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Avanti、3,700万ドルの資金調達に成功

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update 2022.04.20 12:27
Avanti、3,700万ドルの資金調達に成功

update 2022.04.20 12:27

2021年後半にサービス提供を開始する見通し

仮想通貨(暗号資産)銀行の正式リリースを目指すAvanti(アバンティ)は、シリーズA(ベンチャーキャピタル等が最初に出資する段階)で3,700万ドルの資金を調達したことを発表した。[1]

今回の投資ラウンドにはBinance.USやCoinbase Ventures、Morgan Creek Digitalなどの機関投資家に加え、複数のファミリーオフィスや仮想通貨関連企業が参画したという。Avantiは、調達した資金を資本要件規制への対応や営業費用のために用いる計画だ。同社はこれまでに4,400万ドルの資金を調達している。

今回の資金調達に際し、Avantiの創業者兼CEOを務めるCaitlin Long氏は以下のようにコメントしている。

新たなタイプの銀行設立をサポートして下さる投資家の皆様に感謝の意を申し上げます。我々は、ビットコイン(Bitcoin)を含む仮想通貨関連サービスや、米ドル建て取引に関連したAPI機能を提供していく方針です。2020年10月にワイオミング州で銀行憲章を取得して以来、既に2,500人以上のお客様からお問い合わせを頂戴しており、2021年後半にサービス提供を開始できることを楽しみにしております。

Caitlin Long, Founder and CEO at Avanti Financial Group - Avanti - より引用

尚、人気ポッドキャスト番組である「Bitcoin Knowledge」の司会を務めるTrace Mayer氏は、ビットコインを含む仮想通貨市場が成熟すると共に、ネットワーク効果が働く中、精緻な法律と経験豊富な有力運営業者の必要性が大きく高まっていると言及している。またグローバル市場を概観すると、ワイオミング州はそれらのニーズに的確に対応しているという。

Long氏はまもなくサービスの詳細を明らかにすると言及しており、引き続き同社の動向を見守りたい。

release date 2021.03.29

ニュースコメント

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急速に発展する仮想通貨エコシステム


近年、仮想通貨を基盤としたエコシステムが急速に拡大している。Avantiによる資金調達に先立ち、2月下旬には仮想通貨カストディサービスを提供するAnchorgeが、シンガポールの政府系ファンドであるGICが主導するシリーズC(拡大のためより多くの資金を調達する段階)の投資ラウンドで8,000万ドルの資金を調達した。Anchorageの共同創業者であるBradford Stephens氏は、同社が世界水準のカストディサービス提供業者から仮想通貨銀行業界のリーダーへと大きく変貌を遂げているという。その他にも、複数の仮想通貨関連企業が、機関投資家などからの出資を受け入れてサービス拡充を図っている状況だ。例えば、ビットコイン関連テクノロジーを提供するNYDIGが2億ドルの資金調達に成功している他、ペイパルが買収を模索するCurvは3,000万ドルの資金調達をしている。また、仮想通貨関連事業に注力するSBIが出資するSygnumは、2月の投資ラウンドで約3,000万ドルを調達し、欧州とアジア市場において顧客基盤の拡大と新市場の開拓を推進する方針を示している。個人投資家に加え、機関投資家の資金が流入し始めている仮想通貨市場において、多くの関連企業が利便性向上や収益拡大に繋がる革新的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.03.29

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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