Select Language

FX市場における仮想通貨CFD取引は増加傾向

FX市場における仮想通貨CFD取引は増加傾向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.12 10:33
FX市場における仮想通貨CFD取引は増加傾向

update 2022.05.12 10:33

2021年1月~6月の仮想通貨CFDの取引量に関する調査結果を公表

FXplusが実施した、2021年1月から2021年6月の期間を対象とした、仮想通貨(暗号資産)CFD取引における「取引ボリューム」と「銘柄別取引割合」の集計結果より、仮想通貨CFDの取引量は増加傾向にあることが分かった。

ビットコインバブルで仮想通貨CFDの取引量も大きく上昇

仮想通貨CFDの取引量

仮想通貨CFDの取引量

今回の調査結果では、仮想通貨CFDの取引量は増加傾向にあることがわかった。特に4月の伸びが顕著であるが、これはビットコインの価格上昇がピークとなったことが大きく影響していると考えられる。

仮想通貨市場は、2020年から再び活発化しており、これまで為替取引のみ行っていたユーザーが仮想通貨取引にも参入し始めていることがわかる。また、FX市場においても仮想通貨関連のサービスにおける競争は激しくなってきており、取扱い商品の充実化や入出金手段に仮想通貨を追加する業者が増えてきている。こうした背景も仮想通貨取引量の上昇を押しているのは間違いないだろう。

イーサリアムの取引量は増加傾向

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の割合

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の割合

​上記は仮想通貨CFDの取引量を銘柄別にグラフ化したものである。今回の調査対象期間では、ビットコインの取引量が全体の8割以上を占め、ビットコインに続いて、リップルとイーサリアムの取引量が多いという結果であった。

​ちなみに、下記は国内の仮想通貨取引所での2021年1月~5月における取引量をまとめたデータ(※)であるが、国内仮想通貨取引所における取引傾向としても、ビットコイン、リップル、イーサリアムが取引量が多い上位3銘柄であることがわかるだろう。

国内仮想通貨市場における銘柄別取引量の割合

国内仮想通貨市場における銘柄別取引量の割合

​次のデータは、FX市場における仮想通貨CFDの取引量の推移を銘柄別にグラフ化したものである。このデータからは、ビットコインよりもイーサリアムやリップルの取引量の伸び率が顕著であることがみてとれる。イーサリアムは2021年5月に史上最高値を更新したことや、開発・実用化が進む中でDeFi市場が大きく成長していること、さらにはETFの承認などによりイーサリアムの価値が大きく向上していることが影響しているといえるだろう。

​リップルは4月に急激に取引量が増えているが、ビットコインの価格上昇ピークに伴って、仮想通貨への参入者が増えたこと、また、リップルはビットコインよりも変動率が高く、投機的な短期売買を主体とするユーザーが多かったのではないかと思われる。

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDの銘柄別取引量の推移

仮想通貨CFDと仮想通貨現物はどっちが人気?

今回の調査では、対象ユーザーの仮想通貨CFDの取引量をまとめているが、そもそも仮想通貨CFDと現物取引では、どちらが人気なのかも気になるところである。現物取引では、仮想通貨を購入し、値上がりした時点で売却を行うことで利益を出すが、CFD取引では、仮想通貨自体は保有せずに、証拠金を対価として仮想通貨の取引を行う点が異なる。また、CFD取引の方は、売りからエントリーができることや、レバレッジを効かせて少ない証拠金でも大きな利益が狙えるという特徴がある。

調査には国内仮想通貨取引所での現物取引とCFD取引のそれぞれの取引量データ(※)を利用し、それぞれの割合をグラフ化して比較してみた。これによると、現物取引が9割を占めており、仮想通貨取引をするユーザーはほとんど現物取引を行っていることがわかる。

仮想通貨の現物取引とCFD取引量の割合

仮想通貨の現物取引とCFD取引量の割合

​しかし、それぞれの取引量の推移を月別でグラフ化した下記データ(※)をみると、仮想通貨CFDの取引量は上昇傾向にあることがわかる。CFD取引と現物取引はともに4月に取引量が上昇しているが、4月はビットコインバブルのピークであったことから、天井圏と判断したプレーヤーが多かったのではないかと推測する。また、現物取引に比べて、CFD取引の方が伸び率が高いが、これは空売りができるというCFD取引の特徴が影響していると考えてよさそうだ。

仮想通貨現物取引による取引量の推移

仮想通貨現物取引による取引量の推移

仮想通貨CFD取引による取引量の推移

仮想通貨CFD取引による取引量の推移

(※)データ出典元:日本暗号資産取引業協会

release date 2021.07.30

【調査内容】
調査期間 : 2021年1月1日~2021年6月30日
調査テーマ: 2021年1月から6月までの仮想通貨CFDの取引量と取引銘柄の割合
対象者  : アジア地域居住、20~60歳までのFX利用者

※本調査に掲載されているデーターを引用/転載する場合は、「FXplus引用」と明記頂きますようお願い申しあげます。

ニュースコメント

今後更なる活発化が見込まれる、FX市場における仮想通貨取引

今回の調査では、仮想通貨CFD取引が上昇傾向にあることがわかった。仮想通貨CFD取引は、仮想通貨初心者や低資金のユーザー、そして短期売買を主体にしたユーザーには向いているのかもしれない。また、ボラティリティが高い仮想通貨は、現物取引から始めるよりは、まずはFXでトレードの感覚をつかむのもよいという声も多く、仮想通貨に参入した初心者はFXにも参入する傾向もあるようだ。ただし、CFD取引では証拠金以上の取引ができるため、損失のリスクが大きいことは注意しておくべきだろう。仮想通貨はボラティリティが高く市場の注目度も高い。仮想通貨取引所のサイトドメインへのアクセス数もこの1年間で3倍近くも増えており、仮想通貨に興味をもつユーザーが増えていることは明らかである。また、DeFi市場が今後ますます発展していく中で、イーサリアムの成長にも注目が集まっており、FX市場においても仮想通貨の取引量はますます活発化していくことが予想される。


Date

作成日

2021.07.30

Update

最終更新

2022.05.12

FXplus編集スタッフ

海外FX歴13年。
2003年、キプロスの某ブローカーのディーリングデスクに勤務し、その後、オーストラリアのプライムブローカーで、ポジション管理の責任者を務める。
その後、フォレックス・マグネイトの記者を経て、当社の編集部員に着任。
海外FXブローカーのディーリングの仕組みや、顧客管理、ポジション管理について詳しい知識と実践を元にした記事を執筆。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル