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Trust Walletのステーキングのやり方!利率やリスクも解説

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update 2024.06.16 19:56
Trust Walletのステーキングのやり方!利率やリスクも解説

update 2024.06.16 19:56

スマートフォン版のTrust Wallet(トラストウォレット)を利用すれば、外部サイトにアクセスすることなくステーキングできます。ステーキング解除などの操作も、Trust Wallet のアプリ内で完結するので手軽です。

Trust Walletはユーザー自身が管理するウォレットですので、そのサービスを利用するには一定程度の知識が求められます。しかし、手軽に利用できるTrust Walletのステーキング機能は、分散型ウォレットで資産運用したい人にとっては魅力的でしょう。

本記事では、そんなTrust Walletのステーキングの仕組みややり方を紹介します。

caution Trust Walletの脆弱性をNISTが調査?

2024年2月15日、米国のセキュリティ機関であるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)が、iOS版Trust Walletが脆弱性を持つ可能性があるとして、調査をしているとの報道がされています。報道によると、この脆弱性により攻撃者はウォレットのシードフレーズを特定し、資金を盗むことができるとしています。

一方、Trust Walletは公式ブログにて、2018年に脆弱性は修正済みであり、ユーザーの資金は安全であると説明しています。また、米国NISTからの調査も受けていないとしています。

現在は様々な情報が錯綜している状況です。もう少し情報が明るみになるまで、Trust Walletの使用を控えたり、ウォレットにある資金を出金しておく方がよいのかもしれません。

Trust Walletのステーキングの仕組み

多くの場合、ステーキングしたいユーザーは「バリデータ」に仮想通貨(暗号資産)を預けることになります。バリデータはブロックチェーンのデータを検証・承認することで報酬を得ており、自身にトークンを預けてくれたユーザーに、その一部を分配します。

このようにして、ユーザーはバリデータから報酬を受け取ります。

ステーキングの仕組み

Trust Wallet(トラストウォレット)は、ユーザーと各ブロックチェーンのバリデータを仲介しています。そのため、Trust Walletのアプリ内でユーザーはステーキングを行えます。外部サイトにアクセスする必要はありません。

なお、Trust Walletは仲介手数料を請求していませんので、ステーキングをTrust Wallet経由で行っても、各サービスの公式ページから行ってもコストは変わりません。いずれの場合も発生するコストは、預け入れ時や解除時に発生する「ガス代」、バリデータに支払う手数料となります。

point スマートフォンアプリでのみ使える

当記事執筆時点(2023年2月9日)、Trust Walletのステーキングはスマートフォンアプリ版でのみ利用できます。ブラウザ拡張機能版では利用できません。

ステーキング可能な銘柄と利率

2023年2月9日現在、Trust Walletアプリ内で確認できた対応銘柄は以下の10種類です。

銘柄
(時価総額ランキング)
報酬の利率(APR)(*1)
BNB(4位) 5.71%
SOL(11位) 6.5%
DOT(12位) 15.39%
TRX(15位) 5.06%
ATOM(19位) 21.5%
XTZ(51位) 5.64%
LUNC(52位) 15%
OSMO(80位) 23.08%
KAVA(102位) 21.83%
EVMOS(2853位) 98.41%

(*1)上記のAPRは、Trust Walletのステーキング銘柄一覧ページで確認できたものです。預ける銘柄が同じでも、バリデータによってAPRが変わる可能性もあります。

ウォレット内でのステーキングは、MetaMask(メタマスク)でも可能です。銘柄が異なるため単純に比較はできませんが、メタマスクが対応している銘柄はETHのみですので、対応銘柄数という点では、10銘柄に対応しているTrust Walletのほうが優れています。

上記の表を見ると、APRが100%に近いものもあります。しかしAPRが高くても、価格下落により、最終的には恩恵を受けられない可能性もあります。マイナーな銘柄ほど価格急落のリスクが高いため、注意が必要です。

また、発行数量が増え続ける仕組みの仮想通貨もあります。仮想通貨価格は需要と供給の関係にも影響されるため、そういった仕組みのトークンは下落リスクが高まりやすくなります。

したがって、預ける銘柄や預ける数量を決める際は、報酬の高さだけではなく、トークンの仕組みや将来性も考慮する必要があります。

Trust Walletでのステーキングのやり方

BNBのステーキングを例として、Trust Wallet(トラストウォレット)でステーキングする方法を解説します。

ステーキングを始める方法

Trust Walletでステーキングする手順は、大まかには以下の通りです。

  1. 預けたい銘柄を選択
  2. 「ステーク」アイコンをタップ
  3. 預ける数量やバリデータを設定
  4. ガス代を払い、処理を実行

手順1

Trust Walletアプリを開き、ステーキングしたい銘柄をタップします。

トラストウォレットのホーム画面
point BNB Beacon ChainのBNBを用意

BNBをステーキングするには、BNB Beacon Chain上のBNBが必要になります。BNB Smart Chain上のBNBではステーキングできませんのでご注意ください。

なお、Trust Walletのスワップ機能を使えば、BNBを含むさまざまなトークンを交換できます。

手順2

選んだ銘柄の保有数量の下にある「ステーク」アイコンをタップします。

トラストウォレットの銘柄画面

手順3

ステーキングの最小金額やAPR(年換算利率)などのステーキング条件を確認し、「ステーク」行をタップします。

トラストウォレットのステーキング条件画面
caution 日本語表示が誤っている可能性

上記画像では「ロック期間」という項目が「日」となっておりますが、英語表記にしたところ「7days」と表示されました。Trust Wallet内の表記がおかしいと感じた際は、言語を英語に設定してみると、解決するかもしれません。

手順4

ステーキング数量の入力とバリデータ選択を行い、画面右上の「続ける」をタップします。デフォルトで入力されているバリデータに預けるなら、バリデータ選択は不要です。

自分でバリデータを選びたい場合は、「BNB validator list」などと検索し、預け入れ数量や報酬額、バリデータへの手数料額などを確認した上で選ぶと良いでしょう。

トラストウォレットのステーキング数量設定画面

手順5

確認画面でステーキング条件が問題ないかを確認します。問題がなければ「承認」をタップします。

トラストウォレットのステーキング承認画面

手順6

「承認」のタップ後、パスコード入力もしくは指紋照合による認証を求められます。その認証手続きを終えれば、預け入れ手続きは完了です。

報酬を獲得する方法

報酬の受け取り方は預けた銘柄によって異なりますが、BNBをステーキングした場合の報酬は、毎日自動的に残高に追加されます。つまり、受け取り手続きは不要です。

日々の獲得報酬額を確認するには、Telegram(テレグラム)に「BSC Staking Bot」というアカウントを追加します。さらに「/add ステーキング時に使ったウォレットアドレス」というコマンドを送ると、以下の画像のように報酬額を日次で教えてくれます。

テレグラムでBNBのステーキング報酬を確認

なお、BSC Staking Botは以下のリンクから追加可能です。

BSC Staking Botを追加 link

預けた銘柄によっては、ステーキング解除手順の途中に「報酬受け取り」ボタンが表示される可能性もあります。報酬が自動的に追加されない場合は、「報酬受け取り」ボタンが表示されるかを確かめてみてください。

また、Trust Walletに直接問い合わせることも有効です。Trust Walletへの問い合わせは以下のページから行えます。

問い合わせページにアクセス link

Myforex編集部から日本語と英語で問い合わせをしてみたところ、どちらも1日以内で回答が届きました。ただし、日本語での質問への返答はズレたものであったため、機械翻訳を使うなどして英語で質問するほうが良いと思われます。

ステーキングを解除する方法

Trust Walletのステーキングを解除する手順は以下の通りです。

  1. 預け入れを解除したい銘柄を選択
  2. 「ステーク」アイコンをタップ
  3. 解除する数量などを設定
  4. ガス代を払い、処理を実行

手順1

Trust Walletアプリを開き、ステーキングを解除したい銘柄をタップします。

トラストウォレットのホーム画面

手順2

選んだ銘柄の保有数量の下にある「ステーク」アイコンをタップします。

トラストウォレットの銘柄画面

手順3

ステーキング条件画面で「ステークを解除する」をタップします。

トラストウォレットのステーキング条件画面

なお「再委任」とは、預け入れているトークンを別のバリデーターに預ける行為を指します。

手順4

解除するステーキングの数量を入力し、画面右上の「続ける」をタップします。

トラストウォレットのステーキング解除画面

手順5

ステーキング解除の条件に問題がないかを確認します。問題がなければ「承認」をタップします。

トラストウォレットのステーキング解除承認画面

手順6

「承認」のタップ後、パスコードを入力もしくは指紋照合による認証を求められます。その認証を済ませれば、ステーキング解除の手続きは完了です。

Trust Walletとは

Trust Wallet(トラストウォレット)は、大手取引所のBinance(バイナンス)が手がける分散型ウォレットです。65以上のブロックチェーンや450万以上のアセット(資産)に対応しています。

「使いやすい」といった口コミが見られ、人気のあるアプリです。

もともとTrust Walletはスマートフォンアプリでのみ利用可能でしたが、2022年11月からはブラウザ拡張機能でも利用できるようになりました。PCからも使えるようになり、利便性が向上しました。

Trust Walletで手軽にステーキング

Trust Wallet(トラストウォレット)のステーキング機能を使えば、手軽に仮想通貨(暗号資産)を稼げます。分散型ウォレットを使ったステーキングに興味がある人は、利用を検討してみて良いでしょう。

Trust Walletでは仮想通貨・NFTの送受信、仮想通貨の購入、スワップなども可能です。ステーキングで利用するなら、メインのウォレットとして使ってみても良いかもしれません。


Date

作成日

2023.02.13

Update

最終更新

2024.06.16

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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