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スクウェア・エニックスが分散型ゲームの事業化へ!話題のメタバースやNFTに言及

スクウェア・エニックスが分散型ゲームの事業化へ!話題のメタバースやNFTに言及

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update 2022.01.14 11:28
スクウェア・エニックスが分散型ゲームの事業化へ!話題のメタバースやNFTに言及

update 2022.01.14 11:28

2022年1月1日、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの代表取締役社長である松田洋祐氏は、ブロックチェーンを基盤とする分散型ゲームを事業に取り込んでいく意向を年頭所感で示しました。[1]

スクウェア・エニックスは日本が誇る世界的なゲーム会社であるだけに、この年頭所感は注目を集めています。これまで、日本のゲーム会社としてはネクソンがビットコイン(BTC)を大量購入して仮想通貨(暗号資産)市場に参入する程度でしたが、本格的にブロックチェーンゲームに取り組む大手企業としては初めてだといえるでしょう。

スクウェア・エニックスはメタバース関連のゲームも開発していることから、仮想通貨市場での活躍が期待されています。

メタバースやNFTなどに注目

今回、松田氏はFacebookが社名を「Meta」に変更したことなど、メタバースがバズワード(SNSなどインターネット上で流行する言葉)になった事実に触れ、2021年がメタバース元年になったと述べています。その上で松田氏は、2022年に抽象的な概念として扱われるメタバースが具体的な製品やサービスとなって登場すると予想し、スクウェア・エニックスの事業にも大きな影響を及ぼす可能性があると言及しました。

point メタバースとは

メタバースとは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間を指します。仮想通貨市場では主にブロックチェーンゲームとして開発が進められており、メタバース関連銘柄と呼ばれる仮想通貨も数多く発行されています。

これに加えて、松田氏は「ブロックチェーン技術を活用したNFTの登場により、デジタル財の取引に関する流動性が大いに高まった結果、様々なデジタル財が高額で取引され、世界中で話題を呼びました」との見解を示し、NFTによる変化についても触れています。NFTに関して松田氏は、現在は投機的な側面が見られるものの、普及するにつれて適正な水準に収束してコンテンツの価値を反映する存在になると見通しています。

point NFTとは

NFTとは日本語で「非代替性トークン」と訳されます。現在、NFTは主にゲームアイテムやデジタルアートなどのコンテンツをトークン化する手段として利用され、売買可能なことから投資対象としても注目され始めています。

このような背景から、スクウェア・エニックスは、ブロックチェーンを基盤とする分散型ゲームの将来性を評価しており、事業化を進める方針であることを示しています。メタバースやNFTの要素を備えた「ディセントラランド」「ザ・サンドボックス」「アクシー・インフィニティ」などのブロックチェーンゲームが仮想通貨市場で流行していることを考慮すると、スクウェア・エニックスがこれらの技術に関心を示すことは当然の流れだといえるでしょう。

ちなみに、日本国内では、メタバース技術や関連サービスの普及に貢献することを目指す日本メタバース協会が立ち上げられるなど、業界の動きをバックアップする体制も整いつつあり、今後はスクウェア・エニックスに続く企業も現れるかもしれません。

トークンエコノミーの成長が鍵

メタバースやNFTの他、スクウェア・エニックスは、トークンエコノミーがゲームの在り方を変える可能性があるとの考えを示しました。松田氏によると、従来のゲームはクリエーターが完成品としてユーザーに提供する一方通行の流れであるのに対し、ブロックチェーンゲームはより自律的に拡大していく可能性があるということです。

なお、トークンエコノミーとは仮想通貨などによって成立する新しい経済圏を指します。ゲーム分野では、GameFiとしてトークンエコノミーが実現しており、ゲーム内アイテムの売買や土地の所有に由来する権利収入などからユーザーに報酬が付与されるようになっています。

point GameFiとは

Game(ゲーム)とFinance(ファイナンス)を掛け合わせた言葉で、明確な定義はありませんが、主にPlay-to-Earn(遊びながら稼ぐ)の要素を取り入れたゲームを指します。その他の特徴として、GameFiはNFTと親密な関係にあることが多く、ゲーム内アイテムなどを資産として活用可能です。これらのNFTはマーケットプレイスで取引可能となっているので、売却して現金化することもできます。

この流れに関して松田氏は、トークンエコノミーの拡大でユーザーに明確な報酬が提示されることが明らかになり、クリエーターやユーザーを含めたゲーム業界の発展につながるとの考えを示しています。具体的に松田氏は、ブロックチェーンゲームが楽しむことを目的とした「Play-to-Have Fun(遊んで楽しむ)」のユーザーから、GameFiへの関心を示す「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」、更にコンテンツの創作に助力する「Play-to-Contribute(遊んで貢献する)」などの動機を持つ多様なユーザーに訴求できる可能性を秘めていることを示唆しています。

実際に2021年に大ヒットしたブロックチェーンゲームの「ディセントラランド」では、「マナ(MANA)」と呼ばれる独自仮想通貨やNFTマーケットプレイス(NFTを取引する市場)を軸にトークンエコノミーが発展しており、メタバース内でユーザーによる都市開発が活発に進められています。ディセントラランドにおける都市開発の計画は、実質的にガバナンストークン(トークン保有者によるプロジェクト運営を可能にする仮想通貨)となるマナを保有するトークンホルダーが決定することとなっており、その本質は従来のゲームとは大きく異なります。

ディセントラランドのプラットフォーム画像

画像引用:ディセントラランド

このように、ディセントラランドを始め近年台頭してきたブロックチェーンゲームは、トークンエコノミーを採用して、「Play-to-Have Fun」「Play-to-Earn」「Play-to-Contribute」のユーザー層をうまく取り込むことに成功しています。スクウェア・エニックスがどのような方法で分散型ゲームの事業化を目指すのかは明らかではありませんが、松田氏はスクウェア・エニックスが独自仮想通貨を発行する可能性もあると語っています。

海外メディアでも反響

スクウェア・エニックスは、松田氏の年頭所感を英語版のウェブサイトにも掲載しました。従って、このスクウェア・エニックスの発表は、Twitter(ツイッター)などのSNSだけでなく海外メディアにも取り上げられています。これに対して仮想通貨ユーザーやゲームファンなどは熱心に感想を投稿しています。

例えば、テクノロジーに特化したメディアである「ars Technica」では、スクウェア・エニックスの人気タイトルである「ファイナル・ファンタジー」シリーズがNFTを統合する可能性に期待を寄せる声が上がっています。[2]

一方、中には「NFTが何かをあまり理解していない」、「NFTは詐欺だ」との否定的な意見も見受けられます。注目されている意見としては、「公平な目で見れば、スクウェア・エニックスの発表は、最近の流行にも目を向けているとの投資家へ向けたメッセージだ」などが挙げられます。

日本国内では、スクウェア・エニックスの新しい試みに期待する投稿が多く見受けられるだけに、海外での反応は意外なものだったかもしれません。しかし、スクウェア・エニックスは、世界的なタイトルを開発する企業であることから、今回の発表は大きな注目を集めているのです。

スクウェア・エニックスの動き

今回、松田氏はメタバースやNFTを新しいキーワードとして挙げていますが、既にスクウェア・エニックスは、これらの仮想通貨に関連する技術を導入したゲームを開発しています。

スクウェア・エニックスが開発するファイナル・ファンタジーシリーズのひとつである「ファイナル・ファンタジー14」は、広大な世界で他のプレイヤーと交流しながら冒険をするオンラインのロールプレイングゲームで、メタバースの要素を兼ね備えています。例えば、ファイナル・ファンタジー14の世界では、自分だけの家を立てたり、自分の分身となるキャラクターであるアバターのファッションを楽しんだり、ゲーム内のアトラクションを利用したりすることができます。

ファイナル・ファンタジー14の画像

画像引用:スクウェア・エニックス

ファイナル・ファンタジー14は、通常のゲームよりもコミュニティの形成に重きを置いており、様々な機能を拡充させています。ファイナル・ファンタジー14は松田氏が言う所の「中央集権型のゲーム」となっており、ブロックチェーンゲームほどの自由度や自立性はありませんが、メタバース技術を導入したゲームの先駆けとなっていることは間違いありません。

その他、スクウェア・エニックスは、2021年10月に実証実験としてNFTデジタルシールゲームの「資産性ミリオンアーサー」をリリースしています。スクウェア・エニックスは、イーサリアム(ETH)が流行した2018年頃から「クリプ豚」や「My Crypto Heroes」などのブロックチェーンゲームに関心を持っており、本腰を入れて同ゲームの開発に注力し始めました。

資産性ミリオンアーサーは、他のNFTゲームと同じく、デジタルシールのキャラクターをNFTとして発行しています。その売れ行きは好調で、「ミリオンプレス」と呼ばれる1枚500円全10種類のデジタルシールは全て完売しています。

資産性ミリオンアーサーのデジタルシール画像

画像引用:資産性ミリオンアーサー

これら以外にも、スクウェア・エニックスは、前述したブロックチェーンゲーム「ザ・サンドボックス」による総額200万ドルの資金調達ラウンドに参加しています。スクウェア・エニクスは松田氏が宣言した通りに、ブロックチェーンゲームの本格的な事業化に向かっている様子がうかがえます。これは、日本の仮想通貨投資家やユーザーにとって朗報だといえるでしょう。

新分野ゲームの火付け役となるか

ブロックチェーンゲームの流行は、世界のゲーム業界に衝撃を与えました。米大手ゲーム会社のユービーアイソフトやエレクトロニック・アーツなどもNFTやブロックチェーンなどの技術に関心を示しています。特にエレクトロニック・アーツCEOを務めるアンドリュー・ウィルソン氏は、NFTとPlay-to-Earnがゲームの未来だと語っています。

日本でもブロックチェーンゲームが登場し始めていますが、大手ゲーム会社が積極的に参入してきているわけではありません。スクウェア・エニックスがファイナル・ファンタジーシリーズなどのメジャータイトルをひっさげて仮想通貨市場に参入すれば、ブロックチェーンゲームの普及を牽引することとなるでしょう。

2022年も、仮想通貨市場におけるゲーム関連銘柄は見逃せない存在となりそうです。


Date

作成日

 : 2022.01.10

Update

最終更新

 : 2022.01.14

著者情報

Zero(ゼロ) | Zero

金融ライター

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Zero

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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