Select Language

北米のマイニング事業者がBitcoin Mining Council設立に合意

北米のマイニング事業者がBitcoin Mining Council設立に合意

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
北米のマイニング事業者がBitcoin Mining Council設立に合意

update 2022.04.20 12:27

中国から北米にマイニング拠点がシフトする動き

テスラ(Tesla)のCEOであるイーロン・マスク氏およびMicroStrategyのCEOであるマイケル・セイラー氏が、北米の主要なマイニング事業者と議論を交わし、再生可能エネルギーの利用を促進するためにBitcoin Mining Councilの設立に合意したことが明らかになった。

5月25日、セイラー氏はグローバルで持続可能な取り組みを加速させることを念頭に、Bitcoin Mining Councilを設立するに至ったと報告した。[1]一方、マスク氏はマイニング事業者が再生可能エネルギー利用の計画を公開することになるとツイートし、ビットコイン価格が急上昇する要因になったという。Bitcoin Mining Councilは、Argo BlockchainやBlockcap、Core Scientific、Galaxy Digital、Hive Blockchain Technologies、Hut 8 Mining、Marathon Digital Holdings、Riot Blockchainなどの企業によって創設される見通しだ。

現在、ビットコインネットワークにおけるハッシュパワーの約65%が中国内で生成されているが、米国およびカナダで大手マイニング事業者が台頭してきているようだ。既に北米では少なくとも23社のマイニング事業者が株式市場に上場しており、大規模な資金調達を行なって事業を展開している。例えば、ナスダック(Nasdaq)に上場するMarathon Patent Groupは、Bitmainが販売するマイニング機器であるAntminer S19 Proに5,000万ドルの設備投資を行い、巨大マイニング施設を運用しているという。最近では中国政府がマイニング禁止を検討していることから、同国を拠点にするマイニング事業者も北米進出を試みる動きを見せている。

マスク氏がビットコインの環境負荷に言及して以降、仮想通貨コミュニティではマイニングによるエネルギー消費問題に対する関心が高まっているが、仮想通貨(暗号資産)市場はどのように変化していくのか、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2021.05.27

出典元:

  1. Twitter(Michael Saylor)

    https://twitter.com/michael_saylor/status/1396915801492439044

ニュースコメント

comment

大規模なマイニング施設を抱える北米


アメリカやカナダは転用可能な電力インフラを抱えており、大規模なマイニング事業者にとって最適な環境を提供することができると考えられている。現在、北米には50メガワット以上のマイニングセンターが15か所ほど存在すると言われているが、中には電力発電所に併設された新しいタイプの施設もあるようだ。米ニューヨーク州北部にある発電所のGreenidgeは機関投資家向けにハッシュパワーを提供しており、発電量の一部をマイニング事業に当てることでクリーンかつ高効率なビットコインマイニングを実現しているという。その他、米テキサス州でLayer 1が風力発電を主としたマイニング事業を展開するなど、国内では再生可能エネルギーを積極的に利用する試みも進められている。北米で供給されるハッシュパワーはビットコインネットワーク全体の20%程度に留まっているが、この値はどのように推移していくのか、今後も同地域での動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2021.05.27

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル