Select Language

バヌアツ、デジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入

  1. HOME
  2. マーケット情報・ナレッジベース
  3. 世界のFXニュース
  4. バヌアツ、デジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入

世界のFXニュース

バヌアツ、デジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.09.02 11:10
バヌアツ、デジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入

update 2021.09.02 11:10

バヌアツの金融ライセンスで各種デジタル資産関連サービスの提供が可能に

バヌアツは、金融ディーラーライセンス(Financial Dealers Licensing)【以下、FDLと称す】法を改正し、デジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入した。[1]

改正されたFDL法は、2021年7月22日に告示された。その中で、デジタル資産は権利や価値を表すと共に、ブロックチェーンなどの分散台帳技術(Distributed Ledger Technology, DLT)を基にして電子的に保存する無形の資産であると定義づけている。また、バヌアツ金融サービス委員会(Vanuatu Financial Services Commission, VFSC)が付与するFDLを保有する国内外の事業者は、デジタル資産関連の投資サービス提供やセカンダリーマーケット(流通市場)での取引、保管などを行えるようになった。デジタル資産は、仮想通貨(暗号資産)を含め、全ての投資商品やデリバティブに対応して用いることができるという。ライセンシー12社が加盟する自主規制機関であるバヌアツ金融市場協会(Financial Markets Association of Vanuatu, FMAV)の会長を務めるマーティン・セイント・ヒレアー氏は、デジタル資産関連の取引需要の爆発的な拡大に対応すべく、適切な規制フレームワークを待ち望んでいたバヌアツの金融ディーラーにとって、FDL法の改正は吉報であると言及している。

また、今回の法改正では金融犯罪に立ち向かうために投資家保護も強化されている。2019年にバヌアツはリテールブローカー向け新規制策を導入しているが、FDL法の下でデジタル資産を取引する企業の経営者は、1年の内で最低6ヶ月以上は同国に滞在するか、金融ライセンスを保有する経営者を雇い入れることが求められている。また、国内外の金融ディーラーはバヌアツで事務所を設立する必要があるという。ヒレアー氏は、FDL法の改正を通じ、金融市場での新たな成長機会の獲得と徹底した消費者保護という2つのポジティブな対策が講じられている他、金融犯罪に対してゼロ寛容な姿勢をとることでサステナブルな成長を期待できると言及している。

バヌアツは、仮想通貨を始めとするデジタル資産関連の規制スキーム整備及びサポート体制の構築を着実に進めている状況だ。今回のFDL法改正に関しては、分散台帳タスクフォース(Distributed Ledger Task Force, DLTF)とバヌアツ準備銀行(Reserve Bank of Vanuatu)【以下、RBVと称す】、バヌアツ商工会議所(Vanuatu Chamber of Commerce and Industry, VCCI)、バヌアツ金融情報部門(Vanuatu Financial Intelligence Unit, VFIU)などが協働したという。また、これらの組織はデジタル資産業界の更なる発展をサポートする新たな法律の作成に取り組んでおり、2021年後半に公表する見通しとなっている。加えて、2020年には非政府組織(Non-Governmental Organization, NGO)のOxfamが、サイクロン「ハロルド(Harold)」の影響を受けたバヌアツ住民を対象に、必需品の購入に利用できるデジタルトークンを付与するUnBlocked Cashプロジェクトを実施した。ブロックチェーンを基にしたデジタル通貨のベネフィットや安全性を示した同プロジェクトは、これまでデジタル資産を違法と見なしていたRBVよりサポートを受けている。

バヌアツはFDL法を改正してデジタル資産関連の新たな規制枠組みを導入することで、デジタル市場の更なる発展に繋がることに今後も期待したい。

release date 2021.08.02

出典元:

  1. Financial Markets Association of Vanuatu

    https://fma.vu/wp-content/uploads/2021/07/FDL-amendment.pdf

ニュースコメント

comment

信頼性を高めるバヌアツの金融ライセンス


バヌアツ当局が健全な金融市場の形成を図るべく、2019年の規制強化に続き、今回新たにデジタル資産関連の規制枠組みを導入したことで、オフショアライセンスの中でも同国の金融ライセンスの信頼性が高まっていると言える。このような中、2021年7月時点で、バヌアツのFDLを取得する企業は125社に上る。有力海外FXブローカーの中では、最狭水準のスプレッドと高い約定力を提供するTitan FX(タイタン FX)や、ベストFXブローカー賞を受賞したFBSグループ傘下にて、日本居住者向けにサービスを提供するMitsui Markets Ltd.などがVFSCの規制下にある。Titan FXに関しては、FMAVにも加盟している他、バヌアツのコミュニティとの共生に向け、バヌアツパラリンピック委員会(VPC)に寄付するなど、企業の社会的責任(CSR)活動にも積極的だ。Titan FXの仮想通貨関連の取り組みに目を転じると、直近でTitan FXは6種類の仮想通貨CFDを追加するなど、仮想通貨関連の商品ラインナップを拡充しており、相対的に優れたトレーディング環境を構築している。一方、FBS(エフビーエス)は現状、仮想通貨取引サービスを提供していない状況だ。バヌアツの仮想通貨規制スキームの整備が進む中、FDLを取得するこれらの海外FXブローカーが、更なる顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを打ち出すか今後も注目したい。


Date

作成日

 : 2021.08.02

Update

最終更新

 : 2021.09.02

著者情報

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arw
Peranakanka

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

関連記事

アクセスランキング

BITトークン、SushiSwapのファーミング報酬として配布

BitDAOは8月31日、同日から最大180日間に渡って、最大3,400万BITトークンが分散型取引所(DEX)SushiSwapのファーミング報酬に割り当てられると発表しました。ファーミングとは、仮想通貨をレンディングやステーキングすることで報酬を得る行為を指します。
update2021.09.03 18:00

金融業界に変革を起こす!BitDAOとはどんな組織?

2021年6月に、世界で最も新しいDAO(自立分散型組織)としてBitDAOが誕生しました。DeFiの発展を目指すとしていて、仮想通貨取引所Bybitの支援を受け、2億3千万ドルもの資金を調達しました。この記事では、BitDAO、DAO、DeFiについて詳しく解説します。
update2021.07.06 10:00

BitDAOがIDO開始!SNSでも話題に

仮想通貨デリバティブの取引高が世界第6位を誇るBybitが支援する自立分散型組織(DAO)、「BitDAO」のIDO(新規DEX公開)が2021年8月16日に開始されました。
update2021.08.23 10:00

話題のDAO、BitDAOを徹底解説!参加するメリットは?

2021年6月、DAO(自立分散型組織)であるBitDAOが活動を開始しました。大手仮想通貨取引所のBybitが継続的に出資をしていることで、活動開始前から現在に至るまでSNS等で注目を集めています。
update2021.09.10 20:00

海外FXブローカー各社、スイスフランのレバレッジを変更

2021年8月上旬にユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)が年初来安値を更新する展開となる中、海外FXブローカー各社は、スイス国立銀行(Swiss National Bank)【以下、SNBと称す】による現行のペッグ通貨政策にリスクが伴うとして、スイスフラン通貨ペアのレバレッジを変更した。
update2021.08.30 12:19

BitDAO、Bybitから約4,720万ドルの資金提供を受ける

世界最大の仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所Bybitが支援する自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization, DAO)のBitDAOが、同取引所から約4,720万ドルの資金提供を受けたことが明らかになった。
update2021.08.11 14:20

NYオプションカット情報(4月9日)

米国証券保管振替機関(DTCC)によると、日本時間4月10日午前0時(米国東部標準時4月9日午前10時)に期限を迎えるオプション取引の数量は下記の通り。本日は、ユーロドル、ドル円、米ドルカナダドル、NZドル米ドルに10億通貨を超える大口のオプション取引がある。
update2021.04.09 15:44

ドル円リアルタイムオーダー=107.80円 買い・割り込むとストップロス売り

110.00円 売り109.90円 OP22日NYカット109.70円 売り109.00-20円 断続的に売り108.60-80円 断続的に売り108.55円 売り・超えるとストップロス買い108.40-50円 断続的に売り108.30円 ...
update2021.04.21 21:02

ドル円リアルタイムオーダー=108.00円 買い厚め・割り込むとストップ

110.20円 売り110.00円 売り109.90円 OP22日NYカット109.70-80円 断続的に売り109.50円 売り109.10-30円 断続的に売り108.90-00円 断続的に売り・超えるとストップロス買い108.80円 ...
update2021.04.19 21:09

ドル円リアルタイムオーダー=107.80円の買いはこなす

110.00円 売り109.00-10円 断続的に売り108.40-80円 断続的に売り(108.50円 OP27日NYカット)108.20-30円 売り・超えるとストップロス買い108.00円 売り厚め・超えるとストップロス買い107.7...
update2021.04.23 21:06
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。利用の方針

クッキー利用に同意する