Select Language

Facebookが「メタ」に社名変更!仮想通貨との関連は?

Facebookが「メタ」に社名変更!仮想通貨との関連は?

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.16 15:54
Facebookが「メタ」に社名変更!仮想通貨との関連は?

update 2023.03.16 15:54

2021年10月末、米大手SNSのFacebookが、メタバース分野に注力する方針を示した上で、社名を「メタ」に変更することを発表しました。[1]このことは世界的に話題となっており、日本でも各メディアが報道しています。

メタバースは仮想通貨市場でも注目の分野ですが、比較的新しい技術なのであまり聞き馴染みのない方も多いかもしれません。今回は、そんな方でもわかるようにメタバースの概要を説明して、仮想通貨との関係性や具体的な仮想通貨銘柄、その動向などを解説していきます。

仮想通貨市場でも注目のメタバースとは

そもそも、メタバースとはどのような技術で、どのように利用することができるのでしょうか。ここからは、メタバースの基本的な情報や仮想通貨市場との関係性を紹介していきます。

ゲーム業界で利用が拡大するメタバース

メタバースは、SF作家であるニール・スティーヴンスン氏の著作の中で登場した造語で、「メタ(超)」と「ユニバース(宇宙)」を合成したものだといわれています。メタバースはインターネット上に構築された三次元の仮想空間のことを指しますが、ゲーム業界を中心に利用が拡大している状況です。

以前からゲーム業界では、米マイクロソフト社が買収した「マインクラフト」や日本の任天堂が開発する「あつまれ どうぶつの森」など、数々のメタバース作品が人気となっていました。近年では、高性能なゲーム機やソニーのPlayStation VRを始めとするVR(バーチャル・リアリティ)ヘッドセットなどの登場で、メタバース関連のゲーム開発が活況になってきています。

メタバースの利用方法は多様ですが、これからは多くのユーザーがアバター(自分の分身となるキャラクター)として参加して、他のユーザーと仮想空間で交流することを目的にしたものが主流になると考えられています。このような流れから、Facebookも「Horizon Worlds」と呼ばれるメタバースを開発しているのです。

Horizon Worlds

ブロックチェーンが実現するメタバース

既存のメタバースは特定の企業が管理するサーバ(ネットワーク上で動作するコンピュータ)上に構築されていますが、ハッキングやネットワーク障害のリスクがあることが弱点だといわれています。このような課題を解決するために、最近では、特定の管理者を必要としない分散型のブロックチェーンを基礎とするメタバースが登場してきています。

中央集権型と分散型ネットワークの比較画像

中央集権型のシステムと比較して、分散型のブロックチェーンは、セキュリティ面でけでなく拡張性にも優れていることから、より安全で大規模なメタバースを構築することを可能にします。

メタバースで利用される仮想通貨

メタバースの中には課金要素を含んでいるものも多く、アバターの服やアクセサリー、その他のゲーム内アイテムを購入することが可能となっています。希少性の高いアイテムなどは金銭的な価値を持つこともあり、現金で取引されていましたが、最近ではその手段として仮想通貨が利用され始めています。

特にブロックチェーン上に構築されたメタバースでは、アイテムをNFT(非代替性トークン)として発行することも可能となっています。また、メタバースによっては、ゲーム内通貨に独自仮想通貨を採用している所もあります。ちなみに、多くの場合、NFTはマーケットプレイス(NFTを取引する市場)、独自仮想通貨は取引所を介して取引することが可能です。

ゲームプレイやイベントへの参加でNFTやその他仮想通貨を獲得できるメタバースも存在するので、興味がある方はこれを機会にメタバースの世界に触れてみるのも良いかもしれませんね。

point トークン化で取引可能に

現在、NFTはゲームアイテムやデジタルアートなどのコンテンツをトークン化して、ブロックチェーン上で取引可能にする手段として利用されています。これらのNFTはマーケットプレイスで取引可能なことから、投資対象としても注目され始めています。

メタバース関連の仮想通貨銘柄を紹介

仮想通貨市場では既に複数のメタバース関連プロジェクトが仮想通貨を発行しています。中には日本国内の取引所から取引できるものもありますが、ほとんどが海外取引所のみでの取り扱いとなっています。

ここからは、メタバース関連の仮想通貨に焦点を当てて、主要な銘柄を紹介していきます。

アクシー・インフィニティ

アクシー・インフィニティは、アクシーと呼ばれるモンスターを対戦や繁殖、育成、取引するブロックチェーンゲームです。アクシー・インフィニティはガバナンストークンの「アクシー・インフィニティ(AXS)」に加え、取引所で換金可能なゲーム内通貨として「スムーズ・ラブ・ポーション(SLP)」を発行しています。スムーズ・ラブ・ポーションはゲーム内での戦いに勝利したり、提示されるクエストをクリアすることで手に入れることができます。

point ガバナンストークンとは

ガバナンストークンとは、保有者が中心となって分散型のブロックチェーン関連プロジェクトを運用することを可能にする仮想通貨です。具体的にガバナンストークンの保有者は、機能開発の決定やプロジェクト方針の変更などに投票する権利が与えられます。

また、アクシー・インフィニティのモンスターであるアクシーやゲーム内のアイテムはNFTとして発行されており、OpenSeaを始めとする外部のマーケットプレイスで売買することができます。アクシー・インフィニティはお金を稼げるゲームとして注目されているので、これらの仮想通貨獲得を目指してプレイを始めるユーザーも増えてくるかもしれません。

マーケットプレイスで取引されるアクシー
マーケットプレイスで取引されるアクシー

アクシー・インフィニティ(AXS)は下記の取引所で現物取引が可能です。

binance bybit gate.io mexc

ディセントラランド

ディセントラランドは仮想通貨市場で最も勢いのあるメタバース関連プロジェクトといっても過言ではありません。ディセントラランドはイーサリアム(ETH)のブロックチェーンを基礎に構築されたメタバースであり、仮想空間内の土地や建物、アバターなどがNFTとして発行されていることが特徴的です。

また、ディセントラランドは、ユーザーがメタバース内で新たなNFTを発行したり、土地を開発して街などを作ることが醍醐味となっています。最近では、ディセントラランド内にカジノが開設されたことが話題となりました。その他、ディセントラランドではいくつもの開発計画が進められており、NFT市場でデジタル不動産ブームの火付け役になる可能性を秘めています。

これらの土地や建物、その他アイテムは、ディセントラランドで利用可能な「マナ(MANA)」と呼ばれる独自仮想通貨によって取引されています。マナはメタバースの人気によって需要が増加したり減少したりしますが、ディセントラランドに将来性を感じることができれば、同仮想通貨への投資を検討するのも良いかもしれませんね。

ディセントラランド

マナ(MANA)は、下記の取引所で現物取引が可能です。

binance bybit gate.io mexc

ザ・サンドボックス

ザ・サンドボックスはディセントラランドと同じく、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたメタバースです。プレイヤーは、自分の分身となるアバターを操作してゲームに参加するだけでなく、新しくゲームを作ったり、「ボクセルアート」と呼ばれる機能を駆使してデジタルアートを自作することができます。

ザ・サンドボックスは独自仮想通貨として「ザ・サンドボックス(SNAD)」を発行しています。この仮想通貨はNFTマーケットプレイスで利用可能となっており、メタバース内での土地の所有権やアイテムを売買することもできます。

現在、ザ・サンドボックスは日本国内の取引所での取り扱いはありません。しかし、日本の大手ゲーム会社であるスクウェア・エニックスなどから200万ドル以上の出資を受けるなど、ザ・サンドボックスは日本市場との関係性を強めているので、今後、日本に上陸する可能性もあるといえるでしょう。

ザ・サンドボックス

ザ・サンドボックス(SNAD)は下記の取引所で現物取引が可能です。

binance bybit gate.io mexc

エンジン

エンジンとは、ブロックチェーンゲームの開発プラットフォームです。エンジンは容易にブロックチェーンゲームを開発する環境を提供することを目的としており、第三者企業などの開発を募っています。既にエンジンは2,000以上のプロジェクトを抱えている状況です。

エンジンは「エンジンコイン(ENJ)」という名称の独自仮想通貨を発行しています。エンジンがメタバース開発企業のディビジョン・ネットワークと提携したことなどから、エンジンコインはメタバース関連の仮想通貨として認識されています。また、エンジンは冒頭で触れたマインクラフトをブロックチェーン上に移植した「エンジンクラフト」を軸に、関連機能やゲームを開発しており、メタバース分野での存在感を強めているのです。

エンジンクラフトのバナー

エンジンコインはNFTの売買に利用される基軸通貨で、日本国内でもコインチェックやGMOなどの取引所で取り扱われています。他のメタバース関連の仮想通貨と比較して、エンジンコインは日本国内で取引できるので、同分野に投資する手段としては最も簡単だといえますよね。

エンジンコイン(ENJ)は下記の取引所で現物取引が可能です。

binance gate.io mexc bingbon

Facebookの発表でメタバース関連の仮想通貨が急騰

今回、Facebookがメタバース分野に注力する意向を示したこともあり、仮想通貨市場ではメタバース関連銘柄に注目が集まっています。株式市場ではFacebookの株価を筆頭に、メタバース関連株の需要が高まり始めていますが、仮想通貨市場ではどのような動きが見られるのでしょうか。

ここからは、メタバース関連銘柄の仮想通貨の動向や将来性に関する情報を紹介していきます。

メタバース関連銘柄の時価総額が200億ドルを突破

Facebookの発表後、仮想通貨市場におけるメタバース関連銘柄の時価総額は急上昇し、遂に200億ドルの大台を突破しました。(2021年11月時点Coingeckoより)[2]

上記で紹介したアクシー・インフィニティやザ・サンドボックス、マナ、エンジンコインなどのメタバース主要銘柄も、これをきっかけに軒並み大幅な価格上昇を見せています。その中でもマナは、2021年10月末からの数日で価格を200%以上に伸ばしている状況です。

MANAとUSDの価格チャート

これに伴って、小規模なメタバース関連の仮想通貨も上昇を始めています。例えば、2620年の宇宙を舞台としたメタバースのイーサバース(ETVS)は、Facebook発表の直後に100%以上の上昇を記録しています。

メタバースはまだまだ成長する可能性を秘めているので、このブームに乗って、メタバース関連銘柄への投資に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

メタバース分野に企業の投資が流入

Facebookは約50億ドルをメタバース分野に投資することを発表しましたが、以前から同分野では、日本の大手ゲーム会社であるグリーが100億円規模の事業を計画するなど、企業の投資が流入し始めていました。

2021年11月初めにも、マイクロソフトが仮想空間内の会議室に集まることなどを可能にする「Mesh for Microsoft Teams」を来年中に提供すると発表しています。[3]マイクロソフトはこれが「メタバースへの入り口」だと説明しており、今後も継続的に同分野に投資する可能性があると言及しています。

このように、企業の投資が流入していることから、メタバース分野の開発活動はより活発になっていくと考えられているのです。

新しい成長分野として脚光を浴びるメタバース

今の所、メタバースはゲームでの利用が主となっていますが、今後は様々な用途で利用が拡大していく見通しです。仮想通貨市場でもメタバース関連の銘柄が盛り上がりを見せており、次なる成長分野としての認識が高まっています。

メタバース関連の仮想通貨は、ゲーム内で利用できるものも多いので、いきなり投資にまわるよりも、まずはお気に入りのゲームを見つけてみるのも手かもしれませんね。


Date

作成日

2021.11.09

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
New
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円超のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名には総額100万円の賞金が贈られ、上位入賞を逃した方にも抽選で賞金が当たります。参加には事前のエントリーが必要です。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00

仮想通貨SUI(スイ)に対応したウォレットの作り方|ウォレットの種類や機能も解説

Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。アプリを利用する際に必要となるのが、SUIウォレットです。主なSUIウォレットの種類や機能、作り方、SUIウォレットのリスクなどを解説します。
update2024.04.12 20:00

仮想通貨SAGAの将来性は?Web3開発者向けプラットフォームの評判や仕組みを解説

仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
update2024.04.11 20:00

Titan FXが上限額なしのGW無限キャッシュバックキャンペーンを開催!

Titan FX(タイタンエフエックス)が2024年4月22日から「GW無限キャッシュバック」キャンペーンを開催します。入金額と取引量の条件を満たしたユーザーが、期間内であれば条件を満たす度に何度でも、上限額なしで無制限にキャッシュバックを受け取れるという内容です。
update2024.04.05 21:00

Mantle Rewards Stationとは?MNTステーキングの仕組みやmShardsについて解説

Mantleが「Mantle Rewards Station」というキャンペーンを開催しました。ユーザーは仮想通貨MNTをステーキングすると、mShardsというレシートトークンを獲得でき、将来的に仮想通貨ENAと交換できます。
update2024.04.05 20:30

FXDDが春の22%入金ボーナスキャンペーンを延長

老舗の海外FX業者として知られるFXDDが、2024年4月1日より春の22%入金ボーナスキャンペーンを開催中です。キャンペーン期間中に入金すると22%のボーナスが付与されます。
update2024.04.05 20:15
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル