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BitDAOがIDO開始!SNSでも話題に

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update 2023.03.16 15:54
BitDAOがIDO開始!SNSでも話題に

update 2023.03.16 15:54

仮想通貨デリバティブの取引高が世界第6位を誇るBybitが支援する自立分散型組織(DAO)、「BitDAO」のIDO(新規DEX公開)が2021年8月16日に開始されました。

BitDAOは投資家の中でも話題性が高く、IDOが開始される前から、一般投資家が出資できるようになる時期や方法についてさまざまな噂が立っていました。

IDO開始後はSNSでも盛り上がりをみせています。購入時期によって特典や購入価格が変わるため、タイミングを見計らっている投資家も多くいました。

今回はBitDAOが実施したIDOについて詳しく掘り下げていきます。

BitDAOのIDOがスタート

「BitDAOがIDOを実施した」と聞いても、ピンとこない人もいるでしょう。BitDAOとは何か、またIDOとは何かについて、まず解説します。

BitDAOとは?

BitDAOは、分散型金融(DeFi)分野のプロジェクトを支援する自立分散型組織(DAO)です。PayPalの創始者であるピーター・ティール氏など、著名人からの出資を受けたことで有名になりました。

point DAOは参加者が意思決定する組織

DAOとは、主体となる特定の管理者を持たない分散型組織を指しており、意思決定などは参加者によって決定する新しい組織の形です。ハッキングで多額の資金が流出してしまったThe DAO事件以降、耳にする機会が少なくなっていましたが、BitDAOの設立によって再び注目を集めることになりました。

BitDAOが注目を集めているのは、日本でも知名度の高い仮想通貨取引所である「Bybit」がプロジェクトを主導し、継続的に支援していくことが発表されているからです。

BybitとBitDAO

BitDAOの仕組みは、有望なDeFiプロジェクトがあれば、BitDAOで集めた資金を使ってサポートをするシンプルなものです。サポートしたプロジェクトが発展すれば、BitDAOが所有している保有資産の価値も上がり、BitDAOが発行しているBITトークンの価値も必然的に上がることになります。

IDOとは?

IDO(新規DEX公開)とは、新しくできた仮想通貨が取引所に上場することで資金を集める、IEO(新規取引所公開)と同様の仕組みです。

仮想通貨プロジェクトの資金調達方法としては、以前は仮想通貨発行元に直接出資するICO(新規通貨公開)が主流でしたが、これではプロジェクトの信頼性が判断しづらく、詐欺も多発したため、仮想通貨取引所が上場させるかどうかの審査を行い、取引所経由で資金を集めるIEO(新規取引所公開)が数多く行われるようになりました。

IEOの仕組み

IDOは、このIEOと同じ仕組みですが、通常の仮想通貨取引所ではなく、分散型取引所(DEX)に上場することを指します。

point 分散型取引所はDeFiの一種

分散型取引所とは、ブロックチェーンを活用することで、中央管理者が不在でも仮想通貨の取引を行うことができる取引所のことです。DeFiの一種で、さまざまなDeFiサービスの中でも普及が進んでいるものです。通常の取引所と同様、仮想通貨の売買を行うことができますが、取引所のウォレットではなく自分が持っているウォレットを使用します。

既にGate.ioなどで上場開始

BitDAOのIDOでは、「BITトークン」を購入する形で出資を行います。購入するためのオークションはまだ実施中ですが、早くも仮想通貨取引所での取り扱いも始まっています。

8月17日午前5時より、仮想通貨取引所Gate.ioにてBITトークンの取引が開始されました。Gate.ioは8月1日から実装された取引システム「AMM」を、BITトークンの取引にも対応させると発表しています。AMMとは、マイナー通貨を含むほとんどの通貨に対してUniswapなどと同様の取引流動性と、低コストでの取引を実現させる中央集権型プラットフォームです。

Gate.ioの他にも、MEXCとCoinEXでは8月17日、BitMartでは8月19日よりBITトークンが上場を開始しました。CoinEXもGate.ioと同様に、BITトークンの取引にAMMを対応させるとのことです。

BitDAOのガバナンスに参加できる

BITトークンを保有していると、BitDAOのガバナンスに参加することができます。ここからは、IDOで購入できるBITトークンや販売形式について紹介します。

BITトークンホルダーの役割

IDOでは、BitDAOのガバナンストークンであるBITトークンが販売されます。

参照:ガバナンストークン

BitDAOは分散型の組織なので、組織の方針は参加者自身が決定します。そのため、BITトークンを持っている人(ホルダー)はBitDAOにおける投票権を獲得して、組織の意思決定に関与できます。

トークンホルダーが決定できる事項は下記の通りです。

  • 出資先
  • 出資額
  • 利益の分配

ガバナンスに関わることができるため、BitDAOの意思決定に関わりたい方もセール情報には要注目です。

ダッチオークション形式で開催

今回のBitDAOのIDOは「ダッチオークション形式」で開催されました。ダッチオークション形式とは、金融商品の販売を最高値からスタートして徐々に下げていき、最初に買い手がついた価格で売買を成立させるオークション方法です。

ダッチオークション方式

通常のオークションであれば買い手側の言い値を聞いていき、徐々に価格が釣り上がっていきます。しかし、ダッチオークション形式はその逆で、時間の経過とともに入札価格は下がっていきます。

BITトークンの入札価格は約2ドルからスタートしました。BITトークンを確実に入手したい人は、スタート直後に約2ドルの価格で購入しています。その後は価格が下がりますので、安くなれば買いたいという人が徐々に買っていきます。

セール終盤に入札した方が安く購入できる一方で、早期購入者への特典として無料でコインが追加付与される「エアドロップ」の対象とはならないため、購入のタイミングが難しいです。エアドロップでは、早期購入者の上位10%には購入分の40%が付与され、購入時期が遅くなるにつれて付与率が引き下がっていきます。

早い段階でIDOに参加した方がエアドロップの比率が高いため、セール開始を待っていた投資家も少なくありません。最大40%のエアドロップを受け取れるため、トークンセールの中でも競争率が高いものとなりました。

オークションはBybitではなく、MISOで開催

BitDAOは、分散型取引所のSushiSwapが立ち上げたIDOプラットフォーム「MISO」で開催されました。

SushiSwapのMISO

BitDAOはBybitから全面支援を受けており、セールもBybitで開催されると考えていた投資家も少なくありません。しかし、実際にはMISOで開催される結果になりました。

SushiSwapでは、イーサリアムプラットフォームを活用して作られたERC20系の仮想通貨はすべて上場できます。現在、SushiSwapは分散型取引所の中でも5位の取引高となっています。

SushiSwapが展開しているサービスは主に下記の通りです。

  • マルチチェーン
  • ステーキング
  • レンディング
  • IDOプラットフォーム
  • NFT

MISOは上記の中のIDOプラットフォームにあたります。MISOはメジャーなプラットフォームではありませんでしたが、BitDAOを通して話題性が上がりました。

SUSHIで購入可能、イーサリアムは早期終了

BitDAOのIDOは2021年8月16日の22時からスタートしました。BITトークンは当初合計2億BITが販売予定で、下記の仮想通貨で購入可能となっていました。

  • イーサリアム
  • SUSHI(SushiSwapのネイティブトークン)

2億BITトークンのうち、イーサリアム(ETH)で購入できるのが1.8億BIT、SUSHIで購入できるのが0.2億BITと設定されてます。しかし、IDOが開始してすぐにシステムの脆弱性が発覚したため、イーサリアムで購入可能なBITトークンのオークションは手動で終了されてしまいました。SUSHIはまだ購入可能です。

トラブルが発生する前に対応が行われたため、大きな問題とはなりませんでしたが、先行きにやや不安を持つ人もいたようです。

IDOに参加する方法

今回のセールによって、MISOを初めて利用するユーザーが多かったため、MISOを活用してセールへの参加に苦戦する人も少なくありません。MISOはBinanceBybitなどの一般的な仮想通貨取引所とは異なりますので、MetaMaskなどの個人ウォレットが必要です。

MISOを使ったセールへの参加方法は下記の順で行います。

  1. 個人ウォレットを用意して、セール参加に使用する仮想通貨を準備する(MetaMaskなど)
  2. MISOの公式サイトからウォレットを同期させる
  3. 参加するIDOを選択して、支払いする
  4. CLAIM(自分のウォレットに移行)する

BitDAOのセールに関しても、上記の手順で参加できます。今後もMISOなどのIDOプラットフォームを利用する可能性がある方は覚えておきましょう。

8月20日時点では、イーサリアムで取引したトークンはCLAIMできる状態になっており、SUSHIに関してはオークションが終わり次第、CLAIMが可能です。

BITの買い方

日本国内の取引所はBITを取り扱っていません。そのためBITを購入するなら、Bybit(バイビット)やGate.io(ゲート)などの海外取引所を利用することになります。

日本語対応の海外取引所における、BITの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

取引所 現物 デリバティブ
Binance(バイナンス) × ×
Bybit(バイビット)
Gate.io(ゲート)
CoinEX(コインイーエックス) ×
MEXC(メクシー)
BingX(ビンエックス) ×
Bitget(ビットゲット) × ×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
× ×
bybit gate.io mexc bingx

海外取引所は日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BitDAOの将来性

BitDAOの将来性に期待している投資家は少なくありません。BitDAOは価格の上昇が期待できる要素はいくつかあります。

まずBitDAOはBybitが提携しているため、Bybitでの上場が期待できます。IDOやIEOを実施して資金調達をした上で、プロジェクトが終わってしまう仮想通貨も少なくありません。いわゆる資金の持ち逃げです。この点、BitDAOはBybitと連携している仮想通貨であるため、プロジェクトが破綻する可能性は低いです。

続いて、BitDAOはBybitから年間で約10億ドルの投資を受ける見通しがあります。DeFi関連のプロジェクトの中では大規模な投資であり、BITトークンの値上がりが期待できます。また、DeFiプロジェクトが進行することで恩恵を受けられる投資家も少なくありません。DeFiの今後に期待している人が投資をしている背景もあります。

同時におさえておきたいのが、同様な位置付けをされているバイナンスコイン(BNB)の値動きです。バイナンスコインは仮想通貨取引所であるBinanceが発行しているガバナンストークンです。バイナンスコインは2021年8月現在、時価総額4位で約420ドルとなっています。

BitDAOの方が発行枚数が多いため、ここまでの伸びは見せないものの数倍になる確率は高いと考えられます。時価総額が上昇する期待は高いため、長期保有する仮想通貨としては有望と言えるでしょう。


Date

作成日

2021.08.23

Update

最終更新

2023.03.16

トレーダーF | Trader F

現役トレーダー兼ライター

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トレーダーF

会社員時代に10万円を元手にFXをはじめるが、カンに頼るトレードで退場。
テクニカル分析を学ぶがそれでも上手く行かない中、趣味でやっていた暗号資産の利益が増大。
戦いのメインをFXと暗号資産の2本(DeFiやNFT)にすることで、会社員から独立し現在は専業トレーダーとして活躍。

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