンバーシップパス)のこれまでの販売状況をまとめました。
2023年5月22日から1週間、GEMFOREXユーザー限定でGEM Membership Pass(Sky Membership Pass)が抽選販売されました。
抽選申込受付 | 2023年5月22日午前10時~5月29日午前10時 |
---|---|
当選結果発表 | 2023年6月5日午前10時 |
販売枚数 | 5,000枚 |
申込上限 | 1アカウントにつき10枚 |
販売価格 | 500ドル/枚 |
2023年6月5日の当選発表では、GEMFOREX公式ページにて申し込みされた抽選が販売枚数上限である5,000枚以内に収まったため、全口当選である旨が発表されました。Sky Web3 Visionのディスコードチャンネルによると、1000枚以上のGEM Membership Passが売れたようです。
2023年9月1日から1週間、一般ユーザーにむけてSky Membership Passが販売されました。
抽選申込受付 | 2023年9月1日午後9時~9月7日午後9時 |
---|---|
販売枚数 | 4,000枚 |
申込上限 | 1アカウントにつき10枚 |
販売価格 | 1,000MATIC(580ドル)/枚/枚 |
2023年9月の販売枚数は、前回の残りである4,000枚となっています。また事前予告では、販売価格は前回と同様500ドルと予定されていたものの、1,000MATIC(580ドル)に変更されました。
ポリゴン/マティック(MATIC)とは、イーサリアムのサイドチェーンとして利用される「ポリゴン」におけるユーティリティトークンです。
2023年9月14日において、Sky Membership PassはNFTの売買ができる「OpenSea」上で流通しています。しかし最低価格は360MATIC(約210ドル)であり、販売実績はありません。
画像引用:OpenSea
9月18日時点では、最低価格が80MATIC(約45ドル)まで下落しており、需要はあまり高くないと考えられるでしょう。
なお公式ページでは、5,000のうち0個がミント(発行)されたといったような記載が見られますが、サポートより「この0はミント可能なNFTの数を表していると考えられる」といった旨の回答を得ています。
画像引用:Sky Web3 Vision
ミント(Mint)とは、日本語で「鋳造」という意味を表します。NFTをミントすることは、新たにNFTを発行することを指します。
Sky Membership Passの販売は終了しましたが、Opensea(オープンシー)などのNFTマーケットプレイスで売買が可能です。NFTの取引には、メタマスクなどのウォレットが必要となるので、事前に用意しておきましょう。
メタマスクの作成は以下のリンクからできます。
上記ページからはブラウザ拡張機能版とiOSアプリ版、Androidアプリ版のダウンロードができますが、好きなものを選んで問題ありません。
メタマスクのより細かな設定方法は、Sky Web3 Visionが解説しています。
Sky Membership Pass(スカイメンバーシップパス)の一般販売は、2023年9月7日に終了しています。しかしOpenSeaでは購入ができ、保有することで保有者向け特典を受け取ることができます。
ただしGalaxy DAO(ギャラクシーダオ)による出金対応が未だに行われていないので、それに関連するリスクには注意しなければなりません。
実際に、OpenSeaでの販売実績がないことからも、Galaxy DAOに関するリスクを警戒している人が多くいると考えられます。今後SKY STOCKSの立ち上げやSkyUSDの発行なども予定しているので、出金遅延問題と合わせて定期的に情報をチェックするとよいでしょう。
作成日
:2023.09.19
最終更新
:2023.09.21
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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