作成日
:2023.02.13
2024.06.16 19:56
スマートフォン版のTrust Wallet(トラストウォレット)を利用すれば、外部サイトにアクセスすることなくステーキングできます。ステーキング解除などの操作も、Trust Wallet のアプリ内で完結するので手軽です。
Trust Walletはユーザー自身が管理するウォレットですので、そのサービスを利用するには一定程度の知識が求められます。しかし、手軽に利用できるTrust Walletのステーキング機能は、分散型ウォレットで資産運用したい人にとっては魅力的でしょう。
本記事では、そんなTrust Walletのステーキングの仕組みややり方を紹介します。
2024年2月15日、米国のセキュリティ機関であるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)が、iOS版Trust Walletが脆弱性を持つ可能性があるとして、調査をしているとの報道がされています。報道によると、この脆弱性により攻撃者はウォレットのシードフレーズを特定し、資金を盗むことができるとしています。
一方、Trust Walletは公式ブログにて、2018年に脆弱性は修正済みであり、ユーザーの資金は安全であると説明しています。また、米国NISTからの調査も受けていないとしています。
現在は様々な情報が錯綜している状況です。もう少し情報が明るみになるまで、Trust Walletの使用を控えたり、ウォレットにある資金を出金しておく方がよいのかもしれません。
多くの場合、ステーキングしたいユーザーは「バリデータ」に仮想通貨(暗号資産)を預けることになります。バリデータはブロックチェーンのデータを検証・承認することで報酬を得ており、自身にトークンを預けてくれたユーザーに、その一部を分配します。
このようにして、ユーザーはバリデータから報酬を受け取ります。
Trust Wallet(トラストウォレット)は、ユーザーと各ブロックチェーンのバリデータを仲介しています。そのため、Trust Walletのアプリ内でユーザーはステーキングを行えます。外部サイトにアクセスする必要はありません。
なお、Trust Walletは仲介手数料を請求していませんので、ステーキングをTrust Wallet経由で行っても、各サービスの公式ページから行ってもコストは変わりません。いずれの場合も発生するコストは、預け入れ時や解除時に発生する「ガス代」、バリデータに支払う手数料となります。
当記事執筆時点(2023年2月9日)、Trust Walletのステーキングはスマートフォンアプリ版でのみ利用できます。ブラウザ拡張機能版では利用できません。
2023年2月9日現在、Trust Walletアプリ内で確認できた対応銘柄は以下の10種類です。
銘柄 (時価総額ランキング) |
報酬の利率(APR)(*1) |
---|---|
BNB(4位) | 5.71% |
SOL(11位) | 6.5% |
DOT(12位) | 15.39% |
TRX(15位) | 5.06% |
ATOM(19位) | 21.5% |
XTZ(51位) | 5.64% |
LUNC(52位) | 15% |
OSMO(80位) | 23.08% |
KAVA(102位) | 21.83% |
EVMOS(2853位) | 98.41% |
(*1)上記のAPRは、Trust Walletのステーキング銘柄一覧ページで確認できたものです。預ける銘柄が同じでも、バリデータによってAPRが変わる可能性もあります。
ウォレット内でのステーキングは、MetaMask(メタマスク)でも可能です。銘柄が異なるため単純に比較はできませんが、メタマスクが対応している銘柄はETHのみですので、対応銘柄数という点では、10銘柄に対応しているTrust Walletのほうが優れています。
上記の表を見ると、APRが100%に近いものもあります。しかしAPRが高くても、価格下落により、最終的には恩恵を受けられない可能性もあります。マイナーな銘柄ほど価格急落のリスクが高いため、注意が必要です。
また、発行数量が増え続ける仕組みの仮想通貨もあります。仮想通貨価格は需要と供給の関係にも影響されるため、そういった仕組みのトークンは下落リスクが高まりやすくなります。
したがって、預ける銘柄や預ける数量を決める際は、報酬の高さだけではなく、トークンの仕組みや将来性も考慮する必要があります。
BNBのステーキングを例として、Trust Wallet(トラストウォレット)でステーキングする方法を解説します。
Trust Walletでステーキングする手順は、大まかには以下の通りです。
Trust Walletアプリを開き、ステーキングしたい銘柄をタップします。
BNBをステーキングするには、BNB Beacon Chain上のBNBが必要になります。BNB Smart Chain上のBNBではステーキングできませんのでご注意ください。
なお、Trust Walletのスワップ機能を使えば、BNBを含むさまざまなトークンを交換できます。
選んだ銘柄の保有数量の下にある「ステーク」アイコンをタップします。
ステーキングの最小金額やAPR(年換算利率)などのステーキング条件を確認し、「ステーク」行をタップします。
上記画像では「ロック期間」という項目が「日」となっておりますが、英語表記にしたところ「7days」と表示されました。Trust Wallet内の表記がおかしいと感じた際は、言語を英語に設定してみると、解決するかもしれません。
ステーキング数量の入力とバリデータ選択を行い、画面右上の「続ける」をタップします。デフォルトで入力されているバリデータに預けるなら、バリデータ選択は不要です。
自分でバリデータを選びたい場合は、「BNB validator list」などと検索し、預け入れ数量や報酬額、バリデータへの手数料額などを確認した上で選ぶと良いでしょう。
確認画面でステーキング条件が問題ないかを確認します。問題がなければ「承認」をタップします。
「承認」のタップ後、パスコード入力もしくは指紋照合による認証を求められます。その認証手続きを終えれば、預け入れ手続きは完了です。
報酬の受け取り方は預けた銘柄によって異なりますが、BNBをステーキングした場合の報酬は、毎日自動的に残高に追加されます。つまり、受け取り手続きは不要です。
日々の獲得報酬額を確認するには、Telegram(テレグラム)に「BSC Staking Bot」というアカウントを追加します。さらに「/add ステーキング時に使ったウォレットアドレス」というコマンドを送ると、以下の画像のように報酬額を日次で教えてくれます。
なお、BSC Staking Botは以下のリンクから追加可能です。
預けた銘柄によっては、ステーキング解除手順の途中に「報酬受け取り」ボタンが表示される可能性もあります。報酬が自動的に追加されない場合は、「報酬受け取り」ボタンが表示されるかを確かめてみてください。
また、Trust Walletに直接問い合わせることも有効です。Trust Walletへの問い合わせは以下のページから行えます。
Myforex編集部から日本語と英語で問い合わせをしてみたところ、どちらも1日以内で回答が届きました。ただし、日本語での質問への返答はズレたものであったため、機械翻訳を使うなどして英語で質問するほうが良いと思われます。
Trust Walletのステーキングを解除する手順は以下の通りです。
Trust Walletアプリを開き、ステーキングを解除したい銘柄をタップします。
選んだ銘柄の保有数量の下にある「ステーク」アイコンをタップします。
ステーキング条件画面で「ステークを解除する」をタップします。
なお「再委任」とは、預け入れているトークンを別のバリデーターに預ける行為を指します。
解除するステーキングの数量を入力し、画面右上の「続ける」をタップします。
ステーキング解除の条件に問題がないかを確認します。問題がなければ「承認」をタップします。
「承認」のタップ後、パスコードを入力もしくは指紋照合による認証を求められます。その認証を済ませれば、ステーキング解除の手続きは完了です。
Trust Wallet(トラストウォレット)は、大手取引所のBinance(バイナンス)が手がける分散型ウォレットです。65以上のブロックチェーンや450万以上のアセット(資産)に対応しています。
「使いやすい」といった口コミが見られ、人気のあるアプリです。
もともとTrust Walletはスマートフォンアプリでのみ利用可能でしたが、2022年11月からはブラウザ拡張機能でも利用できるようになりました。PCからも使えるようになり、利便性が向上しました。
Trust Wallet(トラストウォレット)のステーキング機能を使えば、手軽に仮想通貨(暗号資産)を稼げます。分散型ウォレットを使ったステーキングに興味がある人は、利用を検討してみて良いでしょう。
Trust Walletでは仮想通貨・NFTの送受信、仮想通貨の購入、スワップなども可能です。ステーキングで利用するなら、メインのウォレットとして使ってみても良いかもしれません。
作成日
:2023.02.13
最終更新
:2024.06.16
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説
2024.11.20 20:00
Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催
2024.11.20 19:30
スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~
2024.11.20 19:00
ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得
2024.11.15 20:00
ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は
2024.11.14 20:30
Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与
2024.11.14 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー