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米ニューヨーク州、マイニング規制を目的とした法案を審議

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update 2022.04.20 12:27
米ニューヨーク州、マイニング規制を目的とした法案を審議

update 2022.04.20 12:27

新規事業者の参入や消費電力量が制限される可能性

米ニューヨーク州で仮想通貨(暗号資産)マイニングを制限する法案の審議が進められていることが明らかになった。[1]

この法案はニューヨーク州の上院議員であるケビン・パーカー氏によって起草されたものであり、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)ベースの仮想通貨マイニングを規制することを目的にしているという。パーカー氏は炭素系燃料を使用する発電施設内での新規事業者による仮想通貨マイニングを禁止するだけでなく、既存の事業者に対しても現状以上の電力を消費しないことを求めている。元々、この法案は今年5月に提案されたものだが、6月8日に上院で可決されたことに続き、下院での審議に回される見通しだ。

ニューヨーク州は2019年に「Climate Leadership and Community Protection Act」を制定しており、2050年までに温室効果ガスの排出を1990年時の85%以下に低減することを目指している。今回、パーカー氏はニューヨーク州で仮想通貨マイニングが産業として拡大していることから、それが州の電力削減目標の妨げになる可能性があると考え、規制法案の起草に踏み切ったようだ。

ビットコインを法定通貨に採用したエルサルバドルがクリーンなマイニング活動を後押しする方針を示すなど、仮想通貨の環境負荷は世界的な問題として認知されつつある。米国はこの流れを主導していくと考えられるが、ニューヨーク州議会は最終的にどのような判断を下すのか、今後も同州での展開を見守っていきたい。

release date 2021.06.14

ニュースコメント

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環境配慮の方針を示すGreenidge


先日、北米のマイニング事業者がBitcoin Mining Councilの設立に合意したことから、業界では再生可能エネルギー利用の拡大が急務となっている。このような状況下、ニューヨーク州北部で機関投資家向けのマイニング関連事業を展開するGreenidgeは、排出する温室効果ガスを相殺すべく、利益の一部を同州および米国全土の再生可能エネルギープロジェクトに投資することを決定した。しかしながら、非営利の環境保護団体であるSeneca Lake Guardianは、依然としてGreenidgeに批判的な姿勢を示しており、ニューヨーク州環境保護局およびアンドリュー・クオモ州知事に同発電所の稼働停止を訴える文書を送って抗議を続けているという。GreenidgeのCEOであるジェフリー・カート氏は、カーボンニュートラルなマイニングが実現可能だと言及しているが、市民の理解を得ることができるのか、今後も同発電所の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2021.06.14

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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